企業ネクストジェン東証グロース:3842】「情報・通信業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社では、SIP(Session Initiation Protocol)を利用した高度な通信のエンジニアリングにおける開発経験と知見に基づき、最先端の通信技術の研究開発に取り組んでおります。

 現在、開発本部が中心となって研究開発活動を行っておりますが、当事業年度における主な取組みは、以下のとおりです。

(1)通話録音システムに関する研究開発

 ビジネスコンプライアンスの強化や情報漏洩対策が求められている昨今、金融機関やコールセンターなどでは、企業活動におけるトラブル防止策の確立や、トラブル発生時に過去の企業活動の証跡が辿れること等が重要視されています。

 今後成長が期待される音声通話に対するフォレンジック(*1)及び証拠開示分野のソリューション提供のため、株式会社UBICとの共同開発を開始いたしました。具体的には、「通話録音+音声認識+音声のテキスト化」によって、インサイダー取引やカルテル等の不正行為の監査ならびにインシデント発生時の証拠保全と証拠化が可能なため、不正調査の有効なツールとしての活用が期待されます。

 一方で、日常の自然会話に対す音声認識エンジンにおいては、現時点ではまだ認識率は低く、実用化には多くの課題が存在します。当社では音声認識の研究開発を行う大学との産学連携により、早期実用化に向けた研究開発活動にも積極的に取り組んでおります。

(2)SIPネットワークセキュリティに関する研究開発

 当社では、従前よりSIP/VoIPにおける脆弱性の問題に対する調査研究及び先進的な製品開発を行っております。

サイバー攻撃等の増加によって需要が増加傾向にあるため、SIP/VoIPに関しては自社開発の脆弱性診断システム「NX-C6000」の改良に取り組み、大規模ネットワークに対応したスケーラビリティを持つ「NX-C6500」をリリースし、拡大する市場への対応を強化してまいりました。

 特に、携帯事業者が順次展開するVoLTE(*2)では、インターネットと同等のセキュリティリスクが生じることから、診断サービスの自動化、高度化に取り組んでおります。

(3)企業向けソリューションサービスに関する研究開発

 スマートフォンやタブレットの高機能化とLTE等の普及によるネットワークのさらなる高速化により、クラウド関連サービスは個人・法人問わず、ますます浸透の度合いを深めてきています。

 従来の電話サービスと比較して、大幅にコスト削減が可能となる当社製品「U3 Voice(ユーキューブボイス)」がKDDIのエンドユーザーに採用されるなどサービスが拡大していることから、機能追加やアドオンサービス等の充実を図っております。

 以上のことから、当事業年度におきましては、研究開発費として27,937千円を計上しております。

(*1)音声通話に対するフォレンジック

音声通話に対するフォレンジック:コンピュータフォレンジックとは不正アクセスや機密情報漏洩などコンピュータに関する犯罪や法的紛争が生じた際に、原因究明や捜査に必要な機器やデータ、電子的記録を収集・分析し、その法的な証拠性を明らかにする手段や技術の総称です。音声通話に対するフォレンジックとは音声通話の「録音+音声認識+テキスト化」によって従来のフォレンジック技術の適用範囲を音声にまで広げるものです。

(*2)VoLTE(Voice Over LTE)

第3世代(3G)携帯電話のデータ通信を高速化したLTE方式で、音声通話をデータ通信(パケット通信)として提供する技術。将来的にLTE網が整備されれば、音声通信も含めて完全にパケット通信方式のLTEになると言われています。

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