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企業概要

 当社グループの研究開発の基本姿勢は、妊娠、出産から子育て、そして高齢者、介護などの生活シーンにおいて生活者の研究を核に新たなニーズを掘り起こし、技術シーズの裏付けを持った新しい商品及びサービスを生み出すことにあります。

 中央研究所を拠点とする開発本部では、グループの各開発部門と連携しながら、効率的かつ迅速な商品開発の実現を図ることでグローバル市場での競争優位性の実現を目指しております。特に、当社の商品開発の核となる赤ちゃんの哺乳・授乳に関する基礎研究については専任の開発組織を設置しており、そこで得たナレッジをグローバルに展開することで、永続的に開発可能な体制の強化を図っております。

 また、当社では開発本部とともにSCM(サプライチェーンマネジメント)本部において、新商品開発時における商品評価及び量産化後の品質管理を担っております。研究開発から量産化に至る一貫した商品開発体制を備えることにより、各拠点の現地開発体制も含めたグループ全体の商品開発機能の中枢を担っております。

 さらに、当連結会計年度よりグローバルヘッドオフィス(GHO)に新たにブランドデザイン部を設置し、ブランド戦略と事業戦略の一体化を推進し、「商品を買ってもらう」から「ビジネスに共感し、選んでもらう」ブランドへの更なる進化に寄与すべく、各事業の商品戦略とは異なるアプローチで、商品開発等に取り組んでおります。

 日本事業、中国事業、シンガポール事業、ランシノ事業及びグローバルヘッドオフィス(GHO)それぞれの役割と責任を明確にすることで、商品企画、商品開発、品質管理も各地で完遂する仕組みを構築しながら、市場の変化を先取りするべくスピードアップを目指すと同時に、研究開発活動において異なる強みを持つ各事業・部門が連携し、更なるシナジーの創出を可能にしてまいります。

 今後も、グローバルに安心・安全な商品の提供を目指し、グループ全体の研究開発体制を更に強化してまいります。

 なお、研究開発に携わる人員の総数はグループ全体で263名となっており、当連結会計年度における研究開発費の総額は3,415百万円となっております。事業セグメント別の研究開発活動状況は以下のとおりです。

(日本事業)

 日本市場では、基幹商品である哺乳器・乳首カテゴリより、日本国内市場シェアNo.1(自社調べ)の哺乳器シリーズ「母乳実感®」から、高級洋食器メーカーである鳴海製陶株式会社(NARUMI)と共同開発した日本で唯一(自社調べ)のボーンチャイナ素材(日本製)採用の「母乳実感ボーンチャイナ」の発売など、新たな素材・形状の哺乳器開発に挑み続けております。日本市場で注力している新規領域の育児家電カテゴリにおいては、赤ちゃんの小さく柔らかい爪をやさしくケアできる「ベビー電動つめやすり」の発売に向けた活動など、業界のリーディングブランドとして、お客様の価値観の多様化に応じた新たな製品づくりに継続的に取り組みました。また、介護用品ブランド「ハビナース」より、加齢による歯周病などの口腔トラブルを予防する「薬用口腔ケアジェルプラス」などの口腔ケア用品や、起床後の洗顔ケアを手軽に行える高齢者向け顔拭きシート「朝用お顔すっきりシート」を新たに発売するなど、引き続き消費者・介護者のニーズに寄り添った新商品開発及び商品ラインアップの拡充に向けた活動を行いました。

 この結果、当連結会計年度の研究開発費は1,764百万円となりました。

(中国事業)

 中国市場では、基幹商品である哺乳器・乳首カテゴリより、ディズニーデザインの哺乳器などの発売に向けた活動を行いました。スキンケアカテゴリでは、中国本土で人気の「桃の葉シリーズ」において新商品を発売したほか、寒い季節の赤ちゃんのデリケートな肌の乾燥や赤みなどのケアができる「ベビーウルトラフェイシャルクリーム」の発売に向けた活動を行いました。また、ベビー向け商品に加え、出生数減少への対応策の一環であるエイジアップ商品の充実も継続的に強化し、キッズ向けのスポーツストローマグや保温マグなどを発売しました。

 この結果、当連結会計年度の研究開発費は1,006百万円となりました。

(シンガポール事業)

 シンガポール事業では、ASEAN地域及びインド市場などにおいて、基幹商品である哺乳器カテゴリのフラッグシップモデルである「SofTouch」(日本における商品名:母乳実感®)シリーズのブランド刷新に関する活動を行いました。製品ラインアップやパッケージを一新したほか、ボトル素材にはバイオマスプラスチックを20%使用するなど、哺乳器のリーディングブランドとしてサステナビリティを体現した商品の開発にも取り組んでおります。また、スキンケアカテゴリにおいては、自然由来で赤ちゃんの肌にやさしく、地球環境にもやさしいスキンケアシリーズ「ナチュラル・ボタニカル・ベビー」に加え、新たにママ向けの「ナチュラル・ボタニカル・マタニティ」シリーズの展開を開始するなど、各市場に向けて積極的な研究開発を実施しました。

 この結果、当連結会計年度の研究開発費は315百万円となりました。

(ランシノ事業)

 ランシノ事業では、電動さく乳器の新モデル「Discreet Duo」や、純銀製の乳首保護カップ「Silverette Nursing Cups」を主要市場で発売するなど、母乳関連カテゴリの開発強化に取り組みました。また、北米においては、女性のためのウェルネスティーブランドとして有名な英国のHotTea Mamaブランドと協働し、マタニティ・ママ向けのオーガニックハーブティー「Morning Rescue Pregnancy Tea」など全3商品の発売を新たに開始しました。妊娠中及び産後の女性をより総合的にサポートすることを目指し、更なる新規商品カテゴリ探索に向けた活動や、多様なニーズのある市場に向けて積極的な研究開発活動を行いました。

 この結果、当連結会計年度の研究開発費は270百万円となりました。

(全社)

 当社グループの基幹商品である哺乳器のグローバル商品開発を行ったほか、日本市場の育児家電カテゴリの拡大のために、電動爪やすりなどの開発サポートも積極的に行いました。

 この結果、当連結会計年度の研究開発費は59百万円となりました。

より抜粋
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