企業阿波製紙東証スタンダード:3896】「パルプ・紙 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループにおける当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、以下のとおりであります。なお、当社グループにおいては、重要性を勘案して提出会社の状況を記載しております。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)サステナビリティ

 当社は、以下のとおり「サステナビリティ基本方針」を制定し、3つの観点からサステナビリティに向けた活動に取り組んでいます。

<サステナビリティ基本方針>

 当社は、「顧客に最適な機能を提供し、環境にやさしく、便利で快適な生活と文化を創造する」という企業理念のもと、百年以上の歴史を礎に、「経験」「知識」「発想」をさらに広げ、持続的な社会の実現に貢献します。

1. 社是に掲げる「道徳経済合一」主義のもと、自らを律して高い倫理観をもって、公正で誠実な事業活動を推進します。

2. ステークホルダーとの共創により新しい価値を生み出し、リスクと機会の両面からマテリアリティ(重要課題)に取り組み、中長期的な事業成長を目指します。

3. 環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)に関する社会的課題の解決に適切に対応し、従業員のエンゲージメント(自発的貢献意欲)の向上に取り組み、持続的な企業価値向上を目指します。

①ガバナンス

 当社は、サステナビリティ基本方針に基づき、サステナビリティの視点を踏まえた企業活動を通じて社会的課題解決への貢献と企業としての持続的成長の両立を実現するため、代表取締役社長を委員長とし社内取締役及び執行役員で構成されたサステナビリティ委員会を設置しており、当該体制については「第4 提出会社の状況 4コーポレート・ガバナンスの状況等の(1)②ロ.コーポレート・ガバナンス体制」に記載しております。

 サステナビリティ委員会は、ステークホルダーの視点からサステナビリティ推進に向けたマテリアリティに対する具体的な施策と中長期経営計画との連動に関する検討及び取り組み状況のモニタリングを実施し、活動結果を定期的に取締役会に報告しております。

②戦略

 当社は、サステナビリティ基本方針に基づき、ステークホルダーと当社事業へのインパクトの2つの視点から、サステナビリティに関する7つのマテリアリティを特定し、マテリアリティの解決に向けた個別テーマの具体的戦略の策定及びマテリアリティに対する取り組み指標(KPI)について、検討しております。

(7つのマテリアリティ)

③リスク管理

 当社は、サステナビリティ委員会において、サステナビリティに関連する様々なリスクを識別、評価、管理し、その活動結果を定期的に取締役会及び監査役会に報告してまいります。

④指標及び目標

 当社は、マテリアリティに対する取組指標を検討しており、指標設定後は各指標の進捗状況をサステナビリティ委員会において適切に管理・評価してまいります。

(2)人的資本

 当社は、創業の精神・経営理念に基づき、「阿波製紙は、謙虚に学びつづけ、助け合い、自ら変化にチャレンジしていく人材を求める」とする人事理念を定めており、企業繁栄の根本は人材であり、人材は成長する資源であると認識しております。当社は、国籍や性別等を問わず従業員一人ひとりが成長することで仕事に対する誇りを感じ、職場の仲間との連帯感や信頼関係を持ち、いきいき、わくわくと働くことができる職場環境の実現を目指しております。

①戦略

a.人材育成方針

 当社は、以下のとおり人材育成方針を定めております。

 全従業員が創業の精神・経営理念を理解し、人事理念に則り、以下に定める育成目標に向かって、会社の業務遂行に必要な力量(知識および技量)を計画的に習得し、能力の向上を図っていきます。

 また、従業員一人ひとりが自らのパーパスを見いだし、「何のために働いているのか」を自覚し、自らが考える「将来のありたい姿」の実現に向けて、一人ひとりの自発的なキャリア開発を支援していきます。

(育成目標)

・自ら変化にチャレンジしていく自律的な従業員の育成

・社会の要求にこたえられる従業員の人格形成に必要な能力、態度の習得

・品質の向上・維持のために常に改善意欲を持ち、顧客の信頼を創造する従業員の育成

・地域環境に感謝し、地球環境の保全、調和を目指す活動に自主的に取り組む従業員の育成

 イ.個人の成長、自律化と組織の前進に向けたエンゲージメント(自発的貢献意欲)の向上

 当社は、従業員一人ひとりが組織目標を共有し、問題意識をもって従業員自らが自発的に挑戦、努力、創意工夫する課題を設定するとともに、課題解決に向けて日々挑戦し、努力した取り組み過程(プロセス)を反省して次の取り組みに生かしていくことにより、日々の業務活動を通じて成長していくことを目指しております。

 また、当社は、従業員が自律的に学び、成長し続けることが組織の前進、会社の持続的な成長に繋がると認識し、従業員自らがWill・Can・Mustの視点から、「現在自分ができること」「仕事を通じて達成・実現したいこと」「会社から期待されるためにやらなければいけないこと」を考え、「将来のありたい姿」のキャリアビジョンを描くため、従業員一人ひとりのキャリアビジョン行動計画(社員自らが考えるキャリア形成)の策定支援を行っております。

 ロ.多様な人材採用

 当社は、人事理念に基づき、常に新しい技術を生み出す創造力とグローバルな視点、そして自らの未知の分野を開拓する行動力と情熱を持って前進できる多様な人材の採用に取り組んでおります。

(求める人材像)

b.社内環境整備方針

 当社は、以下とおり社内環境整備方針を定めております。

 イ.ダイバーシティ&インクルージョンの推進

 ダイバーシティ&インクルージョンの推進により、性別、年齢、人種や国籍、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観等の多様性を尊重し、認め合い、従業員一人ひとりが成長することで仕事に対する誇りを感じ、職場の仲間との連帯感や信頼関係を持って、いきいき、わくわくと働くことができる職場環境の実現を目指していきます。

 また、従業員一人ひとりが健全に、いきいき、わくわくと働き続けることが、会社の持続的な発展成長の実現に不可欠であると考えるため、ダイバーシティ&インクルージョンの推進とともに、ワークライフバランスの向上、ならびに健康経営の推進に取り組んでいきます。

 ロ.ワークライフバランスの向上

 仕事と育児・介護との両立、男性の家事・育児への参画を促進するため、多様で柔軟な働き方を推進し、男女が共に職業生活と家庭・地域生活等を両立することができる就業環境を整備していきます。

 当社は、2021年に経営者・管理職が「イクボス宣言」を発信し、部下のワークライフバランスを考え、職場全体の業務効率の向上に努め、自らも率先してワークライフバランスに取り組んでいきます。

 ハ.健康経営の推進

 従業員が心身ともに健康で、いきいき、わくわくと働ける環境づくりを推進していくことが、企業価値の向上につながると考え、企業全体で健康経営の方針を共有し取り組んでいきます。

②指標及び目標

 当社は、上記「①戦略」において記載しました人材育成方針及び社内環境整備方針に基づき、次のとおり指標及び目標を設定しております。

目標

指標

2022年実績

2025年目標値

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

女性管理職比率

2.2%

5%以上

障がい者雇用率

1.8%

2.5%以上

ワークライフバランスの向上

年次有給休暇取得率

88.0%(注)1

90%以上

男性育児休業取得率

90.9%

100%

健康経営の推進

健康維持・増進(疾病予防)

特定保健指導該当率

25.4%(注)1

20%以下

運動習慣者比率

14.8%(注)1

20%以上

メンタルヘルス

対策

ストレスチェック受診率

94.7%

100%

高ストレス者率

17.7%

15%以下

エンゲージメント向上(注)2

従業員エンゲージメント率

     (注)1.指標(実績)の中で、年次有給休暇取得率、特定保健指導該当率、運動習慣者比率については、

        2021年度の実績であります。

   (注)2.方針に対する指標のうち、従業員エンゲージメント向上に関する指標(実績及び目標値)

 については、今後実施予定の従業員エンゲージメント調査後に目標値を設定することとして

 おります。

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