豊田自動織機 【東証プライム:6201】「輸送用機器」 へ投稿
企業概要
(1) 経営の基本方針
当社グループは、経営の基本方針を「基本理念」として掲げており、その内容は次のとおりであります。
「公明正大」 内外の法およびその精神を遵守し、公正で透明な企業活動を実践する |
「社会貢献」 各国、各地域の文化や慣習を尊重し、経済・社会の発展に貢献する |
「環境保全、品質第一」 企業活動を通じて住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組むとともに、クリーンで安全な優れた品質の商品を提供する |
「顧客優先、技術革新」 時流に先んずる研究と新たな価値の創造に努め、お客様に満足していただける商品・サービスを提供する |
「全員参加」 労使相互信頼・自己責任を基本に、一人ひとりの個性と能力を伸ばし、全体の総合力が発揮できる活力ある企業風土をつくる |
(2) 経営環境、対処すべき課題
今後の見通しにつきましては、欧米を中心とした金融政策などに伴う景気後退の懸念や、ウクライナや中東での紛争をはじめとする地政学リスクなどから、その先行きは依然として不透明な状況が続いております。
他方、持続可能な社会の実現に向けた要請は多様化し、またデジタル化の進展などテクノロジーの分野における変化が著しいなか、当社の主要な事業である自動車、産業車両の分野においても、電動化、自動運転領域の開発の進展や、IT、デジタル技術の活用による新規参入、業界構造の変化など、企業間の競争は厳しさが増しております。そのようななか、当社は物流ソリューション事業を機軸に、モビリティ関連のモノづくりと結びついた総合力の発揮、次世代R&D等への挑戦を通じて、今後の持続的な成長や企業価値の向上に取り組んでまいります。
一方で、当社は、2024年1月29日に、エンジン国内認証に関する調査結果について公表、2月22日付で国土交通省からの是正命令を受け、それに対し3月22日に、同エンジン認証問題の再発防止策を国土交通省へ報告いたしました。
それら再発防止について、当社は、「安全、安心な品質の製品」をお客様に提供し、社会に貢献し続けるという原点に立ち返り、正しいことを正しく行うための「風土」「しくみ」「組織/体制」の3つの改革を再発防止策に落とし込み、引き続き、全員が心をひとつにして取り組み、豊田自動織機の再生を果たしていくとともに、次に挙げる2点に取り組んでまいります。
(基本の再徹底)
経営の土台である法規遵守、コンプライアンスを徹底し、加えて、モノづくりにおける 「安全第一、品質第二、生産第三」の優先順位を堅持してまいります。
(体質の変革)
各部門の役割、責任を再確認し、欠けている点や弱いところに対して手を打つとともに、現場の状況やFACT(事実)に基づく声を正しく汲み取り、しくみや組織/体制を見直してまいります。また、業務の優先順位づけ、改廃を進め、課題解決に取り組むとともに、内外のリスクに対して本社/事業部、部門間で連携して取り組み、デジタル技術を積極的に活用しつつ、業務の効率化、高度化を進めてまいります。
これらの取り組みを通じて、次の成長を確かなものとするための強固な経営基盤を築きあげてまいります。
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