第一実業
【東証プライム:8059】「卸売業」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針・経営戦略等
(会社の経営の基本方針)
当社グループは、「協カ一致、堅実運営、積極活動」の社是三原則を掲げ、商事会社として経済社会の流通機構の一翼を担い、以て社会の繁栄に寄与することを目的として協カ一致して積極的に活動し、堅実に連営して企業を安定成長せしめ、株主及び取引先をはじめステークホルダーすべての信頼と期待に応え、相互繁栄を図るとともに役職員の生活の向上、幸福の増進を図ることを基本方針としております。
(中長期的な会社の経営戦略)
当社グループは、2022年度から2024年度までの中期経営計画「MT2024」において、「成長に向けた事業戦略」と「経営基盤の強化」を両軸とし、各種重点施策に取組んでまいりました。
「成長に向けた事業戦略」では、エンジニアリング機能の強化を通じて、大型化・複雑化するプロジェクト案件への現場対応力を向上させるとともに、「モノ×コト売り」の取組を着実に進化させてまいりました。また、事業投資制度の導入や、投資リテラシー向上を図る取組を進め、いくつかの投資案件を実現いたしました。
「経営基盤の強化」では、統合リスクマネジメント室を創設し、リスクに関する共通認識を醸成するとともに、将来のリスク増大を防ぐ意識の向上につなげてまいりました。
これら施策の成果により、2年目にあたる2023年度には最終年度の計画を前倒しで達成いたしました。そして、最終年度である2024年度には、売上高2,217億55百万円、営業利益131億3百万円を達成し、過去最高値を更新いたしました。
2025年度からスタートする新たな中期経営計画「MT2027」では、これらの成果を基に、「成長に向けた事業戦略」と「経営基盤の強化」をさらに深化させるとともに、利益成長と資本効率の一層の向上を目指してまいります。
(2) 目標とする経営指標
中期経営計画「MT2024」
(単位:百万円)
| 2022年度(実績) | 2023年度(実績) | 2024年度(計画) | 2024年度(実績) |
受注高 | 244,296 | 203,986 | 200,000 | 206,348 |
売上高 | 153,674 | 187,790 | 185,000 | 221,755 |
営業利益 | 6,717 | 9,090 | 8,500 | 13,103 |
経常利益 | 7,108 | 9,004 | 8,700 | 13,597 |
親会社株主に帰属 | 6,316 | 7,461 | 5,800 | 8,841 |
ROE | 10.3% | 10.9% | 10.0% | 11.6% |
注 表中の計画数値は、2022年5月12日に開示しました中期経営計画の数値となります。
新中期経営計画「MT2027」
(単位:百万円)
| 2024年度(実績) | 2025年度(計画) | 2026年度(計画) | 2027年度(計画) |
受注高 | 206,348 | 230,000 | 250,000 | 270,000 |
売上高 | 221,755 | 220,000 | 230,000 | 250,000 |
営業利益 | 13,103 | 12,000 | 13,000 | 15,000 |
経常利益 | 13,597 | 12,300 | 12,900 | 14,750 |
親会社株主に帰属 | 8,841 | 8,600 | 9,000 | 10,300 |
ROE | 11.6% | 10%以上 |
注 表中の2025年度(計画)以降の数値は、2025年5月9日に開示しました新中期経営計画の数値となります。
成長戦略「V2030」
(単位:百万円)
| 2030年度目標 |
売上高 | 300,000 |
営業利益 | 18,000 |
ROE | 10%以上 |
注 成長戦略「V2030」で掲げた営業利益目標125億円を前中期経営計画「MT2024」で達成したことを
踏まえ、さらなる成長を目指し、営業利益及びROEに関する新たな目標を設定いたしました。
(3) 経営環境及び対処すべき課題
今後の我が国経済の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善に伴う個人消費や設備投資が持ち直しつつあるものの、米国の関税措置の影響による景気減速が懸念され、今後の先行きが不透明な状況になっております。当社グループでは、こうした市場環境や顧客動向の変化を注視しつつ、マイナス要因の最小化を図ってまいります。
当社グループは、2030年のあるべき姿「次世代型エンジニアリング商社」の実現に向けて、2022年度から2030年度までを「創造」「成長」「飛躍」と3年ごとに3つのフェーズに位置付け、取組んでおります。2025年度からスタートする新たな中期経営計画「MT2027」では、前中期経営計画でのテーマ「成長に向けた事業戦略」と「経営基盤の強化」をさらに深化させるとともに、利益成長と資本効率の一層の向上を目指します。その実現に向け、「成長を加速する事業戦略」と「変化に対応するレジリエントな経営基盤」をテーマに、「創造」フェーズで築いた基盤を活用しながら、持続可能な「成長」の実現を目指し、以下の目標に取組んでまいります。
I.経営理念と成長戦略「Ⅴ2030」(Ⅴ:Ⅴision)
経営理念
Mission(果たすべき使命)
人をつなぎ、技術をつなぎ、世界を豊かに
Ⅴision(あるべき姿)
<次世代型エンジニアリング商社>
時代の一歩先を行くモノづくりパートナーを目指し、当社のエンジニアリング機能を核として継続的な価値の提供によりグローバルにお客様事業の成長と持続可能な社会の実現に貢献します。
Ⅴalue(価値基準)
<信頼> 社内外の関係者と協調し、ステークホルダーからの期待や社会的責任と当社目標を一致させながら、
やりがいに溢れ、個人が尊重され、成長を実感できる会社を目指します。
<成長> 独自のエンジニアリング機能によるモノづくりへの貢献とともに、積極的な成長市場への投資・
事業領域の拡大により継続的な成長を目指します。
<貢献> 経営の透明性と会社の継続的な品質の向上を通じて、重要な社会課題に積極的に取り組むことで
持続可能な社会の実現に貢献します。
これら経営理念を実現させるため、6つの基本戦略と2030年度の目標を掲げました。
1.「Ⅴ2030」 基本戦略
① 積極的な投資
② PL経営+BS経営
③ マルチステークホルダーを意識した経営
④ モノ売りから「モノ×コト」売り
⑤ グローバルの成長を取り込む
⑥ DX推進
2.「Ⅴ2030」 定量目標(連結)
売上高:300,000百万円、営業利益:18,000百万円、ROE:10%以上
※成長戦略「V2030」で掲げた営業利益目標125億円を前中期経営計画「MT2024」で達成したことを踏まえ、さらなる成長を目指し、営業利益及びROEに関する新たな目標を設定いたしました。
Ⅱ.新中期経営計画「MT2027」(MT:Medium-Term Business Plan)
定性目標
1.成長を加速する事業戦略 2.変化に対応するレジリエントな経営基盤
① 事業ポートフォリオの最適化 ① 人的資本の価値向上
② 事業投資の推進 ② 資本効率の最大化
③ グローバルビジネス拡大 ③ ガバナンスとリスク管理の強化
④ エンジニアリング機能の拡充 ④ DXでのイノベーションと競争力強化
今後とも、役職員が法令はもとより社会的規範を遵守するため「第一実業グループ行動規範」に則り行動し、企業としての社会的責任を果たすとともに社会に貢献していくことにも注力してまいります。
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