企業兼大株主特種東海製紙東証プライム:3708】「パルプ・紙 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループ(当社及び連結子会社)の研究開発活動は、原材料の開発、製品開発と生産工程に関わる技術開発及び新事業探索に重点をおいて行っております。また、引続き将来のための4つの技術 NaSFA(Nano technology,Security,Fusion,Art)の更なる検討、展開を進めております。

 研究開発は、フィブリック事業本部、パッケージ本部、研究開発本部が中心となり進めております。

 当連結会計年度における各セグメント別の研究の目的、主要課題、研究成果は次のとおりであります。

 なお、当連結会計年度の研究開発費の総額は629百万円であります。

(1)産業素材事業

 産業素材事業では、ライナー、中芯、クラフト紙の品質改善とコストダウンに注力しております。原材料・処方・設備などの全ての面で検討、見直しを行っております。

 当セグメントに係る研究開発費は12百万円であります。

(2)特殊素材事業

 特殊素材事業では、前期に開発した提案型の新製品3件についてマーケットアプローチを行い、ニーズ調査を実施してきました。今後は、それらの製品の市場性を見極め、市場投入の判断を行っていく計画です。また当期から将来のコア事業に繋がる技術開発の検討を複数件進めており、より特徴的な機能を有しているテーマについては、事業化に向けて引続き検討を進めていく予定です。また開発部門の生産性向上に向けたMI導入の検討を開始し、より効率的な開発が行える体制づくりも進めております。

 パッケージ分野では、新たなパッケージ用紙の開発を進めており、次期には2件の新製品を上市することが決定しています。脱プラを含め、環境に配慮した素材、パッケージのニーズが高まっており、新技術による差別化されたパッケージ用紙と併せて開発中です。ウエットモウルド分野では、次期において既に大型案件2件の上市が決定しています。

 当セグメントに係る研究開発費は460百万円であります。

(3)生活商品事業

 生活商品事業では、引続き環境配慮型の製品開発に注力しております。家庭紙では包装フィルムの減容化や植物由来の樹脂の配合、そして紙包装化などに取り組んでおります。紙ラミネート技術では、植物由来や生分解性樹脂の使用に取り組むとともに、水性コートにおいても生分解性・高耐水性(高防水性)・酸素バリア性等の高機能バリア製品を開発中です。様々な緩衝用途に適したペーパークッションは形状も含めた提案を積極的に行っています。

 当セグメントに係る研究開発費は37百万円であります。

(4)環境関連事業

 環境関連事業では、南アルプスの社有林内に豊かな自然環境を活かしたウイスキー製造を目指して「井川蒸溜所」の建設を行い、2020年11月に本格稼働いたしました。社有林の天然湧水、気候風土を活かした熟成など、個性際立つウイスキーを製造・販売できるようテストを重ね、2022年10月より事業を開始しました。

 当セグメントに係る研究開発費は119百万円であります。

(5)知的財産について

 期間中に出願した特許等の知財の件数は27件(特許12件、実用新案2件、意匠3件、商標10件)、登録された特許等の知財の件数は31件(特許10件、実用新案1件、意匠3件、商標17件)となりました。

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