企業兼大株主日油東証プライム:4403】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの事業は、機能化学品、医薬・医療・健康、化薬、その他の事業からなり、これらの固有技術の展開を図るとともにグループとしての総合力を発揮して化学産業を取り巻く環境や社会ニーズの変化に対応した研究開発を進めております。成長の期待される新規分野では、先端技術研究所を始めとする当社グループの研究部門のみならず、産学官との共同研究や委託研究により研究開発を推進しております。

 当連結会計年度は、研究開発費として7,928百万円を投入しました。

 以下、各事業セグメントの研究開発活動の概況についてご説明申し上げます。

〔主な研究開発の成果〕

(1)機能化学品事業

 脂肪酸誘導体や界面活性剤等の油脂化学、およびエチレンオキサイド・プロピレンオキサイド誘導体や有機過酸化物、機能性ポリマー等の石油化学の技術を活かし高付加価値品の開発を進めております。ヘルスケア関連では、植物性原料のラインナップ拡充、機能性素材であるヒートプロテクション素材、耐水性紫外線散乱向上用被膜形成剤の開発を進め、これら当社機能性素材を活かした化粧品処方とともに市場展開しております。環境関連では、非フッ素系の撥剤用素材、船舶用に最適な生分解性潤滑油の高粘度タイプを開発しラインナップ化を進めています。電子情報関連では、半導体用ポリイミド関連素材の原料である酸無水物系モノマーの開発と市場展開を進めています。自動車用部材では、EVに好適な樹脂改質剤としての異音防止剤、各種ランプユニット向けの高耐久性防曇剤、シール材の市場展開を進めています。

 特殊防錆処理剤は、自動車部品向けに処理皮膜に傷が付いても耐食性が良好な水系亜鉛フレーク処理剤を開発し、市場展開を進めております。また、自動車部品に続く重点分野として建築・インフラ分野を位置づけ、市場の開拓を進めております。

 当セグメントに係る研究開発費は3,803百万円であります。

(2)医薬・医療・健康事業

 食用加工油脂・食品機能材は、少量添加でやわらかさやボリュームアップに効果を発揮する製パン・製菓用の改質剤を開発いたしました。また健康関連製品ではビフィズス菌や乳酸菌などに適したコーティング技術を開発し、健康食品向け新機能の探索と新規素材の開発を進めております。

 生体適合性素材は、アイケア、診断薬、医療機器関連向けにMPCポリマーや新規素材の開発を進めております。

DDS(ドラッグ・デリバリー・システム:薬物送達システム)医薬用製剤原料は、ペプチド医薬用やタンパク質医薬用の活性化PEG、抗体医薬用に単分散PEGや核酸医薬用の機能性脂質の開発を進めております。

 当セグメントに係る研究開発費は1,863百万円であります。

(3)化薬事業

 産業用爆薬類は、コスト低減と安全性の向上を目的に需要家のニーズに応えられる高性能含水爆薬や無線電子雷管、および爆薬装填システムの研究開発を行っております。また、非火薬破砕剤の用途開発も進めております。

 宇宙関連製品は、H3ロケット用固体推進薬やイプシロンSロケット用固体推進薬の研究開発を進めております。

 防衛関連製品は、国の防衛装備品の計画に基づき、新しい発射薬・推進薬の製品設計や製造技術の確立に向けて取り組んでおります。

 当セグメントに係る研究開発費は1,204百万円であります。

(4)コーポレート研究

 先端技術研究所で次世代の素材や技術の研究に取り組むとともに、ナノ医療イノベーションセンターの研究拠点において、ライフ・ヘルスケア分野の先端医療・再生医療関連の研究開発を推進しております。さらに、産総研グループ(国立研究開発法人産業技術総合研究所および株式会社AIST Solutions)と連携研究ラボを設立し、環境配慮型の機能性化学品の創出の取り組みなど、産学官連携のオープンイノベーションによる新素材・新技術の導入と次世代の製品群の創出を進めております。

 コーポレート研究に係る研究開発費は1,057百万円であり、各事業セグメントに配分していない全社費用に含まれております。

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