日本触媒
【東証プライム:4114】「化学」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループは企業理念を「 〜私たちはテクノロジーをもって人と社会に豊かさと快適さを提供します」と定め、人々が安心して暮らせる、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
2030年に向けた長期ビジョンにおいて、「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」という3つの変革を掲げ、これからの社会に必要とされる素材やソリューションの提供を通して、さまざまな社会課題解決への貢献と当社グループの持続的な成長を実現してまいります。
(1) 前中期経営計画(2022-2024年度)の振り返り
2022年度からの3年間、長期ビジョン達成に向けた変革の基盤作りを進めてまいりました。注力する事業領域を絞り込み、これらの領域に積極的にリソースを投入(人員増強、設備投資・M&A等)した結果、事業の変革を実現するための基盤が整ってきたと考えております。
一方、化学業界を取り巻く環境は厳しい状況が続いており、インフレ等によるコスト増加や国内需要の低迷、そしてアジアを中心とした需給軟化にともなう製品市況の悪化等の影響がある中、前中期経営計画の利益目標が未達となった現実をたいへん重く受け止めています。
なお、「環境対応への変革」「組織の変革」につきましては、概ね順調に進捗しております。
(2) 中期経営計画 2027
2025年度からの新中期経営計画では、事業ポートフォリオの変革実現を最優先事項と定め、ソリューションズ事業へ積極的にリソースを投入します。
ソリューションズ事業では、スペシャリティ、エレクトロニクス、電池等の成長領域における積極的な設備投資により事業規模と利益を拡大します。また、デジタル活用により技術開発や人財育成を促進することで、よりスピーディーに高機能素材の事業化を図ります。マテリアルズ事業では、設備の最適化等により生産性を高めるとともに、世界の成長市場での拡販や他社とのアライアンス等により、収益力の強化を進めます。
新中期経営計画の財務目標は以下のとおりです。
(3) 領域別戦略
① ソリューションズ事業
積極的な投資や成長事業領域での事業拡大・市場参入により、利益を拡大させます。
(ソリューションズ事業の利益拡大戦略)
※1 福邦:湖南福邦新材料有限公司 ※2 SOEC:固体酸化物形電解セル ※3 SOFC:固体酸化物形燃料電池
② マテリアルズ事業
生産体制の再編・効率化や、成長市場での製品販売強化等により、収益力強化を進めます。
※1 AA:アクリル酸 ※2 SAP:高吸水性樹脂 ※3 EO:酸化エチレン
(4) 非財務目標
中期経営計画 2027の非財務目標は、以下のとおりです。また、サステナビリティ戦略の全体方針として、「人と社会への貢献」「環境対応の推進」「会社の基盤強化および持続的成長」を柱に、ステークホルダーとの対話を重ね、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指します。
■GX戦略
GHG排出量削減と環境貢献製品の売上拡大による環境への貢献
・プロセス改良、再エネ導入加速等によるGHG排出量削減
・電池周辺材料、水素関連材料、CO2排出削減材料等の環境貢献製品の売上拡大
■人財戦略
事業戦略の実現に最適な人財を育成・配置し、個々の能力を最大限引き出す。
・人財の適切な配置(人財ポートフォリオ整備、次世代リーダー育成プログラム実行等)
・自己成長の促進(学習プログラム、キャリア申告制度等)
・働きがいの向上(エンゲージメントサーベイ、D&I推進等)
■デジタル活用戦略
スマートファクトリー化、スマートラボ化により生産性向上や製品上市を加速させる。
・製造所で導入中の情報統合基盤を活用した業務工数や保全費の削減
・R&DでデータとAIを活用し製品上市を加速する体制の構築
(5) 株主還元
中期経営計画 2027の詳細はこちら
⇒https://www.shokubai.co.jp/ja/docs/ir/vision/mid-term_managementplan.pdf
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