企業日本カーバイド工業東証プライム:4064】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループのミッションは「技術力で価値を創造し、より豊かな社会の発展に貢献する。」であり、この精神をベースに「キラリと光る、価値ある企業グループ」となることを目指しています。

 このビジョンを実現するために、「私たちが大切にする価値観」として、

・誠実であること Sincerity

・奉仕すること Service

・協力すること One-NCI

・創造すること Innovation

 を掲げています。

(2)中長期的な会社の経営戦略と目標とする経営指標

 中期経営計画「NCIキラリ2025」の進捗状況

 当社グループは、長期的な視点から2030年のありたい姿を「サステナブルな社会に貢献する、キラリと光る企業グループ」と定め、中期経営計画「NCIキラリ2025」を策定しています。基本方針を「キラリ=One&Only」の追求とし、キラリと光る技術を究め、キラリと光る製品を提供することで、サステナブルな社会に貢献し、サステナブルな成長を目指します。

<財務目標>

 2025年度業績目標の達成については、半導体市況の回復の遅れに米国追加関税措置の影響も加わり、1年以上遅延する見込みです。関税の影響等を見極めた上で、次期中期経営計画期間内での達成を目指してまいります。

<戦略市場分野業績>

(進捗状況 戦略市場分野 売上高)

 2024年度の「エレクトロニクス」戦略市場での売上高は前期比プラス28.8%となる40億円、「セーフティ」戦略市場の売上高は前期比プラス38.2%となる126億円、戦略市場全体での売上高は前期比プラス35.6%となる166億円と伸長いたしました。総売上高に占める戦略市場全体での売上高比率は34%となります。

 2025年度においては、「エレクトロニクス」戦略市場での売上高は前期比プラス9.6%となる44億円、「セーフティ」戦略市場での売上高は為替の影響もあり前期比マイナス4.2%となる120億円、戦略市場全体での売上高は前期比マイナス0.9%となる164億円、総売上高に占める戦略市場全体での売上高比率は34%と予想しています。

 戦略市場分野「エレクトロニクス」「セーフティ」共に、次期中期経営計画期間内での売上目標達成を目指してまいります。

(進捗状況 戦略市場分野 営業利益)

 2024年度の戦略市場分野での営業利益は34億円となりました。

 2025年度の戦略市場分野の営業利益は前期比横ばいの34億円と予想しております。なお、その他分野で1億円の営業損失が見込まれるため、当期営業利益予想は33億円となります。

 戦略市場分野における営業利益目標につきましても、次期中期経営計画期間内での目標達成を目指してまいります。

<戦略市場分野新製品比率>

 当社グループでは、戦略市場分野を中心とした新製品開発を進めています。

 戦略市場分野での新製品売上高比率は、2024年度は28%となる45億円、2025年度は当初目標35%に対し31%となる51億円を計画しています。

<主要課題と施策>

 「NCIキラリ2025」最終年度における主要課題と施策については以下の通りです。

<SDGs経営の推進>

 当社グループでは、中期経営計画「NCIキラリ2025」の中で、SDGs経営を重要な経営課題と捉え、当社ミッション「技術力で価値を創造し、より豊かな社会の発展に貢献する」の実現と関わりが深く、SDGs貢献へ繋がる以下の5つのマテリアリティを設定しております。

 下記マテリアリティの実現により持続的な企業価値の向上と、持続可能な社会の実現を目指しています。

 SDGs推進委員会で協議した内容を、定期的に取締役会へ報告を行い、議論、進捗管理を行っています。また、同委員会の下部組織である分科会において、各マテリアリティの実現に向けた取組み強化を図っています。

カーボンニュートラルの実現に向けた取組み

 当社グループでは、地球温暖化防止の取組みとしてGHG(※)排出量を削減し、カーボンニュートラルの実現を目指します。太陽光発電などによる再生可能エネルギーの利用や、プロセス効率改革の推進、排熱の回収・再利用、燃料の転換、省エネ機器への切替え、グリーン電力への転換などの取組みを推進し、カーボンニュートラルの目標として2030年度にGHG排出量を2013年度比46%削減、2050年度にカーボンニュートラルを目指しています。

 2024年度は当社富山地区事業所の使用電力の一部と、ブラジル事業所の使用電力の全量をグリーン電力へ転換しました。また、中国事業所では昨年12月に完成しました太陽光発電での電力使用を開始いたしました。

2025年度も引き続きグリーン電力や太陽光発電での再生可能エネルギーの導入を図るとともに、プロセス効率化での排出量削減によりカーボンニュートラルを目指していきます。

※Greenhouse Gasの略。CO₂を含む温室効果ガスの総称。

従業員のやりがいと満足度の向上に向けた取組み

 当社グループでは、人材が全ての事業活動の礎であるとの考えのもと、多様な人材の確保に努めております。その上で、その一人ひとりが、自分の仕事に自信と誇りを持ち、互いに協力しあって能力を最大限発揮することでシナジー創出につながるような環境の整備を図ります。また、人材育成、キャリア開発などに積極的に取り組み、社員が自身の成長を実感しながら活躍できるよう進めていきます。

 2024年度より女性、外国人、障害者、高齢者など、あらゆる社員が働きやすく、より能力を発揮できるよう、新設のDE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)推進チームが中心となってその実現に取り組んでおります。

<DX推進の取組み>

 当社グループでは、中期経営計画「NCIキラリ2025」の中で DXグランドデザインとそのロードマップを開示しております。2024年度は、2023年度に設置したDX推進の専門組織の取組みによりデジタル活用の基盤構築が実現し、業務の効率化と革新が進みました。

 DXグランドデザインとして「マネジメント」「セールス」「プロダクション」「R&D」「バックオフィス」というカテゴリを設定しており、それぞれのカテゴリでデジタル活用を進めています。

 引き続き、DXの推進により競争力強化を図り、中期経営計画目標達成に向けた取組みを進めてまいります。

DXグランドデザイン

実績

マネジメント

経営スピードアップ

●経営分析のため、NCIグループのデータ集計とBIツールによる可視化を推進

セールス

ビジネスインテリジェンスに

よる営業力強化

●営業支援ツールによる状況の可視化とタイムリーな情報共有実現

●業績情報を自動に作成し、業況分析や営業活動に活用

プロダクション

スマートファクトリー

●操業データ可視化や自動化による工数削減

●協業ロボットの導入、職場安全対策の実施

R&D

R&Dスピードアップ

●研究情報を一元化と利活用するための研究プラットフォームの稼働

●MI(マテリアルズインフォマティクス)による研究開発期間短縮の推進

バックオフィス

業務変革

●NCIグループの情報活用と効率化、高いセキュリティ確保のため、クラウド系のグループウェアやオンラインストレージなどを採用し、情報系システムの大幅改変を実施

●生成AIやRPAの全社活用による業務の自動化や業務効率アップを推進

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