新田ゼラチン
【東証スタンダード:4977】「化学」
へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、古くから人々が利用してきたコラーゲン素材を活かし、食品市場や健康・美容市場及び医療分野において新たな価値を創造し、健康寿命の延伸や社会課題解決に寄与することを目標としております。また事業活動を通し、地球環境の保全や地域との共生を図りながら、持続可能な社会の実現に貢献すべく、社是及びビジョンを基に事業活動を展開しております。
≪社是≫
愛と信(まこと)を基盤とし、
最高の技術と最大の活力により、
社業を発展させ、もって社会に貢献し、
希望ある人生をきずこう。
≪ビジョン≫
「いつまでも元気で若々しくありたい」
そんな世界中の人々の願いをコラーゲンの飽くなき追求により叶えます。
1.お客様の「もっと」を叶える製品・サービスを提供します。
2.研究開発と生産革新に努め、コラーゲンの活躍の場を広げます。
3.挑戦を良しとする組織風土を築き、新たな市場を開拓・創造します。
(2)経営戦略、経営環境、優先的に対処すべき事実上及び財務上の課題、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内では緩やかな回復が続くことが期待されますが、地政学リスクの高止まりや資源・エネルギー価格の上昇に加え、米国の関税措置の影響や為替動向など、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
世界では気候変動や社会格差の広がり、人権問題といった様々な課題が複雑に絡み合い、将来の予測が困難な状況が続いています。企業の持続的成長には、こうした社会課題への対応に加え、グローバルガバナンスの強化、人的資本への投資などによる強固な経営基盤の構築が不可欠となっています。
このような状況の中で、当社グループは、高収益企業への転換と持続的な成長を実現するため、2024年4月より「2024-2026中期経営計画」(以下、本中計)をスタートさせました。2027年3月期までの3ヶ年を「収益力及びキャッシュ創出力の抜本的な強化を図る期間」と位置付け、取り組みを進めております。本中計の概要は以下のとおりです。
<経営戦略>
1)収益力の抜本的強化
① コスト競争力の高いインド拠点においてゼラチン、コラーゲンペプチドの供給能力を拡大することにより、グループ全体の収益構造を強化します。
② バイオメディカルでは、日本における専門家ネットワークを活用し、医療分野での更なる利用拡大を図ります。また、中国をはじめとした海外での販売拡大によりバイオメディカル部門の営業利益黒字化を図ります。
2)財務戦略
① 本中計期間中に戦略投資4,300百万円を含む総額9,800百万円の設備投資を行います(当初計画は総額10,000百万円)。
② 配当については、DOE(株主資本配当率)1.5%以上の水準を安定的に確保したうえで、本中計の最終年度において2.0%以上に引き上げることを目指します。
③ 本中計期間中にPBR1.0倍以上に改善し、更なる向上を目指します。
④ 運転資本の効率化を進め、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)を短縮することで、キャッシュ創出力の強化を図ります。
3)収益安定のための経営基盤強化
① 事業の収益を安定させ、持続的な成長を実現するための事業基盤の再構築を図ります。そのために、事業別ROIC経営を導入し、最適な事業ポートフォリオの構築を目指します。
② 本社による子会社へのモニタリングの強化と、グループ全体の方針及び規程の浸透によりグループ全体のリスクを抑制し、グローバルガバナンスの強化を図ります。
③ 人的資本への投資を強化し、従業員と組織の活性化及び持続的な成長を実現します。
<経営指標(連結)>
| 2024年3月期 実績 | 2025年3月期 実績 | 2027年3月期 目標 |
売上高(百万円) | 40,420 | 38,745 | 43,000 |
営業利益(百万円) | 1,836 | 3,930 | 3,500 |
営業利益率 | 4.5% | 10.1% | 8.1% |
親会社株主に帰属する当期純利益 (百万円) | △1,850 | 3,159 | 2,000 |
ROE | △9.9% | 16.3% | 9.0% |
ROIC | 4.4% | 9.0% | 7.0% |
CCC | 5.9ヶ月 | 5.3ヶ月 | 5.0ヶ月 |
※ROE=親会社株主に帰属する当期純利益/(純資産-非支配株主持分)
ROIC=税引後営業利益/(株主資本+有利子負債+包括利益累計額+非支配株主持分)
CCC=棚卸資産回転期間+売上債権回転期間-仕入債務回転期間
- 検索
- 業種別業績ランキング