企業兼大株主宝ホールディングス東証プライム:2531】「食品業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは蓄積された発酵技術を基礎に、バイオテクノロジーの技術を応用し、主に宝酒造、タカラバイオグループの各部門で幅広い研究活動を展開しております。

 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は7,309百万円であり、各セグメントにおける研究内容等は次のとおりであります。

(宝酒造)

 当セグメントにおいては、宝酒造株式会社の商品開発育成・研究部門を中心に、消費者ニーズに応じた商品や新しい価値を提案する商品の開発を行っています。具体的には、機能や成分による差異化技術、微生物の育種、原料・素材の探索・開発、そして生産技術の研究開発に取り組んでいます。

 焼酎では、若年層や女性に人気の香り系焼酎“全量芋焼酎「ISAINA」”から、ソーダ割を手軽に楽しめるRTD缶商品“「ISAINA」芋焼酎ソーダ 5%”を発売しました。純水を使用した強炭酸により、「ISAINA」のフルーティな香りとすっきりとした芋の甘味を楽しめる設計となっています。

 清酒では、アルコール度数の高さを理由に日本酒を敬遠しているユーザー向けに、炭酸割りで気軽に楽しめる低アルコールの“松竹梅「瑞音」”を業務用ルートで先行発売しました。炭酸水で割ることを前提とした設計により、「香り高さ・日本酒らしい甘み・ボリューム感」がバランスよく共存する味わいを実現しました。また、株式会社WAKAZEとの協業により、缶入りスパークリング日本酒“「SummerFall」<Classic BUBBLES>”の製造を開始しました。2024年4月から米国で製造・発売されていた同製品を、国産原料を使用して日本・アジア圏向けに新たに開発しました。ワイン酵母と白麹を使用した爽やかな酸味が特長です。

 ソフトアルコールでは、平日の「飲みたいけれど酔いたくない」というニーズに応えるため、アルコール分3%の甘くないチューハイ“タカラ「発酵蒸留サワー」”を発売しました。株式会社ファーメンステーションとの協業で開発した、本来廃棄されるはずの柑橘の果皮を独自の「発酵」と「蒸留」の技術でアップサイクルした新しいお酒「果皮発酵スピリッツ」と専用の宝焼酎を組み合わせることで、複雑な香りと厚みを持たせ、アルコール3%でも満足感をしっかりと感じられる味わいを実現しました。

 調味料では、加工・業務用市場向けに「良質な昆布の香り」を引き出す独自技術を開発し、昆布の旨味だけでなく昆布の香りも強化することができるだし調味料「だししるべL-濃昆」を上市しました。

 なお、当セグメントに係る研究開発費は400百万円であります。

(タカラバイオグループ)

 当セグメントにおいては、日本のタカラバイオ株式会社、米国のTakara Bio USA, Inc.、中国の宝生物工程(大連)有限公司を中心に研究開発活動を展開しております。

 試薬・機器事業では、遺伝子工学および細胞工学研究用試薬や機器等の開発を進めております。また、試薬と機器のシステム化により利便性を向上させる開発等も進めております。当連結会計年度においては、「腸管系病原細菌遺伝子検出キット」、「シングルセル自動調製システム」、「細菌叢解析における標準物質」、「牛呼吸器病原因菌の薬剤耐性遺伝子検出キット」「高病原性鳥インフルエンザ遺伝子検査試薬」、「豚熱・アフリカ豚熱ウイルス検査前処理試薬」、「アデノ随伴ウイルスベクター作製キット」、「超長鎖DNA増幅用PCR酵素」、「次世代シーケンス用試薬」、「性感染症病原体遺伝子検出キット」等の開発を行いました。

 受託事業では、再生・細胞医療・遺伝子治療の開発・製造支援事業であるCDMO受託に関する研究開発に注力しております。当連結会計年度においては、「ラージスケールでのウイルスベクター製造サービス」、「シングルセル空間解析サービス」、「抗体医薬品開発製造サービス」、「空間トランスクリプトーム解析サービス」など細胞加工やウイルスベクターの生産効率性向上や大量製造、タンパク質製造に関する研究開発、新規遺伝子解析・検査関連受託に関するメニュー開発を進めました。

 遺伝子医療事業では、高効率遺伝子導入技術レトロネクチン法、siTCR技術、CAR-T細胞製造技術Spo-TTM法等の応用開発に加え、創薬基盤技術の開発・事業化に取り組んでおります。当連結会計年度においては、脳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(CereAAVTM)および内耳指向性アデノ随伴ウイルスベクター(SonuAAVTM)に関する開発、次世代CAR遺伝子治療法であるCD19・JAK/STAT・CAR遺伝子治療(開発コード:TBI-2001)のカナダでの臨床試験を進めるほか、NY-ESO-1・siTCR遺伝子治療(開発コード:TBI-1301)の製造販売承認申請に向けた準備を進めました。また、mRNAワクチンの開発・製造に必要となる製造補助剤等の開発に取り組みました。

 このほか、上記の事業別に分類しきれない事業横断的な研究開発も推進しております。当社グループとしては、各研究開発プロジェクトの相互作用・フィードバック効果を利用して、戦略的な研究開発の推進を目指しております。

 なお、当セグメントに係る研究開発費は6,897百万円であります。

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