企業兼大株主大日精化工業東証プライム:4116】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、企業の持続的な成長には新しい価値を創出し、社会貢献を行うことが必要という原点に立ち返り、変化する経済環境にも迅速に対応できる事業基盤を強化し、お客様へ課題解決を提案する化学メーカーとなるべく積極的に活動を進めております。2021年8月に公表した中期経営計画の施策を策定するにあたり、社会的ニーズ(ESG)への貢献を最優先に、従来の注力4分野(環境、エネルギー、パーソナルケア、IT・エレクトロニクス)を改めて、①IT・エレクトロニクス 機能性材料、②ライフサイエンス・パーソナルケアの二つを新規発展分野、③モビリティ、④パッケージングの二つを継続発展分野として開発対象の中心に据え、製品開発に注力しております。

 当社グループの研究開発組織は当社コーポレート研究部門である「合成研究第1本部」「合成研究第2本部」「分散研究第1本部」「分散研究第2本部」及びスタッフ部門である「技術管理本部」、それに加えて各事業部の「技術統括部」から構成されます。新事業・新製品開発のスピードアップと効率化を図るため全社技術を集約し、重点テーマの選定とリソース(人財・物資・資金・情報)の集中を図り、開発を進めてまいります。

 当連結会計年度における各セグメント別の研究開発費の金額は次のとおりであります。

セグメントの名称

前連結会計年度

(自  2021年4月1日)

至  2022年3月31日)

当連結会計年度

(自  2022年4月1日)

至  2023年3月31日)

増減率

カラー&ファンクショナル

プロダクト

1,453百万円

1,558百万円

7.2%

ポリマー&コーティング

マテリアル

870

950

9.3

グラフィック&プリンティング

マテリアル

444

463

4.3

合計

2,768

2,972

7.4

 なお、複数の報告セグメントに係る研究開発費については、適切な配賦基準によって各報告セグメントへ配分しております。

 また、当連結会計年度における各セグメント別の研究開発活動の状況は以下のとおりであります。

(カラー&ファンクショナル プロダクト)

 当事業では、顔料合成技術を基に粒子形状や表面性質を高度に制御することで各種用途への高付加価値製品を提供するとともに、分散加工技術を基に繊維用・プラスチック用着色剤を内外の様々な産業分野に提供しております。また、自社技術の多角的な展開を図り、機能性材料の開発・製品化にも取り組んでおります。

 当該セグメントに該当する分野は以下のとおりです。

IT・エレクトロニクス 機能性材料分野では各種用途へ適性を持つ高品位製品の開発とともに、社内の関係技術部門との連携を緊密にし、要素技術の複合化により、色特性、省エネルギー化の向上に寄与するディスプレイ向けカラーフィルター用顔料やオフィス事務機器用顔料、電子部品の熱制御素材として高熱伝導性・放熱機能を付与した無機複合材料・コンパウンド、情報端末などに使用される特殊配線被覆材向け着色剤、半導体関連材料向け導電コンパウンドなどの開発・改良に取り組みました。

 特に、オフィス事務機器用では高機能化研究として高分散マスターバッチの開発に取り組み、実績化しました。また、IJプリンターの印刷対象の広がりに対応した高意匠性を発現するIJインキ用顔料及び顔料分散体の開発に取り組み、実績化が進んでいます。

 ライフサイエンス・パーソナルケア分野では海洋生分解性をもち、「マイクロプラスチック」の課題を解決する化粧品材料として天然物由来材料「RUBLALEAFシリーズ」の開発・改良に注力しました。また、医療用材料向けコンパウンドの開発に取り組み、実績化につながりました。

 モビリティ分野では微分散化技術と調色・配合設計技術を基に、顔料及び機能性材料を加工したマスターバッチやコンパウンドを、様々な内外装材向けとして開発・改良に取り組み、採用に結び付けてきました。

 また、新たな加工技術の開発に注力しつつ、金属からの樹脂代替(軽量化)、電気自動車、安全運転や自動運転化に貢献するマスターバッチ・コンパウンドの研究開発に取り組みました。

(ポリマー&コーティング マテリアル)

 当事業では、樹脂合成技術を軸に、社会環境課題を背景に、独自技術の無溶剤と水系ウレタン樹脂、原材料メーカーとの協創で進めるバイオマスウレタン樹脂などの樹脂の開発・製品化と、天然物由来材料を使用した素材の開発・製品化に取り組んでおります。また、分散加工技術を基に各種コーティング剤を内外の様々な産業分野に提供しております。

 当セグメントに該当する分野は以下のとおりです。

IT・エレクトロニクス 機能性材料分野ではBeyond5Gや6Gなど「高速通信技術」の深化、スマート社会実現に着目し、プリント基板向けなどに高機能フィラーとしてウレタン微粒子、耐熱性・耐久性を向上したウレタン樹脂、フラットパネルディスプレイやタッチパネル、半導体関連向け紫外線・電子線硬化型コーティング剤、精密機器などに表面に機能付与する熱硬化型コーティング剤の開発・改良に加え、VOCレスの無溶剤や水性化、バイオマテリアル材料の活用やマテリアルリサイクルに配慮したコーティング剤の開発・改良に取り組みました。

 ライフサイエンス・パーソナルケア分野ではウレタンナノファイバー用樹脂の適用を目指した開発に取り組みました。

 また、カニ殻からキチン・キトサンの開発・製品化に取り組みました。化粧品原料向けに、新たに非動物由来原料による甲殻類アレルゲンフリータイプのキトサン誘導体を開発し、保湿性や抗菌性などの機能が注目され、ユーザー評価が進行しました。

 モビリティ分野ではコーティング剤とウレタン樹脂及び接着剤の開発・改良とともに、耐熱性や耐久性を向上させたウレタン樹脂の開発に取り組みました。

 また、水系やバイオマスウレタン樹脂はESG貢献製品としてモビリティ分野にとどまらず、アパレルやパッケージ分野等への応用展開を図りました。

 新たな環境対応素材として炭酸ガスを原料とするヒドロキシポリウレタン(HPU)については、NEDOグリーンイノベーション基金事業として開発を進めております。

(グラフィック&プリンティング マテリアル)

 当事業では、分散加工技術を基に汎用の印刷インキの提供とともに、独自の配合技術などを活用し、特殊インキ・コーティング剤の開発・製品化に取り組んでおります。

 当セグメントに該当する分野は以下のとおりです。

 パッケージ分野では、環境負荷低減に寄与する製品として、VOC排出量削減に繋がる水性フレキソインキ「ハイドリックFCシリーズ」や水性グラビアインキ「ハイドリックPRPシリーズ」、循環型社会に貢献するためのリサイクルインキ「CycleFineシリーズ」などを上市したほか、CO2を原料とするウレタン樹脂「HPU」を利用した製品開発などに取り組みました。

 特に石化由来材料を植物由来材料に代替したバイオマスインキは、食品パッケージや飲料ラベル、食品トレーなどに数多く採用され、実績化が進んでいます。

 また、市場でニーズの高まっている抗菌・抗ウイルス機能を有するニス「UV REX SEALS(シールズ)」や意匠性に優れたメタリックインキ「輝(かがやき)」など、紙に対する印刷の特殊オフセットインキの拡充に取り組んでおります。

(その他の研究開発活動)

 社会が抱える課題を解決する技術開発から新規事業創出と評価技術の導出を目的として、電池用材料やバイオマス樹脂等の研究開発に注力しました。

 外部研究機関との連携も行っており、代表的なものとして「リビングラジカル重合による機能性材料の開発」が挙げられます。また、国内外の大学と共同研究を進めており、具体例としては「濃厚ポリマーブラシ(CPB)の工業的製造方法の確立」などがあり、摺動部材や機械部品に向けた新規トライポロジー材料の研究開発を行っています。

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