中野冷機
【東証スタンダード:6411】「機械」
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企業概要
当連結会計年度は研究開発費として351百万円を投入し、主に下記のような研究開発を行いました。
<主な研究開発>
日本
(1) スーパーマーケット向けショーケースの開発
温暖化係数が高い冷媒R404Aを使用していた内蔵ショーケース全機種をマイナーチェンジし、温暖化係数が低い冷媒R448Aへ切替えました。
連結子会社である上海海立中野冷機有限公司と共同開発した自然冷媒R290採用の内蔵型冷凍ショーケース(プラグインショーケース)を、縦引戸、横引戸のどちらにも対応可能にし、顧客要望に対応しました。
(2) コンビニエンス・ストア向けのショーケースの開発
ウォークイン冷蔵庫内に設置する陳列ラックの開発を実施しました。スライド式ブラケット機構により、棚段調整が容易になります。
自然冷媒CO2を採用した冷凍機内蔵型デザートケースの開発を実施しました。フロン冷媒使用ショーケースよりも省エネになります。
その他、コンビニエンス・ストア向けショーケースは、顧客と共同で新製品開発を進めています。
(3) 新冷媒と冷凍機システム
温暖化係数の低い低GWP冷媒や自然冷媒への転換を進めています。
スーパーマーケット向けでは、自然冷媒CO2システムの導入を継続して進めているとともに、新たな低GWP冷媒システム導入への対応準備を進めています。
コンビニエンス・ストア向けでは、別置式ショーケース、内蔵ショーケースともに自然冷媒CO2を採用し、フロン冷媒使用店舗よりも省エネになっています。
物流センター向けでも、自然冷媒CO2やアンモニアを使用した冷却システムを導入しています。
(4) 店補監視システムによる異常予知システムの構築
集中制御盤(センサムセイバー)、クラウドサービスによる店舗監視システムの機能を拡充。AIによる霜付き、冷媒ガス漏れの異常予知機能により、顧客の販売チャンスロスを低減するとともに、保守サービスの品質向上を図ります。
中国
(1) スーパーマーケット向けショーケースの開発
衛生的にセルフ販売が可能なサラダバーショーケースという顧客からの要望に対し、リフトアップ開閉式のガラス扉を備えたサラダバーショーケースを開発しました。ガラス扉のサイズとリフトアップ機構の跳上げ強さを最適化し、買物客が容易に開閉できる構造としました。陳列面はホテルパンを前面傾斜陳列することで、前方からの視認性を向上しています。
顧客からの要望に対する受注開発として、前面ガラス扉付きローデッキ冷蔵多段ショーケースを開発しました。
ガラス扉は、スリムな外観と結露防止に配慮したヒーター入り薄型合わせガラス扉を採用しました。また、前高を下げたローデッキ仕様とすることで商品の陳列量と見易さを改善しました。
(2) コンビニエンス・ストア向けのショーケースの開発
施工コスト削減を目的として、左右3尺ずつを個別に温度制御可能な6尺多段ショーケースを開発しました。
左右3尺ずつに独立した冷却機構とし、棚間をアクリル仕切板を設置することで別々の温度帯に対応します。
中国のコンビニエンス・ストアは陳列商品により温度帯を細かく設定するため、比較的3尺ケースを多用します。
ショーケースの施工コストは一般的に1台当たりの単価×台数としているため、台数の減少により施工コストの削減に繋がります。
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