企業リケンNPR東証プライム:6209】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

 当社は、2023年10月2日付で㈱リケンと日本ピストンリング㈱の経営統合に伴い、両社の共同持株会社として設立されました。経営統合にあたり、リケンNPRグループの経営理念として次のMission、Vision、Valueを定めており、単に競争を通じて利潤を追求するという経済主体ではなく、株主、取引先、従業員、地域社会等すべてのステークホルダーの立場を尊重し、その期待に応え、社会の一員として義務を果たしていくという決意を込めており、今後も持続可能な社会の実現に向け、努力と挑戦を続けてまいります。

 リケンNPRグループ経営理念

 Mission(リケンNPRの使命・存在意義)

 生み出す力で人と地球の「今と未来」を支えます

 Vision(リケンNPRの目指す姿・ありたい姿)

 人と技術の融合によりイノベーションを創出し、変革に挑戦し続けます

 Value(リケンNPRが提供する価値)

 信頼の「環」:ステークホルダーの皆様とのつながりを大切にし、高品質の製品とソリューションの提供を

 通じて企業価値を向上させます

 成長の「環」:互いの価値を認めて尊重し合い、新たな挑戦を続けることで会社と従業員がともに成長します

 社会の「環」:暮らし、環境の社会課題解決に貢献します

(2) 経営戦略

 当社グループは、2024年2月14日に2026年度を最終年度とする第一次中期経営計画を策定いたしました。

「経営統合によるシナジー創出」「事業ポートフォリオ改革」「サステナビリティ経営の強化・成長基盤の整備」を柱とする中期経営方針に加えて、定量目標としましては、2026年度に、売上高1,800億円、経常利益率9%以上、ROE8%以上を目標としております。

 エンジン関連部品を中心とする既存事業については各種合理化等を含む収益力強化策を進めるとともに、次代を担うネクストコア事業の拡大・基盤強化を推進してまいります。加えて、持続的に成長する経済社会実現のためのサステナビリティ経営を実践し、中長期的な企業価値向上を目指してまいります。

 なお、株主資本コストを上回るROE(資本収益性)を実現するために、事業ポートフォリオ改革にむけた積極投資(設備投資・M&A・研究開発)、株主還元の一層の充実化など、企業価値向上に向けた戦略的キャッシュアロケーションを推進するとともに、財務戦略も含めた当期純利益水準の確保、中期戦略の着実な遂行、IR活動の充実化を通じた株主資本コストの低減に向けた取り組みを行ってまいります。

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 世界経済は、米国関税政策変更に伴う混乱や為替(円高)リスクの高まり、依然として高水準の地政学的リスク等、従来以上に不確実性の高い状況にあるものと認識しております。そのような環境下にあって、当社と関連が深い自動車産業は、その影響を強く受ける業界であり、変化に対する柔軟かつ適切な対応が求められるものと考えております。

 当業界は、100年に一度と言われる大きな変革期にあり、特にエンジン部品を巡る市場環境は、従前において中心的なシナリオであった「急速なBEV化」については進展のスピードが緩和されたとの見方が示されつつあるとはいえ、引き続きその厳しさは変わらないものと認識しております。そのような中で、当社グループは、内燃機関搭載車が今後とも当面はモビリティの主役であるとの認識を持ち、その主力事業者としての責任を果たすべく地球環境に貢献するエンジン部品の開発を強力に進めてまいります。同時に、新規事業領域への展開につきましても、上記の事業環境変化を踏まえつつSDGsや脱炭素といったグローバルな潮流を捉え、経営上の重要な課題として積極的に取り組んでまいります。

 当社グループは、このような大きな環境変化の中にはありますが、第一次中期経営計画に則った取り組みを着実に進捗させることで、企業価値向上に向け一歩一歩進んで行くことができるものと考えております。具体的な課題や取組方針は、次のとおりとなります。

①事業戦略(事業ポートフォリオの改革)

<既存事業>

 当社グループが「グローバルNo.1サプライヤー」であるピストンリング事業については、その地位の維持・強化を図ります。統合シナジーの創出と抜本的な生産性改善に注力するとともにエンジン機能の向上や水素・代替燃料対応技術開発にも積極的に取り組んでまいります。また、焼結・樹脂・素形材等の分野においても、グローバル展開を進めるニッチ分野にも強い有力サプライヤーとして引き続きシェア拡大を図ります。これらの既存事業については、競争力とともに収益力の強化を重視した施策を進めます。

<ネクストコア事業>

 半導体・エレクトロニクス事業に関連の深い熱エンジニアリング分野やEMC分野等、次代を担う事業の拡大・基盤強化を進めるとともに、電動化ユニット、機能性樹脂、磁性材、医療機器等の新製品開発にも積極的に取り組み、中核事業化を進めてまいります。加えて、内部リソースにのみ拘ることなく、M&A等を活用し、技術連関性や親和性の高い事業の取り込みも積極的に進め、本事業の質・量両面の拡充を図ります。

②財務・資本戦略(バランスシートの最適化)

<キャッシュアロケーション>

 営業キャッシュフロー及び政策保有株式等の資産圧縮を通じて創出した資金を、成長領域の設備投資・研究開発、M&A、等の戦略投資と株主還元に活用してまいります。

<株主還元>

 株主還元につきましては、経営上の重要課題と認識しており、総合的な観点から適切な資金配分を行うことを前提として、株主のご期待に応えつつ安定的・継続的に実施して行く方針としております。第一次中期経営計画期間については、配当性向40%以上、総還元性向70%以上(3年平均)、総額200億円(うち自己株式取得100億円)を目途とし、従来対比高水準の株主還元を実施してまいりたいと考えております。なお、自己株式取得につきましては、損益・財務状況、資本効率等を勘案しつつ、機動的に実施してまいりたいと考えております。

③サステナビリティ経営

 当社グループは、企業と社会の持続的成長を支えるため、サステナビリティ経営を推進してまいります。人的資本投資の拡充やエンゲージメント向上も含めた主要取組事項については、KPIを設定し、2026年度での目標達成を目指します。

④株主価値向上に向けた対応

 当社グループは、中期経営計画期間において、上記のとおり、事業ポートフォリオ改革、シナジー創出やバランスシート最適化、等を進めるとともに、ROIC経営の考え方を積極的に取り入れ、株主資本コストを上回る資本収益性(ROE)の実現を図ってまいります。また、引き続き従来対比高水準の株主還元を継続し、株主のご期待に応えるとともに、IR活動の充実化も推進し、企業価値の向上、延いてはPBR1倍以上の実現を目指します。

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