企業プレシジョン・システム・サイエンス東証グロース:7707】「精密機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

21世紀のキーテクノロジーとして期待されるバイオテクノロジーは、分子生物学及び先端医療の進歩促進をはじめ、高齢化社会問題、環境・食料問題、エネルギー問題など、様々な問題の解決に重要な役割を果たすものです。

 当社グループは、会社企業理念として、「PSSバイオシステムネットワークを通じた社会貢献」を掲げて、「多様なバイオ分野において、高精度かつユーザーフレンドリーなオープンシステムの提供を通じ、遺伝子、タンパク質、免疫等に関する生体情報の有効活用を推進することで、社会貢献の実現をする。」を事業推進の指針としています。本指針に基づき、世界のバイオ産業の発展に寄与することを通じて、自らも中長期的な発展・成長を実現し、株主、取引先、従業員等のステークホルダーに貢献していきたいと考えております。

(2) 目標とする経営指標

2023年9月29日事業計画及び成長可能性に関する事項で公表した「中期事業計画:経営指標(売上高、営業利益)に示したように、2025年6月期~2027年6月期迄には、数値目標「連結売上高10,000百万円、連結営業利益1,000百万円」を達成することを目指します。

(3) 中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題

 当社の経常損益は、残念ながら、2021年6月期の770百万円をピークに下落し、2023年6月期には、△1,141百万円となり、無配当とさせていただくこととなりました。

 しかし、当社は、コロナ禍が収束傾向となり売上が減少に転じる前から、臨床検査現場からの切実な要望に応えるため、短期、中長期的な視点、分野ごとに対処すべき課題を整理してまいりました。

 次に掲げる課題を解決して、社会に貢献する、夢のある企業に育ててまいります。

(対処すべき課題)

A 短期的課題(2024年6月期)

①新たな市場分野への展開、拡大

・新たな検査事業への参入

 子宮頸がんは、年間1.1万人が罹患し、約3千人の女性が亡くなる恐ろしい病気であり、定期的ながん検診を受診することが非常に重要です。

 定期的な検診を受診する機会を増やすためにも、当社の技術を活用した簡易的なHPV検査サービス事業への参入を検討しています。

・第三極市場への営業展開

 当社の事業は、20数年前にMagtration®の技術を活用、開発した『magLEAD』からスタートして、世界のバイオ、遺伝子、研究大手企業へのOEM供給事業を中核として展開してきました。

 その後、Magtration®とPCRを当社の技術で完成させた『geneLEAD』シリーズは、完全自動システムとして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延に際し、多くの病院、検査室で採用されました。

 当社の『geneLEAD』シリーズは、1つの検体から複数の検査を行う際に威力を発揮します。当社製品の特長を活かし、当社の全自動検査装置をご使用いただいていない、煩わしい手作業での検査で困っている臨床検査現場等、新市場への参入を果たしてまいります。

②上市ロードマップに基づいた新製品の市場投入

・第39期売上のテコ入れを果たすため、『褥瘡予防マット(ささかぜ)』、『新型magLEAD12gCLINK』、『geneLEADXXⅣ』等の新製品の市場投入を計画しております。

③事業運営改革

・事業拠点を軸に、重点課題と責任者を明確にして、上記に掲げる事業を推進してまいります。

 さらに、取締役と執行役員の協力の下、事業運営管理体制の改革にも取り組みます。この改革を通じて、先述した新事業への参入や積極的な営業活動の展開、新製品上市などの実現を果たしてまいる所存です。

 また、収益改善施策の実行状況、収益状況をタイムリーに把握し、追加対策を打ち続けることで、事業の黒字化体質を確固たるものにしていきます。

B 中長期的課題(2025年6月期~)

 当社が保持する約100件の特許技術を活かした要素技術開発

・様々な病院、検査室、研究機関等の臨床検査現場の検査ニーズに応えられるよう、当社が保持する特許技術を活かした要素技術開発を行ってまいります。具体的には、免疫細胞群から目的細胞を回収する技術を確立し、がん、その他細胞に由来する疾患の早期発見に役立てたいと考えております。

・また、タンパク質、遺伝子に加え、第三のマーカーである糖鎖をターゲットにして回収することで、従来のタンパク質で診断していた情報より、詳細な情報がわかるようになります。

 例えば、アルツハイマー病については、タンパク質の表面にある糖鎖をみることで、初期状態がわかる知見が得られています。そのため、当社は、タンパク質の表面にある糖鎖を回収する技術についても確立したいと考えております。

 これらの施策を実施していくことで、中長期的には2021年6月期を上回る利益を計上し、目標とする経営指標「連結売上高10,000百万円、連結営業利益1,000百万円」を達成すると確信しています。

(戦略的事業推進テーマ)

 上記対処すべき課題を踏まえつつ、売上拡大と利益確保を推し進めるために策定した中期事業計画達成のための「戦略的事業推進テーマ」として

    ①OEM向け新製品上市と自社新技術製品上市対応による販売製品の拡充

    ②全自動PCR診断装置専用PCR試薬調達の契約締結による検査項目の拡張

    ③全世界へのOEM向け販売実績を踏まえた自社ブランド製品の国内外販売網の拡大

     ④PSS新宿ラボラトリ―開設と衛生検査所登録によるPCR検査受託事業開始

    ⑤PSS大館試薬センター第二工場設立によるDNA/RNA(核酸)抽出試薬カートリッジ量産体制確立

 を掲げています。

 これらの施策を実施していくことで、中長期的にはバイオ検査業界における総合的なインフラ提供企業へと発展し事業の成長による社会貢献を目指してまいります。

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