企業兼大株主ダイフク東証プライム:6383】「機械 twitterでつぶやくへ投稿

  • 早わかり
  • 主な指標
  • 決算書
  • 株価
  • 企業概要
  • 企業配信情報
  • ニュース
  • ブログ
  • 大株主
  • 役員
  • EDINET
  • 順位
  • 就職・採用情報

企業概要

 当社グループでは、「保管」「搬送」「仕分け・ピッキング」の機能を持つ機械設備とそれを支える電子機器の新システム・新製品の開発に取り組んでいます。昨今は、企業に求められる社会的責任が、経済活動のみならず環境・社会活動を含む概念へと広がっており、環境・安全等にも配慮したシステムや製品の開発にも努めています。

 当連結会計年度(2023年3月期)における当社グループが支出した研究開発費の総額は、10,496百万円です。

 報告セグメントごとの内訳は次のとおりです。

セグメントの名称

2022年3月期

2023年3月期

株式会社ダイフク

8,504百万円

8,260百万円

コンテックグループ

1,014百万円

970百万円

Daifuku North America Holding Company(DNAHC)グループ

529百万円

671百万円

Clean Factomation, Inc.(CFI)

283百万円

253百万円

その他

404百万円

340百万円

合計

10,735百万円

10,496百万円

 報告セグメントごとの研究開発活動は次のとおりです。

(1) 株式会社ダイフク

① 一般製造業・流通業向け製品

 自動倉庫の荷捌きや工程間搬送向けに、パレット系無人搬送台車「ソーティングトランスファーロボット-L」の販売を開始しました。レールやコンベヤなどの固定設備が不要なため省資源化・工事期間の短縮が図れるほか、増車などのレイアウト変更にも柔軟に対応できます。

 また、多品種少量のピッキングをより効率的に行うための「ロボットビークル」の販売も開始しました。段積・移載機能を備えたAGVが棚の間を周回し、複数のバケットを集めて定点ピッキングステーションまで搬送します。

② 半導体・液晶生産ライン向け製品

 半導体生産ライン向けでは、最先端の回路線幅である2ナノ~3ナノ向けの搬送・保管システムの開発を継続しています。365日24時間止まることなく、より効率良く搬送・保管でき、消費電力も可能な限り下げ、納入した工場全体の能力を最大限に上げるべく、ハードウエアは改良を重ね、ソフトウエアではコントロールシステムにAIを導入し、信頼性と高効率の両方を生み出せるシステムの開発を進めています。

 また、後工程と呼ばれるパッケージ分野でも自動化が進んでおり、数多くの搬送物に備えて、より多くのラインアップを取りそろえるべく新たな搬送・保管システムの開発も進めています。

③ 自動車生産ライン向け製品

CASE(Connected:コネクテッド、Autonomous/Automated:自動運転、Shared:シェアリング、Electric:電動化)に代表される自動車業界の大変革に柔軟に対応するため、従来のものより生産工程を容易に変更できる搬送システムを開発中です。

 また、電動化に伴う自動車の重量増に対応するため、完成車検査ライン向けの搬送コンベヤを改良して許容重量を増やすなど、製品力を強化しました。さらに、より高度な自動化設備の実現に向けた要素技術の研究・開発に継続して取り組んでいます。

④ 空港向け製品

 関西空港における新設の国内線用手荷物搬送ラインが2022年9月より稼働を開始しました。

 受託手荷物の検査ライン用に開発したAGVは、北米の8空港で採用され計261台を納入しました。また、アメリカ運輸保安局(TSA)よりスマートセキュリティレーンの設備認証を取得しました。

⑤ 洗車機

 洗車機本体とコールセンターをネットワークで繋ぎ、遠隔監視や遠隔サポートを可能にした「洗車機スマートサポート」を洗車機メーカーで初めて開発し、最新のドライブスルー洗車機「トレウス」「コーディア」に標準搭載しました。

 また、フルサービスSS(サービスステーション)向けの新型機を開発中で、一層の省電力や節水に取り組んでいます。

 以上に記載の①~⑤を中心に、当社が支出した研究開発費の総額は8,260百万円です。

(2)コンテックグループ

 産業用コンピュータ製品では、「ボックスコンピュータ® BX-M2510」を開発し、2023年3月より販売を開始しました。高度な処理を行う際にコンピュータ内で発生する熱を放熱する新技術により使用温度範囲が拡がりました。FAにおける画像検査装置や社会インフラの安定稼働を支える情報端末のほか、医療機器やセキュリティなど幅広い分野への拡販を目指しています。

IoT機器製品では、「切れない無線LANの追求」をコンセプトとして組み込み用無線LAN製品「FXE5000」を開発し、2023年2月より受注を開始しました。2つの無線接続で通信(二重リンク)することで、一方の接続が切れても安定した通信が可能です。半導体製造、食品工場、物流センターのAGV、医療機器など高い信頼性が求められる装置への組み込みに適しています。

 当グループが支出した研究開発費の金額は970百万円です。

(3) Daifuku North America Holding Company(DNAHC)グループ

 一般製造業・流通業向けシステムでは、ピッキングやソーティングシステムの開発に力を入れています。

 自動車生産ライン向けシステムでは、引き続き静音化に向けた商品の拡充、及び塗装工場でのニーズが根強いPRB(Power Roller Bed)システムの改良を進めています。

 当グループが支出した研究開発費の総額は671百万円です。

(4)Clean Factomation, Inc.(CFI)

 韓国の半導体メーカーのお客さまに密着して、より効率の高い窒素パージ保管システムや、後工程のパッケージング分野向けの搬送・保管機器の開発などを実施しています。

 また、過去に納めたシステムのリニューアル開発なども行っています。

 当子会社が支出した研究開発費の総額は253百万円です。

PR
検索