企業エスライングループ本社東証スタンダード:9078】「陸運業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1) サステナビリティ基本指針

 当社グループは、長期ビジョンで掲げている「商品を送る安心と、受け取る嬉しさをつなぐ、ありがとう創造企業」のテーマのもと、将来に亘って持続可能な社会を形成するため、サステナビリティへの取り組みを実施しています。また、陸運業を主の事業として営む当社グループにおいて、地球環境の改善と人的資本への取り組みは最重要課題として認識しております。これらを含めたサステナビリティへの取り組みは、内部統制システムに設置しているESG推進室を中心に、取締役会と連携し、方針や投資計画の策定、推進、社内外への報告、開示を行っております。当社グループのサステナビリティに関する考え方および取り組みにつきましては、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」が推奨する方法に基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスクマネジメント」「指標と目標」の4つの項目毎に開示いたします。

(2) 地球環境の改善への取り組み

① ガバナンス

 当社グループは、社員一人ひとりが地球市民の一員であることを自覚するとともに、地球環境の改善が重要な課題であることを認識し、以下の活動方針のもと、継続的に改善していきます。

・環境に配慮した物流サービスを提供します

・改善意識で業務の効率を高め、時間を短縮します

・省エネ省資源に取組み、廃棄物の削減とリサイクルに努めます

・社員への環境教育と社外への情報公開を積極的に行います

・法規制を遵守するとともに、業界指針なども積極的に実行して環境汚染の予防に努めます

② 戦略

 当社グループは、トラック輸送を主体とする事業活動が環境に与える影響を認識し、環境を意識した取り組みをグループ全体で行っています。

 具体的な取り組みとしまして、車両にデジタルタコグラフを装着し、ドライバー自ら運転データをチェックすることで、環境に配慮した運転への意識を高めております。また、収集した運転データは各支店・各本部および本社で共有し、ドライバーの指導に役立てています。

 また、排出ガスを一切出さない電気(EV)トラックを、中部地区で初めて導入しており、現在当社グループでは、計8台の電気トラックが稼動しております。さらに、事業会社である㈱エスライン各務原においては、メーカーや電力会社と共同で実証実験を行う等、電気トラックの技術向上や普及に向けた取り組みも実施しております。

 また、現在の中期経営計画「テーマ:ありがとう創造計画」では、環境改善への取り組みを方針の一つとして掲げており、持続可能な社会の実現、中長期的な企業価値の向上を目指して、環境・社会に配慮した事業運営に取り組んでおります。

③ リスクマネジメント

 当社取締役会は、陸運業を営む会社として、特にクルマ社会が環境に及ぼす影響ならびに安全・事故防止の観点からサステナビリティを巡る課題に対処すべく、毎年取締役会においてリスク管理の一環として問題点の洗い出しを行い、その適切かつ迅速な対応を行っております。また、エスライングループ各事業会社は、経営を取巻く各種リスクを分析し、事業の円滑な運営に重大な影響を及ぼす損失に適確に対処し、株主、顧客および社員の安全と損失の低減および再発の防止を図り、事業継続を可能にすることを目的とした「リスクマネジメント基本方針」ならびに「リスク管理諸規程」を制定しています。これに基づき、エスライングループ各社は、リスクカテゴリー毎の責任部署等を定め、リスクマネジメント推進活動を積極的に展開しています。

④ 指標と目標

 当社グループは、気候変動への対応として、Co2排出量を測定し、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを進めております。当社グループのCo2排出量の多くは、Scope1のトラック輸送による軽油・ガソリンの燃焼によって排出される温室効果ガスのため、軽油・ガソリンの使用量から温室効果ガス排出量の指標を算出しております。

 当連結会計年度のCo2排出量は、以下のとおりであります。

 

Co2排出量

2023年3月期

42,405.0t-Co2/kl

Co2排出量の目標設定は現在検討を重ねており、今後もCo2排出量を測定したうえで、目標の設定をいたします。

(3) 人的資本に関する取り組み

① ガバナンス

 当社グループは、物流を通して産業を支える企業であると同時に、労働集約型産業であるため、社員が安心して働くことができる企業づくりの取り組みを実施しております。当社グループのコーポレートガバナンスにおいて、社内に異なる経験・技能・属性を反映した多様な視点や価値観が存在することが当社グループの持続的な成長を確保するうえで強みとなり得るとの認識のもと、特に社内における女性の活躍促進を含む多様性の確保を推進することを表明しています。特に女性の管理職への登用や管理職候補となる女性社員の育成に取り組むこと、加えて、「ライフステージが変わっても働き続けられる」ように、女性が出産・育児のタイミングでキャリアをストップさせてしまうのではなく、出産や育児をサポートする福利厚生制度の充実や、時短勤務やテレワーク等の勤務形態の多様化などの施策を通じて、女性が活躍できる会社づくり、環境づくりに努めております。

② 戦略

 当社グループは、多様性の確保を推進すべく、現在の中期経営計画において、女性ドライバーの積極的採用を取り組みの一つとして示しており、女性が活躍できる場の創出に取り組んでおります。

 具体的な取り組みとして、以下の取り組みを実施しました。

・エスライングループ小牧物流センターにて、社内託児所の設置

・女性専用のシャワールームの設置

・女性用作業ズボンの新調

 引き続き、女性が活躍できる場を創出すると共に、女性ドライバーの採用に積極的に取り組んでまいります。

③ リスクマネジメント

 人的資本に関する主なリスクは、地球環境の改善への取り組みへのリスクに含めて管理しております。詳細については、「(2) 地球環境の改善への取り組み ③リスクマネジメント」をご参照ください。

④ 指標と目標

 当社グループでは、女性活躍推進法に基づき、事業会社ごとに行動計画と女性活躍状況の情報を公開しております。

 当社グループの当連結会計年度の多様性に関する指標は、「第1「企業の概況」 5「従業員の状況」(4)管理職に占める女性労働者の割合、男性労働者の育児休業取得率および労働者の男女の賃金の差異」に記載しております。

 目標設定につきましては、一部の事業会社において厚生労働省が運営する女性の活躍推進企業データベースにて公表をしておりますが、当社グループの目標設定につきましては、全社員に占める女性の割合が、陸運業が抱える諸問題(女性が従事することが難しい作業が多い等)により他業種と比較し少ないこともあり、現在のところ測定可能な目標は定めておりません。

 当連結会計年度の女性ドライバーの割合は、以下のとおりであります。

 

割合(%)

2023年3月期

2.6%

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