さくらインターネット
【東証プライム:3778】「情報・通信業」
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企業概要
(1) 経営方針
当社は、「私たちは“インターネット”で熱量を持って挑戦する全ての人の「やりたいこと」を「できる」に変える」を会社の理念としており、DX(デジタルトランスフォーメーション。以下、「DX」という。)時代において、顧客の成功を支援するクラウドサービスの提供を通じて顧客満足度を向上させること(カスタマーサクセス)を事業上では重視し、この実現を目指しながら当社グループのシナジーを発揮することで全てのステークホルダーとともに成長するための努力が企業価値の増大につながるものと考えております。
(2) 経営環境
当社グループの属するクラウド・インターネットインフラ市場は、Generative AI(以下、生成AI)に関わる動向が活況となるなか、生成AIの活用、クラウドマイグレーション、デジタルビジネスに対する投資の拡大等が予想されております。また、IT貿易赤字の拡大や経済安全保障・防災等の観点から国産パブリッククラウドへの期待も高まるなかで、今後も拡大が継続すると見込んでおります。
こうした状況のもと、当社グループはシステムインテグレーションから開発、クラウド・インターネットインフラサービスの提供、保守、運用、お客様サポート等をグループ内においてワンストップで提供することで、お客様の「やりたいこと」の実現を支援することを目指しております。現在の48万件を超える顧客と新たな顧客にとってのカスタマーサクセスの実現に注力することで、今後も高い市場成長が見込まれるクラウドサービスの拡大に注力してまいります。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
社会全体でデジタル化が急加速する中で、データセンターやネットワークなどのデジタルインフラの重要性が急速に高まっております。また、ネット企業ではない一般企業がデジタル上で利益を得る時代において、経済安全保障の観点から国産パブリッククラウドへの期待が高まるとともに、生成AIの発展によりGPUなどの高度な計算資源への需要が増加しております。
このような生成AIインフラ市場やパブリッククラウドの拡大期において、当社グループは経営リソースをコアビジネスに集中して事業の強化・成長を促進させるとともに、戦略と連動した人材の獲得や社員の成長と活躍を促進してES(エンプロイーサクセス)とCS(カスタマーサクセス)の実現を図り、国産デジタルインフラとして選ばれる存在になることで、デジタルインフラトップ企業を目指してまいります。これに向けて、当社グループは以下に取り組んでまいります。
① 成長戦略の実践
生成AI市場で選ばれる存在への成長とクラウドサービスの販路拡大
・生成AIの多様な用途に対応できるサービスラインナップの拡充と他社との共創推進
・販路拡大を目的とした業界イベント・展示会への出展
・ガバメントクラウド正式認定取得に向けた開発加速と公共分野における販売施策の実行
・パートナー制度とクラウド検定のエコシステムの整備と将来のクラウド売上成長に向けた販売基盤の確立
② 成長戦略を支える基盤強化
人材確保と育成、インフラ基盤の拡充を両輪とした成長を加速させる体制の構築
・成長を支えるエンジニア等の中核人材とマネジメント人材の獲得
・社員のモチベーション向上と挑戦を後押しする環境を構築し、変化と成長に強い組織体制の構築
・生成AI向けサービス基盤への積極的な投資の継続(迅速なGPU確保とコンテナ型データセンターの構築で、市場の需要に対応した最良なタイミングでの投資実行)
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、持続的な成長と安定した収益体質の実現を経営の目標としており、中長期的には前期対比売上高成長率10%以上、売上総利益率30%以上、売上高対経常利益率10%以上の継続的な達成を目指しております。
(注) 将来に関する記載事項は当連結会計年度末現在において判断したものであり、様々な要因により大きく異なる可能性があります。
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