ブイキューブ
【東証プライム:3681】「情報・通信業」
へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、本報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。
I.経営方針
当社グループは、「Evenな社会の実現 ~すべての人が平等に機会を得られる社会の実現~」をミッションに掲げ、ビジュアルコミュニケーション技術を基盤とした事業を展開しております。
本年度は、事業ポートフォリオの再編を進めるとともに、成長領域への投資を強化し、収益性の向上を目指してまいります。また、プライム市場の上場維持基準を満たすことを重要課題と位置付け、業績回復及び成長戦略を推進してまいります。
<各事業の成長戦略>
エンタープライズDX事業
・サービスの選択と集中が完了し、成長を見込むサービスへの注力
・生成AIを活用した新規サービスの拡充
・AI×ロボティクス事業の拡大
イベントDX事業
・コロナ後のポートフォリオ変化を元にしたオーガニックな成長
・データを徹底活用するイベントの効果分析等による差別化
・TEN Holdings, Inc.を中心としたロールアップ戦略
サードプレイスDX事業
・テレキューブのラインナップ拡充と利用用途の拡大によるオーガニックな成長
・EV充電サービスの本格拡大による成長
Ⅱ.経営環境及び対処すべき課題
(1)当連結会計年度の実績数値と振り返り
2024年12月期の売上高は10,463百万円となり、計画値の11,400百万円を下回りました。これは、TEN Holdings, Inc.を中心としたイベントDX事業の回復の遅れ及び一部のエンタープライズDX案件の売上計上タイミングのずれが影響したためであります。
営業利益は236百万円の損失となり、計画値の300百万円を大きく下回りました。主な要因として、TEN Holdings, Inc.の業績低迷とNASDAQ上場準備に伴う費用負担の増加が挙げられます。
当期純利益は1,417百万円の損失となり、計画値の100百万円から大幅に乖離しました。これは、TEN Holdings, Inc.の事業環境の悪化の影響や、一部のソフトウエアについての減損損失の計上並びに繰延税金資産の一部取崩しが発生したこと等によるものであります。
2025年12月期以降は、事業ポートフォリオの最適化やコスト管理の強化、NASDAQ上場後のTEN Holdings, Inc.の成長戦略の見直しを進め、収益性の改善を目指します。
当連結会計年度の計画と実績の比較
主要経営目標(連結ベース) | 2024年12月期 (計画) | 2024年12月期 (実績) |
売上高 | 11,400百万円 | 10,463百万円 |
営業利益又は営業損失(△) | 300 | △236 |
2025年12月期は連結売上高108~120億円、2026年12月期は連結売上高120~130億円を目標としています。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①財務体質の改善
・TEN Holdings, Inc.のNASDAQ市場への上場後の、同社株式の一部売却及び追加の資金調達
・TEN Holdings, Inc.の業績回復によるフリーキャッシュ・フローの改善及びガバナンス強化
・有利子負債の削減と自己資本比率の改善
・ROI(投資収益率)の最大化を目的とした開発投資の適正化
②売上成長の促進
・コア事業の強化と新規事業の創出
・エンタープライズDX、イベントDX、サードプレイスDXの各分野での拡大
・MRRの成長、新規事業創出、社内外連携の強化
これらの課題に対し、全社一丸となって取り組むことで、社会課題の解決と企業価値の向上を同時に実現し、「Evenな社会」の実現に向けて前進してまいります。
- 検索
- 業種別業績ランキング