企業兼大株主KeyHolder東証スタンダード:4712】「サービス業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

 当社は、総合エンターテインメント事業、映像制作事業、広告代理店事業を展開するKeyHolderグループを形成し、「世の中の常識にとらわれない独創性と誠実さを通じて幸せで豊かな未来をつくります」というグループ企業理念のもと、グループ間の連携とシナジーを発揮し、グループ全体として発展していくことを通じて社会への貢献を目指してまいります。

 また、当社は上場企業として、コンプライアンス(法令遵守)・内部統制の徹底は当然のこと、地域に密着した事業グループとして地域社会への貢献活動などの社会的責任も重視し、継続的な企業価値の向上を図ってまいります。

 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループの次期連結業績の見通しとして、売上収益32,000百万円、営業利益2,400百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益2,200百万円と計画しており、目標の達成に向けた経営を行っております。

 (3) 経営戦略及び対処すべき課題

 当社グループでは、積極的なM&Aの実施により現在の総合エンターテインメント系企業グル ープとして成長してまいりましたが、今後を見据えた課題といたしましては、“新たな独自IPコンテンツの創出”“グローバル基準の映像コンテンツの創出”“広告分野における新規販路開拓・デジタル領域の拡充”などを掲げており、それぞれへの注力により、持続的な事業領域及び規模の拡大を図ってまいります。

 また、東京証券取引所による“資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた体制への取り組み”につきましても、当社における課題として認識しており、“PBR1倍割れの解消”や“高ROEの水準維持”並びに“持続的成長投資”を推進することにより、国内外の動向に対しては最大限の配慮をしつつ、企業としての社会的責任を全うするべく、機動的に必要かつ十分な対策を行いながら積極的な事業活動を展開してまいります。

 〔総合エンターテインメント事業〕

 ライブ・エンターテインメント部門につきましては、所属アーティスト・モデル・俳優・タレント・スポーツ選手等の様々な活動を通して、多くのファンの皆様にご支援いただけるプロダクション運営を行ってまいります。

 大型イベントの開催等につきましては、乃木坂46が1月25日~27日の3日間で「34thSGアンダーライブ」を開催したほか、3月7日~10日までの4日間でさいたまスーパーアリーナにおいて「乃木坂46 12th YEAR BIRTHDAY LIVE」を開催しております。SKE48は、日々の劇場公演の開催のほか、ティーンズユニットとしてファン投票で選ばれた派生ユニットであるプリマステラが、1月12日~21日までの期間において4都市8公演のライブを開催いたしました。Novelbrightにつきましては、1月21日開催の「FUKUOKA MUSIC FES.2024」や3月16日開催の「めざましテレビ30周年フェス in 東京」等の大型フェスへの出演のほか、3都市において「NOVELCITY CARNIVAL Vol.4」のファンクラブイベントを開催しております。また、大型のツアーにつきましても、4月以降に4か月間をかけて、全国27都市を廻る「Novelbright LIVE TOUR 2024」の開催を予定しております。

 タレント等につきましても、俳優としての評価が上がっている若月佑美や生駒里奈、小栗有以のほか、舞台などへの出演で評価を高めている古畑奈和や、SKE48を昨年末に卒業後、2024年1月1日からソロ活動を開始している江籠裕奈のソロ活動後初のシングルが春にリリースされる予定に加え、TikTokのフォロワー数700万人を誇る元ハンドボール日本代表キャプテンの土井レミイ杏利等の複数の所属アーティスト、タレントが活躍の幅を拡げており、引き続き積極的な活動を展開してまいります。

 デジタル・コンテンツ部門につきましては、乃木坂46や櫻坂46、日向坂46の全坂道グループのスマートフォン向けのゲームアプリの企画・開発・運営を手掛け、プラットフォーム事業や映像・IP事業、デジタルマーケティング事業なども多角的に展開している株式会社10ANTZ(以下「TA」という。)の株式の51%を取得し、同社は当社グループの一員となっております。同社では引き続き、坂道グループに係るアプリ運営事業を継続する傍ら、今後はその開発リソースと、当社グループにおける自社IPコンテンツ及び映像制作など、既存事業とのグループシナジーによる新展開及び発展を図り、更なる事業規模の拡大に努めてまいります。また、2023年10月に、大規模なオーディション企画の開催と運営及び、マネジメントを展開する会社として、bijoux株式会社を新設しております。2024年3月20日に開催した最終審査会では著名な映画監督やプロデューサーを特別審査員として招聘し、グランプリを決定しております。引き続き新たな収益機会の創出に向けた取り組みとして、次世代のIP発掘と育成にも注力してまいります。

 〔映像制作事業〕

 現在の主流である、各テレビ局からの依頼に基づく制作案件を積極的に継続してきたことで、バラエティ番組では、企画・制作力を活かして、「千鳥の鬼レンチャン(フジテレビ)」や「イタズラジャーニー(フジテレビ)」「熱狂マニアさん!(TBS)」など、レギュラー番組16件の制作に携わっております。これらの実績が放送各局でも評価されており、年末年始を含む特番等の新規案件の獲得にも努めることで、着実に実績を積み上げてまいります。

 そのほか、2023年10月10日から全世界190ヵ国以上で、株式会社UNITED PRODUCTIONS(以下「UP」という。)が制作プロダクションとして携わった作品Netflixコメディシリーズ「トークサバイバー!~トークが面白いと生き残れるドラマ~(Netflix)」のシーズン2の配信が開始されております。

 映画製作及びドラマ制作につきましては、2020年公開の「佐々木、イン、マイマイン」で若者から圧倒的な支持を得て、各界の著名人からも大絶賛され、同映画で同年の映画祭等の新人賞を総なめにした内山拓也監督の商業長編デビュー作となる「若き見知らぬ者たち」は、主演に磯村勇斗さん、共演には福山翔大さんが務めるほか、海外配給会社の注目を集め、フランス、韓国、香港そして日本の4つの国と地域での共同製作映画となり、2024年の公開に向けて準備が進められております。さらに、UPがロケーション協力した大ヒットコミック「マイホームヒーロー」の映画化作品は、2024年3月8日より全国劇場公開されております。

 新規事業の分野では、TOKYO ROCK STUDIO株式会社がグローバルスタンダードな映像制作現場のバックオフィス業務を担う制作経理業務及びグローバル向け作品の企画・制作を進めております。創業メンバーに全米ロケーションマネージャー協会(※)に日本人で初めて正式登録されたプロデューサーを含む強力な企画・制作陣が、アメリカ・ロサンゼルスで開催された「アメリカンフィルムマーケット」やイギリス・ロンドンで開催された「FOCUS2023」などの全米、欧州等における映画、テレビ、広告、ゲーム、XRに関連した海外の映画祭や展示会に参加し、日本国内へのロケーション誘致や国際共同企画に関するロビー活動を行うなど、積極的な活動を展開しております。直近におきましては、アメリカのMax(旧HBO Max)とWOWOWが共同製作している「TOKYO VICE」のシーズン2に関する業務を行っており、こちらの映像作品は2024年4月6日より日本での放送・配信が開始されます。

 今後も業況に合わせた社内体制や予算管理体制の更なる強化を図り、映像制作におけるノウハウと人材派遣で培った多くの制作会社や各放送局、各種配信プラットフォーム等とのリレーションを活かすと共に、開始するプロダクションバックオフィス事業を掛け合わせ、安定的かつ高品質の制作案件を継続的に手掛けることで、更なる収益構造の強化を目指します。

※映画やテレビ番組などの制作に関連し、撮影ロケーションの選定から現地における行政機関等との交渉や許可取りを専門的に担う業務で、能力・実績共に認められた者が世界各国から選出されている組合。グローバル標準の作品づくりにおいて“脚本を映像化する上でとても重要な役割で、監督の側近とも言える立場”とされており、ハリウッドを含め全米並びに世界各国からのあらゆる映像作品に係る情報収集も可能となる。

 〔広告代理店事業〕

 デジタル広告部門におきましては、YouTube等の動画配信プラットフォーム向けの広告案件を手掛けることにより、TikTokやInstagram、Facebook、LINE Ads Platform等、広告媒体としての活用度に拡がりをみせているデジタル広告プラットフォームに対して、インターネット広告事業及びインターネットメディア事業に関する事業を引き続き展開していくほか、TAが展開している、プラットフォーム事業や映像・IP事業、デジタルマーケティング事業等の実績に基づくグループシナジーによる広告案件の受注戦略をとるほか、不動産業界や金融業界等の新たな事業分野への積極的な展開によって、引き続き業容の拡大を図ってまいります。

 広告代理店部門におきましては、引き続きセブン‐イレブン・ジャパンとの案件を中心に、乃木坂46公式ライバルグループの「僕が見たかった青空」に関しましても、広告代理店及びマーチャンダイジングの部分で本プロジェクトに資本参画しております。今期既に株式会社CHINTAIの「CHINTAI」の新CM案件などを担当しており、引き続き大型案件を含めた各種活動をサポートしてまいります。

 さらに、佐久長聖高等学校との取り組みで、「パフォーミングアーツ」及び「ゲームプログラミング」の新コース設立に携わり、同校初となる在校生で構成されたアイドルグループ「7限目のフルール」の活動は、4月に2期目を迎えますが、入校生は当該グループのメンバーの2期生としての活動を視野に、体制を強化していくなどの支援を引き続き行うことで、積極的な活動を行ってまいります。また、4月以降には、株式会社ゼストがオンラインで学べる広域通信制・単位制のルネサンス高校グループとの事業提携により、「ゼスト エンタテインメント高等学院」を開校し、ダンス・歌唱・演技関連のレッスンを学業の一環として提供してまいります。現在、同校に関するオープンキャンパスを開講しており、大変多くの親子様にご来校いただいており、万全の態勢で開校できるよう鋭意準備を進めている段階です。

 今後につきましても、イベントの企画・提案・開発のほか、企画に基づく商品企画のマネタイズもできる等、クライアントの要望を一手に引き受けられるノウハウを背景に、大手企業やスポーツチーム、著名アーティスト等とのタイアップを行い、グループの強みを生かした積極的な営業戦略によって、大小を問わず様々な案件に携わることで、事業規模の拡大に努めてまいります。

 〔その他事業〕

 不動産賃貸事業につきましては、引き続き安定した運用を行ってまいります。

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