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企業概要

 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。

(1)経営の基本方針

 当社グループは「ユニークであれ。革新的であれ。」をスローガンとして掲げ、顧客企業への継続的な価値あるサービスを提供することを使命と考え、顧客のシステム・ソフトウェア開発・運用保守を支援する事業を展開してまいりました。又、ITスキルに特化した就労継続支援B型事業を通じ、障がいのある方々が社会の一員として活躍できるよう支援することで、社会貢献にも積極的に取り組んでおります。これにより、より快適な社会、より幸せな暮らしの実現に貢献することが当社グループの役割であると考えております。

 今後も顧客企業に良質で革新的なサービスをお届けする、個性豊かな価値を生み出し続けられる人材を育成する、IT技術で持続可能な社会を実現することを経営の基本方針とし、これまで培った経験・労働力・技術力・サービス力を活かし、顧客サービスを一層向上させ、継続的な努力によって社業の拡大・発展を目指してまいります。そして、地域社会と共に発展できる地域の中核企業としての役割を目指してまいります。

(2)経営環境及び経営戦略

①経営環境

 当社が属する情報サービス産業では、様々な産業におけるIT化・デジタル化への流れが継続しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進や、働き方改革に対応したデジタルツールの導入など、企業の旺盛なIT投資は続いております。一方で、IT人材は需要に対して慢性的に不足しており、企業のDX推進が遅れる懸念も見られます。当社グループではIT人材の需要は、今後も継続して拡大していくものと認識しており、優秀なIT人材の採用・教育に一層取り組んでおります。

 このような変化の速い経営環境下、働き方の多様化も一層進んでおります。テレワーク営業、テレワーク開発、テレワークサポートといった新たな働き方が定着した環境下、当社グループは顧客企業のIT投資動向の変化を敏感に捉え、迅速かつ的確に対応することで最適なITエンジニア・ソリューションを提案し、顧客企業とのパートナーシップ強化、個別プロジェクトの進捗状況の把握、ビジネスパートナー・製品ベンダー企業との連携強化を図り、顧客満足度の向上に努め、継続的な受注確保・拡大に努めております。

 又、IT人材の確保につきましては、ウェブ面接が主流となった状況を活かし、広告媒体への掲載、エージェントの有効活用、リファラル採用、転職フェア・オンライン転職フェアへの参加などを継続的に行い、積極的な採用活動を推進しております。

②経営戦略

 顧客ニーズに柔軟に対応するため、人材確保の強化、既存顧客へのサービス向上、および新規顧客への営業活動を継続的に推進してまいります。

 これまでに培ってきた開発実績と顧客企業との信頼関係を基盤とし、常駐支援開発、受託開発、およびITソリューション提供を核に事業を推進しております。今後は、大手メーカー系・ユーザー系SIerからの受注実績を活かし、上流工程における要件定義・設計といった高付加価値業務へのシフトをより一層強化してまいります。あわせて、将来の成長が見込まれる先端技術分野への取り組みも加速させ、既存顧客との関係深化や新たな顧客層の開拓に注力してまいります。

 システム開発事業においては、主力であるシステム・ソフトウェア開発・保守に加え、プロダクトの販売・導入業務の割合が着実に増加していることを踏まえ、システム開発事業以外の売上比率の更なる拡大を図ってまいります。IT全般の課題解決を目指し、従業員のAIリテラシー向上やAI活用による生産性の一層の向上にも注力し、顧客満足度を積極的に活用した技術者の育成・指導体制を強化することで、より高付加価値なサービスの提供を実現してまいります。これにより、技術者の契約単価向上および待遇改善に取り組み、業務領域の拡大、顧客基盤の強化、ならびに収益源の多様化を推進してまいります。

 又、コスト面での優位性確保が重要となる中、海外子会社Be UNIQUE Inc.(以下、BU)の開発体制強化はグループ戦略の要と位置付けております。BUは、開発コストの抑制とIT人材の補完を目的としており、その機能を最大限に発揮できるよう取り組むことで、グループ全体の競争力強化に貢献してまいります。国内子会社である株式会社Career Waysは、設立以来の事業成長を持続させ、収支構造の見直しを進め、収益基盤の安定化を図ってまいります。

 就労支援事業においては、引き続き事業所の存在とサービス内容の認知度向上を最重要課題と捉え、広告やSNS等を活用した地域社会への情報発信を強化してまいります。既存3事業所の利用促進を図るべく、地域との連携や利用者へのアプローチ手法の見直しも継続的に推進してまいります。

(3)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標

 当社グループのシステム開発事業では経営上の目標を達成するために、常駐・開発に従事する人員数と稼働率と1人当たり平均契約単価を重要な指標として認識しております。そのため、質の高い人材の確保を目的とした積極的な採用活動、社内研修の充実、安定的な受注の継続と新規受注の確保に努め、企業価値の向上と株主価値の向上を図ってまいります。

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

①既存顧客の維持と新規顧客の開拓

 安定的な売上・収益を確保するため、既存顧客とのリレーションシップの強化を図り、新顧客の開拓を継続的に行ってまいります。

②プロジェクトマネジメントの強化

 受託開発の強化に伴い、高品質・高生産性の確保が重要な課題であると認識しております。

 今後のプロジェクトの受託に備えて、管理スキル・技術スキル・問題分析解決スキル・顧客折衝スキル等のプロジェクトマネジメント力の強化を図っていく必要があると認識しております。

③人材(ITエンジニア)の確保及び育成

 技術革新が続く情報サービス産業において安定的成長を維持するため、各サービス提供を支える優秀な人材(ITエンジニア)を確保することは重要な課題と認識しております。当社が求める人材(ITエンジニア)の確保に向けた採用と、将来を見据えた人材(ITエンジニア)育成に積極的に取り組んでまいります。

④ビジネスパートナーの維持・拡大

 新規プロジェクト・増員プロジェクト発生時の迅速な体制構築、要員不足の解消、要求スキルに応じた人材(ITエンジニア)提案に向け、ビジネスパートナーの関係維持・拡大を継続的に行ってまいります。

⑤リスクマネジメントの強化

 社会的責任を遂行する上で、リスク管理は極めて重要であると認識しております。あらゆるリスクに対して、経営理念・行動規範に則り、会社全体でリスクを共有し、人的・物的な経営資源損失を最小限にとどめるため、コンプライアンス体制の整備・運用、情報セキュリティ対策の推進・強化を継続的に行ってまいります。

⑥内部管理体制の強化

 当社グループの事業の成長や業容の拡大に伴い、持続的な発展を実現するために内部管理体制の充実・強化を不可欠な課題であると認識しており、ステークホルダーからの信頼を築くために、積極的なコーポレート・ガバナンスの取り組みが必要不可欠であると考えております。

 そのため、優れた人材の採用・育成により業務執行体制を強化し、コーポレート・ガバナンスの効果的な機能を確保するための仕組みを強化・維持してまいります。又、業務の適正性や財務報告の信頼性を確保するために、内部統制システムの適切な運用および法令遵守を徹底してまいります。

⑦財務基盤の安定

 当社グループは、本書提出日現在において、必要になった資金につきましては内部留保及び営業活動によるキャッシュ・フローで賄っており、財務上の課題はないと判断しております。

 今後も財務上の課題が発生する可能性は低いと考えておりますが、継続的かつ安定的な事業の拡大を図る上で、手許資金の流動性確保や金融機関との良好な取引関係が重要であると考えております。

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