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企業概要

 当社グループは、継続的に事業規模を拡大させていくために下記課題への対応が必要であると考えております。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営方針

 当社グループは、「想像と技術と情熱で快適な未来を創造」を経営理念とし、「笑顔になれる企業グループ」をVisionとしております。社員がワクワク感を持ってチャレンジしている、お客様から「ありがとう」と言われる、株主の皆様にも満足してもらえる、そんなグループを目指しております。

当社グループは、SmartSocietyの実現による快適な未来を目指しています。IoT分野において社会と人の役に立つことが、FIGグループの使命であり、笑顔が溢れる持続可能な社会の実現に貢献します。

(2) 経営環境

IoT

 当社グループは、公共交通や人の移動に深く関与したサービスを提供しております。メインサービスでは、主に物流・タクシー・バスの事業者に対してIP無線サービス、動態管理システム、配車システム、運行管理システム、決済システムなどのサービスを展開しておりますが、各事業者ともに人手不足が深刻な課題となっております。IoTサービスをより進化させ、人やモノの移動など様々な情報共有により新たな価値を生み出すことで、社会が抱える課題の解決につながるものと考えております。

IP無線サービスは、リプレイス需要や周波数再編で自営系デジタル無線からの買替需要などにより回線を大きく伸ばすチャンスであるとともに、交通分野だけでなく防災分野などにも積極的に展開しております。

 従来は、タクシーやバスにペイメントサービスを展開しておりましたが、決済端末機にPOS機能を搭載したことで自治体向けへの導入も増えるとともに、他市場への展開も始めており、引き続き需要が強い公共交通とともにペイメントプラットフォームの基盤拡大を目指してまいります。

 一方、苦戦をしているのがホテル向けのマルチメディアシステムであり、新たに介護・医療施設向けにマルチメディアシステムを展開するとともに、他社との協業・提携などを強化することでホテル向けの新サービス展開や事業領域拡大を図ってまいります。

(マシーン)

 現在主力の半導体製造装置や車載製造装置に加えて、将来の中核事業とすべく搬送ロボットの製造に本格的に進出しております。搬送ロボットは、工場や倉庫などのFA・自動化向けを主なターゲット市場としており、人手不足による自動化ニーズに加えて、海外メーカーが先行する中で純国産ロボットへの期待度が高く、今後大きな市場獲得が見込める事業と考えております。

 また、半導体製造装置については、足元では半導体市場の在庫調整が長引いているものの、中長期的に大きく成長が見込まれる分野でもあり、ロボットとともに半導体工場内の自動化に取り組んでまいります。

(3) 経営戦略・目標とする経営指標

 当社は、株式会社東京証券取引所の市場区分の見直しに関してプライム市場を選択し、「新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書」(以下、適合計画)を提出しております。また、新たな成長基盤の確立ステージである「中期経営計画(FY2022-FY2024)」については、成長事業として位置付けているロボット事業において投資フェーズが続いており、深刻な人手不足による自動化ニーズに応えるための取り組み余地が残されていることなどから、計画期間を1年間延長(2022 年 12 月期~2024 年12 月期の3年間から、2025 年12 月期までの4年間に延長)しました。

 当社は、適合計画と中期経営計画における各種取り組みを実施しておりますが、流通株式時価総額についてプライム市場上場維持基準を充たしておりません。これまでの状況を踏まえた今後の課題と取り組みにつきましては、資本コストを上回る資本収益性と投資者から期待される成長性が重要であると認識しており、適合計画及び中期経営計画最終年度であるFY2025において過去最高業績の達成を目指してまいります。

(KPIと進捗)

 

FY2021

FY2022

FY2023

FY2024

FY2025

 

実績

実績

実績

実績

KPI

レンジ予想

サブスク売上高(※)

38.0億円

42.2億円

45.7億円

46.4億円

48億円以上

46.8~49.2億円

営業利益

5.6億円

9.3億円

7.2億円

3.6億円

11億円以上

8~11億円

EPS

15.12円

23.36円

6.97円

△46.72円

24円以上

18.24~24.79円

ROE

5.2%

7.5%

2.2%

△16.1%

8%以上

8%以上

ROIC

2.7%

3.8%

2.7%

1.6%

4.5%以上

4.5%以上

株主資本コスト

4.8%

5.3%

6.2%

5.5%

WACC

2.9%

3.3%

3.2%

3.9%

※事業ポートフォリオの見直しにより、サブスク売上高KPIは50億円から48億円に修正しております。

(4) 対処すべき課題等

① 新たな成長基盤の確立

 当社グループは、持続的な成長を実現するため、事業ポートフォリオの最適化に取り組むとともに、経営資源をコア事業と成長投資に集中させることで、資本・資産効率の向上に取り組んでまいります。

 収益基盤(IoT×SaaS)のサブスク売上高拡大とともに成長事業(ペイメントとロボット)への積極投資を行い、成長ドライバーとして最も注力しているロボットにおいては、国内を代表する搬送ロボット(AGV・AMR)メーカーを目指して、技術力の向上に取り組みます。

② 開発体制の強化

IT投資の需要拡大に伴い、開発人財の確保と体制の強化は継続的な課題であります。また、グループ各社がONE COMPANYとして連携し、保有技術の蓄積・共有と知の探索をすすめることが、開発効率の向上とともに製品やサービスの優位性確保につながるものと考えております。グループの戦略的な新商品開発の体制構築をすすめ、最新の技術動向や環境変化を常に把握し、変化に対応できるグループであり続けます。

③ 優秀な人財の確保と育成

 当社グループにおいては人財が大きな財産であり、会社の持続的成長のために優秀な人財確保と育成に努めてまいります。グループの価値観を共有し、グループ人財公募制度にてグループ内での交流や挑戦と自主性を促すとともに、自己啓発支援制度や資格取得支援制度などにより個々の成長をフォローしてまいります。また、ランチミーティングの補助などによるコミュニケーション活性化や福利厚生制度の充実に取り組んでまいります。

④ ESG、SDGsへの取組み

当社グループでは、事業活動そのものがサステナブルな社会の実現に直結する取組みを推進してまいります。経営理念にもある想像力と創造力により、SmartSocietyを支える技術革新やサービス、環境負荷低減に貢献するサービスにて経済発展と社会課題解決の両立に努めてまいります。また、コーポレートガバナンスの体制強化、取締役会の多様性にも取り組んでまいります。

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