企業兼大株主EIZO東証プライム:6737】「電気機器 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 開発体制としましては、日本、ドイツ、米国及び中国に有する開発拠点各々が企画・製造・販売部門と連携しており、市場ニーズに合致した製品をタイムリーに投入できる体制を構築しております。

 当連結会計年度の研究開発活動に要した費用は、前連結会計年度と比べ403百万円増加し、6,717百万円となりました。

 当連結会計年度の主な研究開発活動は、次のとおりです。

[B&P(Business & Plus)]

 当社は30年以上前から環境に配慮した製品づくりを追求しております。当社史上最も環境配慮を具現化するフラッグシップモデルとして、薄型・軽量モニター「FlexScan FLT」を開発しました。「FlexScan FLT」は、部品・材料調達から製造、輸送、ユーザーでの使用、廃棄においても、製品ライフサイクルのあらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図ることで、環境負荷を低減します。さまざまな省電力技術を開発・採用し、モニターにおいて世界トップクラスの省電力である標準消費電力6Wを実現し、消費者向けにエネルギー消費効率を示す「欧州エネルギーラベル(法令番号(EU)2019/2013)」の最高ランク、Class Aを世界で初めて(24型クラスのデスクトップモニターにおいて、2024年11月当社調べ)取得しました。また、製品外装に再生プラスチックを95%含有する材料を使用、梱包体積の縮小により輸送時の温室効果ガス排出量を最大で42%削減、製品梱包材料にバージンプラスチックを一切使用しないなど、これまで以上に環境負荷低減のための技術開発を強化しました。

2024年12月にはIT機器の国際サステナビリティ認証「TCO Certified, Generation 10」が発効しました。最新となる「TCO Certified, Generation 10」では、環境配慮をはじめとした持続可能な社会への取組みに対する要求の強化に加え、サプライヤーと共に課題解決を図ることについても要求が強まっております。当社内の製品づくりのみならず製品ライフサイクルやサプライチェーンを通じた環境負荷の低減に取り組んだ結果、FlexScan 9機種においてTCO Certified, Generation 10の認証を発効と同時に取得しました。

[ヘルスケア]

 診断用途においては、30型ワイド6メガピクセル医用モニター「RadiForce RX670」を開発しました。USB Type-C端子を搭載し、パソコンやUSB接続機器との接続を一層容易にするとともに、筐体背面に間接照明を内蔵することで疲れ目を緩和し画像観察を快適にする機能を追加しました。

 また、国内において画像診断用モニターを、表示性能などの適正な維持管理が義務付けられる「特定保守管理医療機器」に指定する旨が厚生労働省より告示されました。100%自社開発・自社生産の強み、モニター表示性能を確認・維持管理するためのソフトウェアの提案、さらに保守・運用に関するサポートも行っている実績と経験を活かし、国内初となる「特定保守管理医療機器」に該当する画像診断用モニターの製品化を実現しました。その後も順次対応する製品開発を進めています。

[クリエイティブワーク]

30.5型・DCI 4K(4096×2160)解像度の4K HDRリファレンスモニター「ColorEdge PROMINENCE CG1」を開発しました。「ColorEdge PROMINENCE CG3146」の後継機種として表示性能や映像制作者の使いやすさに配慮した基本性能はそのままに、放送業界最新の映像伝送規格であるSMPTE ST 2110に対応し、さらにHDMIの伝送モードFRL(Fixed Rate Link)に対応することで、HDMI接続時、4K解像度かつ12-bit表示といった、高解像度でより滑らかな階調の映像を表示することを可能としました。

[V&S(Vertical & Specific)]

 オプティカルボンディング加工で高い視認性を実現した船舶搭載用モニター「DuraVision MDF2701W」を開発しました。電子海図表示システム(ECDIS)やレーダー情報を表示する際、光の反射による画面の映り込みが抑制され、太陽光の影響を受ける日中の操舵室でも高い視認性を実現しています。

 タッチパネルモニターにおいては、設置柔軟性を向上させた10.4型「DuraVision FDX1004T」、表面ガラスにAF(アンチフィンガープリント)加工を施し視認性を向上させた17型「DuraVision FDS1783T」、専用スタイラスペンを付属し、滑らかな書き心地を実現した21.5型「DuraVision FDF2182WT-AS」を開発し、製品ラインナップを拡充しました。

 また、産業市場向けの新しいソフトウェアブランド「VisionCore」の製品として、当社独自の画像鮮明化技術を用い、見やすく加工したファイルを生成できる画像鮮明化ソフトウェア「VisionCore FCS」と、視聴・編集ソフトウェア「VisionCore FCS Viewer」を開発しました。「VisionCore FCS」と「VisionCore FCS Viewer」が連携することで、画像の視聴・編集をワンストップで行うことができ、ユーザーの利便性が大きく向上します。

 公益財団法人 日本財団が推進する無人運航船プロジェクトMEGURI2040において、「無人運航船の社会実装に向けた技術開発助成プログラム」の第2ステージとなるDesigning the Future of Fully Autonomous Ships Plusコンソーシアム(DFFAS+)のメンバーとして引き続き開発を行っています。当社の撮影・伝送・記録・表示を担う製品群によって構成される「Imaging Chain」から、DFFAS+参加各社との共創活動を通じて、自律運航システムを実現する技術開発を推進し、社会実装に向けた実用化・製品化を目指します。

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