企業兼大株主AOKIホールディングス東証プライム:8214】「小売業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。

(1) 経営方針

 当社グループは、「社会性の追求」、「公益性の追求」、「公共性の追求」の3つの経営理念を追求することを基本に、「人々の喜びを創造する」を事業コンセプトとして、年齢・性別に関係なくすべての個人消費者を対象に時代に合った様々な商品とサービスをお値打ちな価格で提供してまいります。これにより、お客様や株主の皆様からの信頼と期待に応えてまいりたいと考えております。

(2) 経営環境

① 企業構造

 当社グループは、各事業会社が自主自立で業務運営を行っており、お客様のニーズへの対応と効率的な経営を推進すべく、当社がサポートする体制としております。これらの事業をポートフォリオ経営によって、グループ全体で安定的な成長を目指してまいります。

② 市場環境

 すべての事業は国内で展開しており、人口動態や高齢化が進むなかで様々な切り口によるシェア拡大と新たな事業の創造により業績の向上を目指しております。

 ファッション事業では、ビジネススタイルのカジュアル化やコロナ禍以降における生活様式の変化等が急速に進んでいると認識しており、コロナ禍の反動等により一時的にスーツの販売着数は横這い程度となりましたが、当期は大きく減少し中長期的にも年々減少傾向となると考えております。

 エンターテイメント事業の複合カフェ及びカラオケの市場は、近年横這いから縮小傾向、フィットネスは健康志向の強まり等により拡大傾向となっております。快活CLUBは、今後業態を進化させながら新規出店等によって市場・シェアの拡大を目指しており、24時間型フィットネスジムのFiT24は単独店やファッション事業のAOKIとの併設店を展開しております。

 アニヴェルセル・ブライダル事業における市場は、婚姻組数が減少傾向にあるなかで、挙式スタイルの急速な変化による挙式・披露宴の多様化や少人数化が定着しつつあると認識しております。市場のニーズを踏まえて周辺事業の展開を拡大してまいります。

 不動産賃貸事業は、大手企業や補助的な事業としている企業など多くの企業で行われておりますが、当社グループの多店舗展開でのスクラップ後の有効活用等も含め一定の需要を見込んでおります。

③ 競合他社の状況

 各事業において、それぞれ国内展開が中心であり市場の縮小に対応すべく、コアなビジネスの深耕と同時に周辺事業への拡大が進んでおります。

④ 主要商品・サービスの内容  

 ファッション事業は、スーツを中心としたメンズ・レディース衣料の販売を行っており、機能性商品や環境に配慮した商品の開発が進んでおりますが、市場環境の変化に対応した商品群の開発や提案を強化しております。

 エンターテイメント事業の快活CLUB及び自遊空間は、時間消費型施設であり鍵付完全個室など業態が進化しており、快活CLUBでは従来の複合カフェからビジネスのニーズに対応した「シェアリングスペース」の利用促進にも力を入れております。また、24時間型フィットネスジム「FiT24」の展開も快活CLUBに併設し相互利用の特典により差別化が図られており、他事業との併設や単独展開も進めております。カラオケのコート・ダジュールは、南フランスのコート・ダジュールをコンセプトとした雰囲気や清潔感で女性やファミリー層にご支持いただいております。

 アニヴェルセル・ブライダル事業は、邸宅式結婚式場(ゲストハウスウエディング)を展開しており、貸切感のある施設と自由にアレンジできる個性的な演出やサービスが特徴となっております。

 不動産賃貸事業は、多店舗展開している当社グループ店舗の閉店後の物件の賃貸及びビル一棟を賃借し当社グループ内外に賃貸するサービスを行っております。

⑤ 顧客基盤

 各事業が個人のお客様であり、それぞれ特徴的な年齢層や性別を持っております。ファッション事業は各年代が概ね均一的に存在しており、エンターテイメント事業は20代から30代が中心で複合カフェは8割程度が男性です。また、顧客名簿は他社に比べて年代の幅が広く、定期的に名簿をメンテナンスすることでクリーンなものとなっており、今後の事業に活用できる強みがあると認識しております。

⑥ 販売網

 ファッション事業は、リアル店舗が中心で市場の縮小やお客様の動向に対応すべく店舗網の見直しやネットとの融合を進めております。

 エンターテイメント事業の快活CLUBは、郊外展開から都心展開も増加しており販売網を拡大しております。FiT24は出店形態や業態の見直しを進めております。

⑦ その他

 各事業において、時代の変化や効率化に対応し、キャッシュレスへの対応や入退店の自動化を推し進める一方、グループの強みである接客技術の向上や人財教育にも注力しております。

(3) 目標とする経営指標

 当社は、2024年5月10日に2025年3月期を初年度とする中期経営計画を策定・開示しており、初年度の実績及び目標は下記のとおりです。

 

2025年3月期実績

2027年3月期目標

売上高

1,926億円

2,000億円

営業利益

156億円

180億円

営業利益率

8.1%

9.0%

ROIC

6.0%

6.7%

ROE

6.9%

7.0%

EPS

113.89円

120.00円

PBR

0.8倍

1.0倍

グループ全店舗数(直営)

1,332店

1,434店

 なお、中期経営計画書において、10年後のありたい姿として営業利益300億円、ROE10%以上、EPS180円以上を掲げております。

 中期経営計画2024-2026年度はホームページで開示しておりますのでご参照ください。

https://ir.aoki-hd.co.jp/ja/ir/irfiling/management-plan.html

(4) 中長期的な経営戦略

 設備投資は営業キャッシュ・フロー内で実施することを基本に、ファッション事業、エンターテイメント事業、アニヴェルセル・ブライダル事業及び不動産賃貸事業等について、市場環境やライフスタイルの変化に対応した商品及びサービスの提供を行い、グループとしてのシナジーを高めながら質の高い安定成長を図ってまいります。
 ファッション事業は、ビジネススタイルやニーズに対応した業態の進化を図り、店舗網の見直し、ニーズ・ウォンツの変化に対応した商品開発及び働く女性のための商品の拡充を行い商品構成をビジネス40%、レディース30%、カジュアル30%を目指してまいります。また、オンラインショップの強化等により新たな市場を創造し、安定的な成長を目指してまいります。
 エンターテイメント事業は、お客様のニーズに対応した新たなコンテンツの導入とお客様層の拡大、また、業態の進化と新たな業態開発を継続的に行い積極的な新規出店により市場の拡大を目指してまいります。

 アニヴェルセル・ブライダル事業は、基幹店を中心にアニヴェルセルのブランドエクイティの更なる向上、時代の変化に対応した業態の進化及びブライダルから広がる新たな商品やMICE事業など新たなサービスの拡充と開発を進めてまいります。 

 不動産賃貸事業は、グループ外への賃貸の拡大に向けて大型物件にも対応してまいります。

 当社グループは、「人々の喜びを創造する」を事業コンセプトとして、お客様に感動する商品とサービスを提供し続けること、また、グループとしての機動性向上と効率化を推進し、シナジーを最大限に高めることにより、企業価値の向上を目指してまいります。

(5) 対処すべき課題

 今後の見通しにつきましては、エネルギーコストや原材料価格高騰による物価上昇、米国の関税政策の動向の影響等、先行きは不透明な状況が続くものと思われます。このような環境のなかで、引き続き市場環境やライフスタイルの変化に対応した商品及びサービスの提供を行い、それぞれの事業において新たな価値の創造を継続するとともに、各事業間におけるシナジーを高めグループとしての企業価値の向上を図ってまいります。
 ファッション事業では、LIFE & WORK STYLE(ライフ&ワークスタイル)のAOKI・ORIHICAとして、カジュアルやレディース商品を拡充し提案を強化するとともに、DX等を推進し店舗オペレーションの効率化により営業効率の改善を図ってまいります。新規出店は、引き続きORIHICAの出店を強化し、17店舗を予定しております。

 エンターテイメント事業は、鍵付き完全個室店舗の拡大を推進するとともに、様々なコンテンツや新サービスを導入し幅広いお客様層のニーズにお応えしてまいります。また、引き続き省人化を推進することで店舗オペレーションの効率化に注力してまいります。新規出店は快活CLUB、コート・ダジュール及びFiT24あわせて30店舗を予定しております。

 アニヴェルセル・ブライダル事業は、基幹店である表参道店とみなとみらい横浜店のさらなる強化を図るとともに、店舗運営の効率化・標準化を推進し営業効率の改善を図ってまいります。また、企業イベントやパーティー利用など新たな需要の取込みを強化してまいります。

 以上の諸施策を確実に実施し、業績の向上に全力を挙げて邁進してまいります。

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