高見澤
【東証スタンダード:5283】「卸売業」
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企業概要
当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は60百万円であります。
セグメント別の主な研究開発の成果及び研究開発費は次のとおりであります。
(建設関連事業)
当社では、環境対策として特にCO2排出量の削減を積極的に取り組んでおります。長年、コンクリート関連事業において高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートの技術力向上を進めており、低炭素型コンクリート「ロカコン(Locacon、ロー・カーボン・コンクリート)」の開発、ブランド化に至りました。
ロカコンは、コンクリートの主成分であるセメントの約60%を製鉄所の副産物である高炉スラグ微粉末に置き換えた低炭素型コンクリートであり、製造時のCO₂排出量を大幅に削減した環境負荷の低減と高品質の両立を実現しました。この技術は、国土交通省が推進する脱炭素型公共工事の方針にも合致しているとともに、当社では製品ごとのCO2削減量を示す削減証明書を発行することで環境性能の評価への対応も行っております。従来のセメント製造は1トンあたり約800kgのCO₂を排出するため、セメントの使用量を削減するロカコンの導入は建設業界のGX(グリーントランスフォーメーション)に大きく貢献いたします。
さらに、ロカコンは単なる技術革新にとどまらず、「2045年までに製造段階のCO₂排出量をネットゼロにする」という長期ビジョンの一環として位置づけられています。更なるCO2排出量の削減を目指し、現在カーボンネガティブ材料や新素材の活用、新たなCO2削減技術の導入を進めております。また、近年の集中豪雨やゲリラ豪雨による水害対策として、雨水を一時的に地下に貯留するためのプレキャストコンクリート製品「ハニカムボックス」を導入するなど、環境問題を解決する持続可能な社会の実現に向けた様々な取組みを進行中です。
当セグメントに係る研究開発費は60百万円であります。
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