高周波熱錬
【東証プライム:5976】「金属製品」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、グループの目指すべき方向を共有し、社会的な責任を全うすることを目的に以下のグループ経営理念を掲げております。
① 熱処理技術を中核として、常に新商品・新事業の開発を進め社会の発展に貢献します。
② 世界をリードする技術力、高品質、高いお客様満足度、そして透明で公正な企業文化を背景に社会から信頼されるパートナーを目指します。
③ たゆまぬ自己変革に努め、常に成長することを目指します。
④ 安全及び健康を基本とし、人を育て、活力ある企業グループを目指します。
⑤ 地球環境との共生を基本とし、企業の社会的責任を果たします。
(2) 目標とする経営指標
企業価値の向上を目指し、収益性及び資本効率の向上に注力しております。
具体的には、売上高、営業利益、営業利益率、ROA(総資産経常利益率)、ROE(自己資本当期純利益率)及びROIC(投下資本利益率)を中長期的な経営指標としております。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、IH熱処理技術を中核とし、たゆまぬ自己変革に努め、常に成長する活力ある企業グループを目指してまいりました。無公害(Ecological)・省資源(Economical)のダブル・エコ(W-Eco)のIH技術を強みに、長期的な視野のもと環境貢献を重視し、当社グループの10年後のあるべき姿と目指す姿を長期経営ビジョン NETUREN VISION 2030(2021年4月~2031年3月)としてまとめました。
① あるべき姿
企業価値を高め続けるとともに持続可能な社会づくりに貢献する。
② 目指す姿
・CO2排出削減に有効なIH熱処理技術を核とする技術・製品を通じ、企業価値を高めて環境負荷を低減する。
・N-DX(※)の展開を進め、グループ全員の力を結集して進化を続け、グローバルに躍進する。
この長期経営ビジョンのスローガンを「進化と躍進」と定め、ネツレングループが一丸となり、あるべき姿、目指す姿を追求し実現すること、また、総合的に企業価値が向上し、成長していく企業グループになる狙いを込めております。(※)N-DX…NETUREN Digital Transformation
また、上記の長期経営ビジョン NETUREN VISION 2030「進化と躍進」における第2フェーズとして策定した第16次中期経営計画「Aggressive Challenge One NETUREN 2026」(2024年4月より2027年3月までの3ヵ年計画)の2年目を迎え、資本コスト経営(事業ポートフォリオ、ROICの本格導入・展開、キャピタルアロケーション、資本政策・財務戦略)のさらなる強化、推進に取り組むとともに、今まで以上のスピード感を持って、持続可能な社会づくりへの貢献と企業価値向上を目指してまいります。
・基本的な考え方
経営資本を積極的・効率的・有効的に活用し、人財育成を進めながら、新たな成長ドライバーを創生すると共に、現在の成長エンジンをより強く育てることで事業拡大を推進する。
ネツレンブランドの更なる拡大と共に、サステナビリティ経営を推進し、地球環境に配慮した技術・製品を広め、企業価値を高め、社会ニーズに応えていく。
・期間 :2024年4月~2027年3月(3年間)
・スローガン :Aggressive Challenge One NETUREN 2026
・趣旨 :成長・進化・躍進へ グループの総智を繋げ 積極果敢に挑戦しよう
連結経営目標 | 2027年3月期 |
売上高 | 700億円 |
営業利益 | 46億円 |
営業利益率 | 6.5% |
ROE (自己資本当期純利益率) | 6.5%以上 |
ROA (総資産経常利益率) | 5.5%以上 |
ROIC(投下資本利益率) | 5.5%以上 |
(4) 経営環境及び優先的に対処すべき課題
当社グループを取り巻く経営環境は、国内では、物価上昇の継続や人手不足の深刻化、海外では、中国経済の下振れ懸念やウクライナ紛争の長期化など不安定な地域情勢による地政学リスクの高まり、さらに、米国による関税の引き上げ政策が世界経済に影響を与えており、依然として先行き不透明な状況が続くものと想定しております。
これらの懸念材料が解消するには時間を要することが見込まれることから、しばらくは予断を許さない状況が継続し、当社グループの業績にも影響を与えると想定しております。
このような状況におきまして、当社グループは、第16次中期経営計画の2年目を迎えますが、現状、連結経営目標を下回る水準で推移しております。目標達成に向けて、計画策定時に掲げた基本戦略に基づく諸施策を積極的に実行していくとともに、物価上昇によるコストアップ分の販売価格への転嫁を含めた積極的な営業活動、原価低減活動を引き続き推進してまいります。
第16次中期経営計画に掲げた基本戦略は、以下のとおりであります。
①技術開発:成長ドライバーの創生
強化してきたマーケティング力に基づき、逆T字モデルを活用し、グループ間の力を柔軟に繋げて、新たな事業・新たな製品・新たな技術を創生する。
②事業:成長エンジンの育成
これまでの現場力に新しい技術を繋げて生産技術力を強化し、競争力を向上させるとともに、お客様により満足いただける製品・サービス・技術を提供する。
③グローバル:グローバルマーケットの拡大
CO2削減・地球環境負荷低減に貢献する製品・サービス・技術を中心に、情報ネットワークを繋げて、未開拓地域も含めたグローバル市場の拡大を進める。
④人財:自発的貢献意欲のある人財の育成
多様性を認め合い、常に前向きな思考で自発的貢献意欲のある人財の育成をさらに進め、各々の活躍をネツレングループ全体に繋げて、企業成長を加速する。
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