静岡ガス
【東証プライム:9543】「電気・ガス業」
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企業概要
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
当社グループを取り巻く環境は、人口減少や少子高齢化、カーボンニュートラル、デジタル化の進展が大きな潮流となる中、自由化による電力・ガスの競争激化、災害の激甚化、国際紛争による地政学的リスクの高まりなど、大きく変化しております。
このような事業環境において、当社グループでは、「グループ2030年ビジョン」に掲げた地域共創の具現化に向け、「都市ガス・LPG事業」、「電力・再エネ事業」、「くらしサービス・エンジニアリングサービス事業」、「海外事業」を軸に、以下の取組みを進めてまいります。
①各事業の取組
基盤事業である都市ガス・LPG事業については、引き続き「安全・安心」を第一に保安の確保、安定供給に努めるとともに、天然ガスの普及拡大、顧客基盤の拡大を進めていきます。また、エネルギーの高度利用、省エネの推進、カーボンオフセット都市ガスの販売などを通じて、お客さまとともに低炭素化やカーボンニュートラル化を推進していきます。LNG調達については、都市ガスの需要変動リスク、LNG市場の価格変動リスクなどの将来の不確実性にも対応できるLNG調達ポートフォリオの構築を目指してまいります。
成長事業については、経営資源を積極的に投入するとともに、他社とのアライアンスなどにより、各事業の成長を着実に図っていきます。電力・再エネ事業では、デマンドレスポンスサービスや省エネ診断などでお客さまニーズにお応えしながら、顧客基盤を拡大していきます。また、太陽光発電やバイオマス発電を中心とした再生可能エネルギー電源の開発に取組むとともに、ガスエンジンや系統用蓄電池を活用した調整力の拠出により収益を拡大してまいります。
くらしサービス事業では、ガス機器、住宅設備販売などを確実に伸長させるとともに、新築住宅やリフォームなどのハウジング分野の拡大を目指していきます。エンジニアリングサービス事業では、引き続き、コージェネレーションやIoTを活用したエネルギーサービスの拡大による省エネ、省CO2を推進していきます。また、太陽光発電設備のメンテナンスをはじめとした事業領域の拡大にも積極的に取り組んでまいります。
海外事業では、東南アジア・インドなどを中心に、国内で培った技術力やノウハウを活用した天然ガスシフト、エネルギーの高度利用を推進するとともに、それぞれの地域に適した再生可能エネルギー電源の開発にも取り組んでまいります。
②経営基盤強化の取組
グループの成長の源泉となる「人」については、社員の働きがい、成長を促進するため、2025年より開始する新人事制度を効果的に運用していきます。また、社員一人ひとりのキャリアビジョンを出発点としたリスキリング教育の拡充や、配置転換を通じたスキルや経験、キャリアパスの多様化を通じて人材育成に注力するとともに、多様な人材の採用により、グループ経営基盤をさらに強化します。また、社員の自律的な行動と積極的なチャレンジを尊重するボトムアップ型組織の構築に取組んでまいります。
DX(デジタルトランスフォーメーション)については、グループ全社員が業務とデジタルに対する理解を深め、デジタルを活用した業務の最適化やビジネスモデルの変革に自ら主体的に取り組むことで、組織のあらゆる階層でDXが推進されている状態を目指してまいります。
また、資本コストと株価を意識した経営を推進し、事業の成長と資本の効率運用を両立させることでROIC(投下資本利益率)の水準を高め、グループ全体の収益力強化を図っていくとともに、非財務情報の開示や市場との対話の充実、株主還元施策の実施など、資本市場における当社グループの企業価値を高める取組みを進めていきます。さらに、人的資本を含めて成長に向けた積極的な投資を実行することで、利益計画を確実に達成し、ROE(株主資本利益率)8%以上を目指してまいります。
当社グループは、新たな企業理念「エネルギーを中心としたグループ総合力で、豊かで持続可能な未来を追い求めます」を策定いたしました。この新たな企業理念のもと、グループ一丸となって社会課題の解決に取り組むとともに、地域貢献活動への積極的な参加を通じて、地域社会の持続的な発展に貢献してまいります。
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