野崎印刷紙業
【東証スタンダード:7919】「その他製品」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、印刷媒体を中心とする総合情報企業として、お客様の要望にお応えし満足していただける製品を提供し、企業体質の強化と収益の向上を目指し、株主の皆様をはじめとする全てのステークホルダーの信頼にお応えできるよう尽力いたします。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、2024年度から2026年度の3か年を対象とする中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」を策定いたしました。情報媒体のデジタル化や労働人口の減少など、当社を取り巻く環境への対応や、2023年3月に上場企業に対して要請された「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けての対応」についての重要性を再認識し、「現状からの脱却」に主眼を置き、グループ全体で企業価値の向上を目指してまいります。持続的な企業価値向上に向けて、自己資本利益率(ROE)を当社のKPIに設定し、従業員への理解・浸透を図ってまいります。
(3)中長期的な会社の経営戦略
中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」の概要
1.中期経営計画ビジョン
「進化」×「深化」×「伸化」3つの「SHINKA」で企業価値向上を目指します。
・「進化」 アイデアと技術革新により新たな価値を創造します。
・「深化」 知識や技術に磨きをかけ組織・事業の成長を図ります。
・「伸化」 時代の変化に対応し成長分野の市場開拓に努めます。
2.主な施策
①重点商品の売上成長
・当社の強みである可変印字や加飾技術の更なる向上や、産学連携の共同開発で生まれた秘匿性の高いオリジナル2次元コードを含むDX事業による付加価値の創出をします。
・従来の地域営業に加え、専門知識を必要とする商品については適切な人材配置による広域営業体制を新たに構築します。
②主力商品の競争優位性の強化
・長年培った印刷技術に特殊加工や可変印字を付加することで機能性に加えて意匠性やセキュリティレベルの高い商品を提供します。
・高付加価値の創出により既存事業の独自性・優位性を強化します。
・脱プラやCFP削減気運の高まりなど環境ニーズに対応します。
③生産効率の改善によるローコストオペレーションの追求
・生産現場のスマート化による生産効率を向上させます。
・生産設備の改修・増強により生産体制を強化します。
・5S活動の強化による品質管理の徹底と生産環境の改善を図ります。
④人的資本の強化
・人への投資は新たな価値創出の源泉と考え、従業員の健康増進と人材マネジメントを通して労働生産性とエンゲージメントの向上を図ります。
⑤ROE逆ツリーを活用した資本効率の向上と資産効率の最適化
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の見通しにつきましては、引き続き人手不足による物流費をはじめとした人件費の上昇、不安定な国際情勢による原材料価格やエネルギー価格への影響、日本銀行による利上げに伴う市場金利の上昇、米国による関税引き上げに端を発する市場動向など先行き不透明な状況が続くことが予想されます。
当社グループが属する印刷メディア市場におきましても、紙媒体からデジタルへの移行が年々進み、市場変化への対応が必要とされるなか、中期経営計画「nozaki2024/2026“SHINKA”」で継続的に続けてきた「印刷×DX」の取り組みによる既存製品の高付加価値化、新たに投資した設備の活用による主力商品拡販(包装資材及び紙器、紙工品や情報機器及びサプライ品部門)の販売強化を進めてまいります。
財務的には安定した経営を図るため、収益体質の強化に取り組み、自己資本の向上に努めてまいります。流動資金については、管理体制の充実を図り、流動資産の適正水準管理を徹底し、キャッシュ・フローを重視した資金の効率活用と手元流動性の確保に努めてまいります。金融機関との取引については、永年培われた良好な信頼関係の維持・発展を図ってまいります。
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