神姫バス
【東証スタンダード:9083】「陸運業」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「地域共栄 未来創成」の企業理念のもと、以下のビジョン及び行動指針に則り、輸送サービスを中心として地域の発展とともに企業価値を向上させていくことを基本方針としております。
(2)経営戦略等
当社グループは「グループ構想2030」で掲げる『まちづくり・地域づくり企業』への進化を目指し、2025年4月から2028年3月を対象とする「中期経営計画(2025-2027)」を策定いたしました。「グループ構想2030」の実現に向け中間期となる本中期経営計画では、「既存事業の強化」を図るとともに、「成長事業の開拓・拡大」に取り組む、いわゆる両利きの経営を推進します。また、運転士の確保を最優先課題と捉え、人的資本経営にも重点的に取り組んでまいります。
1.グループ構想2030(2030年のあるべき姿)
地域に不可欠、なくてはならない「まちづくり・地域づくり企業」へ進化する
~人々の移動を促す。交流人口を増やす。ライフプラットフォームを構築して、人々の生活を支援する。~
2.中期経営計画(2025-2027)
<基本方針>
「持続的成長を支える既存事業の強化と成長事業の開拓・拡大」
<重点戦略>
■既存事業の強化
・路線バスを軸とした地域に最適な交通体系の構築
・ライフプラットフォームによるワンストップサービスの提供
・不動産賃貸業による安定収益の確保(優良物件への投資、既存資産の入れ替え)
■成長事業の開拓・拡大
・不動産開発事業に参入し、仕入→開発→販売を行うフロー型ビジネスを始動
・インバウンドを含む旅行需要の取り込み
・M&Aも活用した周辺事業・新規分野への投資
■人的資本経営の推進
・働きやすさと働きがいを高めるための積極的な人的投資を実行
・社員一人ひとりの自己実現に寄り添いながら、人材の採用・成長・定着を促進し、
人的投資が企業価値向上に繋がるサイクルを構築
(3)優先的に対処すべき課題と具体的施策
<自動車運送業>
「安全は全てに優先する」という基本理念のもと、基幹事業として地域からの信頼の源泉となり、当社グループの持続的成長を支える。地域の足を支え、移動をベースに地域を活性化させる。
〇安全戦略
~運行管理の高度化「神姫バス安全管理2.0ソフト&ハードのアップグレード」~
・運輸安全マネジメントの推進
・運行管理、指導教育体系の見直し・再構築
・運行管理のデジタル化
・運転士高齢化対策(乗務基準、健康管理、研修体系の再検証)
〇エリア戦略
~エリア拡充と地域に最適な交通体系構築~
・神戸・大阪エリア
観光路線(シティーループ、ポートループ)の活性化、神戸空港・神戸アリーナ線の需要獲得、神戸・大阪中心部への路線の開拓・増強
・基盤エリア(姫路・明石・三田)
需要に応じた路線再編、効果的ダイヤ編成による生産性向上、行政連携強化
・中山間地エリア
地域の特性に応じた持続的な交通体系の構築、新たなキャッシュポイント創出
・高速バス
収益路線の増強、インバウンド需要の獲得
〇営業戦略
~ICTを活用した顧客サービスの向上、増客施策の推進~
・新ICカードサービスの導入、キャッシュレス環境の整備
・インバウンド対応、新たな運賃サービスの導入
<不動産業>
自動車運送業と並ぶ第二の柱へ成長させるため、重点的に投資を実行する。既存事業の着実な成長に加え、不動産開発など収益力の高いフロー型ビジネスへの投資配分を高め、資本収益性を向上させる。
〇既存事業の強化
・賃貸事業
グループ全体の利益水準を長期的に安定させることを目的とし、投資基準に適合する優良物件へ積極的に投資を行う
・住宅事業
注文住宅の品質を活かした建売住宅の販売拡大、環境負荷の少ない省エネルギー住宅の普及
・建設事業
大規模案件に対応できる組織体制の構築(専門人材の獲得、パートナー企業との協業)、事業規模拡大に向けたM&Aの推進
〇新たな領域の開拓・拡大
不動産開発事業へ重点的に投資し、新たな収益の柱へ拡大させる
<旅行貸切業>
乗務員確保により堅調な貸切バス需要を取り込む一方、インバウンドバストリップで高い満足度獲得と集客シェア拡大を図る。「唯一無二の上質なサービス」である真結ブランド事業については、関西から瀬戸内、また東京発着企画へチャレンジし、当社ブランドの拡散に努める。
〇インバウンド
・世界に誇る日本の観光地と都市圏をつなぐ独自性のあるバストリップを企画(首都圏~西日本)
・専用車両「YUI PRIMA OLIVIA」で周遊する瀬戸内のローカルで上質な旅行サービスを展開
〇サービス
・安全を最優先とし、安心で快適な旅を提供
・運転士・バスガイド・アテンダントの人材確保、車内サービスのブラッシュアップ
〇組織戦略
・多国籍な人材の受入による効果的なマーケティング・販売
・営業拠点の再編、京都・東京への拠点拡充
(4)数値目標
| 2024年度実績 | → | 2027年度計画 |
連結売上高 (百万円) | 52,954 | 59,000 | |
連結営業利益(百万円) | 3,474 | 3,700 | |
連結経常利益(百万円) | 3,729 | 3,800 | |
親会社株主に帰属する 当期純利益 (百万円) | 2,471 | 2,570 | |
売上高経常利益率 | 7.0% | 6.4% |
(5)設備投資計画
戦略的投資(億円) | 180 | 成長投資150億円(不動産関連、新規事業、M&A、他) |
維持・更新投資(億円) | 70 | 車両更新、既存物件の設備更新 |
合計 | 250 |
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