瑞光
【東証プライム:6279】「機械」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは『Make the Impossible Possible』をコーポレートメッセージとして掲げ、「ものづくりのグローバルメーカーとして新しい価値を創造し、ヘルスケア産業の発展と人々の健康・福祉に貢献する」ことをMISSIONとしております。
(2)経営環境
当社グループの主力製品である衛生用品製造機械の需要は、最終製品である紙おむつや生理用ナプキン等の消費動向に影響を受けます。これらの衛生用品の市場は、成長が期待される地域も存在するものの、グローバル全体では緩やかな成長に留まると見込まれます。また、当社グループにとって主要な市場であった日本においては、少子化の加速や人口減少を背景に、大きな需要増加が見込みにくい環境にあります。同じく主要市場である中国においては、少子化の加速に加えて、景況感の回復に時間を要すると見込んでおります。このような状況のなか、当社グループでは新興国を中心に海外顧客を積極的に開拓しておりますが、競合企業の技術力の向上も見られ、競争環境は厳しさを増しております。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
上記のような経営環境のもと、当社グループでは、第3次中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)を見直し、第4次中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)を新たに策定いたしました。衛生用品製造機械の販売台数が必ずしも増加しないとの前提にたったうえで、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現できる事業構造への変革を図ってまいります。
A)衛生用品製造機械事業の競争力再生
① 付加価値を高める
衛生用品製造機械の付加価値向上に加えて、機械本体以外(改造案件や部品・ユニットの販売等)での価値提供も強化してまいります。
② コスト競争力の向上
グループ内の生産拠点の連携強化、モジュール設計の推進による製品の短納期化、Value Engineering等に取り組みます。
B)新規事業の加速による事業ポートフォリオ拡充
既存の技術や事業領域と関連のある事業に取り組み、第2・第3の収益の柱を築くことで持続的な成長の礎を築いてまいります。また、衛生用品製造機械の売上のボラティリティを緩和し、収益性の安定化を図ります。
新規事業の育成・拡大にあたっては、研究開発や設備投資に積極的に取り組むとともに、M&Aも積極的に活用してまいります。一方で、事業性を早期に見極め、選択と集中を図ることで、収益性の確保を図ります。
財務面では、資本効率を高める観点から、自己資本の適正化や有利子負債の活用も課題と認識しており、株主還元にも積極的に取り組んでまいります。
「第4次中期経営計画」では『SPEED & CHALLENGE』をテーマにこれらの課題に取り組み、目標の達成を目指してまいります。
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
第3次中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)においては、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、売上高、営業利益率、ROEを目標としておりました。
新たに策定した第4次中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)では、ROE、新規事業の売上高、配当総額を指標としております。第3次中期経営計画の達成状況および第4次中期経営計画の目標は以下の通りです。
1.第3次中期経営計画(2024年2月期~2026年2月期)
指標 | 2025年2月期 | |
中期計画目標 | 実績 | |
売上高 (百万円) | 30,000 | 19,950 |
営業利益率(%) | 10.0 | △1.5 |
ROE (%) | 6.5 | △2.3 |
2.第4次中期経営計画(2026年2月期~2028年2月期)
指標 | 2028年2月期 |
目標 | |
ROE | 6.0%以上 |
新規事業の売上高 | 8,000百万円以上 |
配当総額 | (※1)2,000百万円以上 |
(※1)2026年2月期~2028年2月期の3ヶ年累計
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