河合楽器製作所
【東証プライム:7952】「その他製品」
へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。したがって、様々な要因により実際の結果と異なる可能性があります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは企業理念体系『KAWAI Philosophy』を2025年3月に新たに制定いたしました。『KAWAI Philosophy』はKAWAIの価値観や存在意義、目指す方向性を体系的に表したものであり、「Mission(日々果たすべき使命)」、「Vision(目指す未来)」の他、世の中に提供する価値として「Values(提供する価値)」、社員一人ひとりが大切にする行動指針として「Credo(大切にすべき精神)」の4つで構成されています。
KAWAIの製品やサービスは、世界中の人々の日常の中にあり、たくさんの感情(喜怒哀楽)とともにあります。「どのような時でも寄り添い、人生を響かせる存在でありたい」という想いを『人生を、響かせる。』というミッションに込めています。新たな企業理念体系のもと、楽器のみならず、様々な分野でステークホルダーの皆様とともに感動や笑顔を分かち合える、かけがえのないパートナー企業を目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、企業価値の最大化に向け、営業利益率、ROE(自己資本利益率)を経営指標として重視し取り組むとともに、財務基盤の強化のためキャッシュ・フローを重視し、持続的な成長を目指してまいります。
第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」(2025年4月から2035年3月期までの10年間)で掲げた目標指標につきましては、「(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりです。
(3)経営環境
当社を取り巻く経営環境といたしましては、日本経済においては、物価高の継続により個人消費の一部に弱さがみられるものの、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の拡大などもあり、総じて緩やかな回復基調となりました。
また世界経済は、ウクライナ危機の長期化や中東情勢の悪化、中国経済の停滞など不安定な国際情勢に加えて、米国の関税政策により、先行き不透明な状況が続いております。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、企業価値の向上と持続的な成長を目指して、第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」を策定し、その目標達成に向けた各戦略を進めていくことを優先的に対処すべき課題としております。
<第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」の概要 (2025年3月19日発表)>
・「KAWAI 十年の計」で実現したいこと
「世界一の鍵盤楽器メーカー」になる為に、今後 10 年間で鍵盤楽器事業を大きく成長させる。同時に、永続的な企業価値の向上を目指し、次なる成長エンジンの構築を行う。
・「KAWAI 十年の計」ポイント
① 今後 10年間の見立て
世の中のデジタル化が加速する一方、リアルなモノ・コトの需要が反作用的に増大し、 鍵盤楽器や音楽/体育教室の需要は堅調に推移すると予想
鍵盤楽器のシェア向上余地が大きいことから、新興市場の開拓や新規事業の創出に頼らなくても、鍵盤楽器のシェアを高めることで当社全体として大きな成長が可能
② 成長戦略
鍵盤楽器市場は 10年後も市場規模の8割超は成熟市場(欧州/北米/日本/中国)が占めると予測する為、成熟市場における製品の高付加価値化とシェア拡大が最重要課題
ピアノ/電子ピアノの「品質向上」「ブランド認知度向上」「販売チャネル増強」等によって高付加価値化とシェア拡大を実現する(特に欧州と北米の戦略を強化)
③ 資本効率改善
持続的成長と株主還元とのバランスをとったキャピタルアロケーションを実行し、資本効率を継続的に改善する
④ 株主還元強化
累進配当と総還元性向 50%以上を継続する
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
第8次中期経営計画「KAWAI 十年の計」(2025年4月~2035年3月)では、3年後に ROE 5.5%、6年後に ROE 10.0%、10年後には ROE 16.0%以上を目標に掲げております。
(単位:億円)
| (3年目) 2028年3月期 | (6年目) 2031年3月期 | (10年目) 2035年3月期 |
売上高 | 900 | 1,100 | 1,300 |
営業利益 | 50 | 80 | 150 |
営業利益率 | 5.6% | 7.3% | 11.5% |
ROE | 5.5% | 10.0% | 16.0% |
- 検索
- 業種別業績ランキング