企業兼大株主東邦銀行東証プライム:8346】「銀行業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当行グループのサステナビリティに関する考え方及び取り組みは、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当行グループが判断したものであります。

(1) ガバナンス

 当行グループでは、企業理念である社会的使命「地域を見つめ、地域とともに」、経営姿勢「お客さまの満足のために」、行動規範「新しい感覚と柔軟な発想をもって」のもと、企業活動を行っております。

 こうした中で、持続可能な地域社会の実現に向けて、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)に関するサステナビリティの推進に取り組むことで、社会・経済価値の好循環創出に加え、地域のお客さまや株主の皆さまなど幅広いステークホルダーからの期待に応えられるよう、中長期的な企業価値の向上に努めております。

 具体的には、気候変動をはじめとする環境問題への対応やその前提となる人的資本・多様性に関する取り組みが重要であると考えております。

 当行グループは、2019年に「ESGへの取り組み方針」を制定し、2020年に「とうほうSDGs宣言」を公表するとともに、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)提言に賛同いたしました。また、2023年には「GX(グリーントランスフォーメーション)リーグ」へ参画しております。

 頭取を委員長とするサステナビリティ推進委員会においては、全行的なサステナビリティの取り組みに関する「サステナビリティ推進計画」について審議し、その取り組み状況については、原則、半期ごとに同委員会で進捗管理を行っております。なお、サステナビリティ推進委員会の審議結果については、取締役会へ報告しております。

2023年3月、環境問題への対応やお客さまの脱炭素支援といったこれまでの取り組みをさらに加速する観点から、当行グループ全体のサステナビリティの取り組みに関する統括部署として総合企画部内に「サステナビリティ戦略推進課」を新設いたしました。「サステナビリティ戦略推進課」の設置により、主に次の事項について、本部横断的な取り組みをさらに促進するとともに、取り組み内容の見直し・高度化を進めてまいります。

① サステナビリティ推進の企画

② サステナビリティ関連リスク・機会の分析

③ 当行グループのCO排出量の削減

④ お客さまの脱炭素支援

環境分野サステナブルファイナンスの推進

<ESGへの取り組み方針>

当行グループは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、環境問題、人権問題などの社会的課題への対応や、当該問題に取り組むうえでのガバナンス体制の構築を進めていきます。

「とうほうSDGs宣言」に基づき、TSUBASAアライアンスにより結集された知見も活用しながら、地域の社会・環境問題に取り組んでいきます。

1.環境問題への取り組み(Environment)

資源の効率的な利用や廃棄物の削減を実践するとともに、環境保全に寄与する金融サービスを提供するなど、環境問題に積極的に取り組みます。

2.質の高い金融サービスの提供社会(Social)

経済活動を支えるインフラとしての機能はもとより、創意と工夫を活かし、お客さまのニーズに応えるとともに、市民生活や企業活動に脅威を与えるテロ、サイバー攻撃、自然災害等に備え、業務継続確保などお客さまの利益の適切な保護にも十分配慮した質の高い金融サービスを通じて、内外の経済・社会の発展に貢献します。

3.社会参画と発展への貢献(Social)

銀行が社会の中においてこそ存続・発展し得る存在であることを自覚し、社会とともに歩む「良き企業市民」として、積極的に社会に参画し、その発展に貢献します。

4.人権の尊重(Social)

すべての人々の人権を尊重します。

5.働き方の改革、従業員の職場環境の充実(Social)

従業員の多様性、人格、個性を尊重する働き方を実現するとともに、健康と安全に配慮した働きやすい職場環境を確保します。

6.社会とのコミュニケーション(Governance)

経営等の情報を積極的、効果的かつ公正に開示し、銀行を取り巻く幅広いステークホルダーとの建設的な対話を通して、自らの企業価値の向上を図るとともに、社会からの理解と信頼を確保できるよう、広く社会とのコミュニケーションを図ります。

<とうほうSDGs宣言>

当行グループは、国連において採択されたSDGs(持続可能な開発目標)を踏まえ、地域の持続的な成長を実現するため、次にかかげる地域の社会・環境課題に取り組んでいくことを宣言します。

1.地域経済・社会  地域経済とコミュニティの活性化に貢献する。

2.高齢化      高齢者の安心・安全な生活を支える。

3.金融サービス   より良い生活をおくるための金融サービスを提供する。

4.ダイバーシティ  ダイバーシティ・働き方改革を推進する。

5.環境保全     持続可能な環境の保全に貢献する。

<サステナビリティガバナンス体制図>


(2) 戦略

当行グループにおける気候変動関連に関する方針は、次のとおりであります。

A.気候変動関連等

当行グループでは社会・環境課題の解決に資する取り組みを一層推進し、地域社会の持続的成長に貢献していくことを目的として「とうほうSDGs宣言」を制定し、気候変動等を含む「環境保全」を重要な経営課題として位置づけ、機会及びリスクの両面から取り組みを進めております。

(※)事業内容が異なる連結グループ全体での取り組みが困難なため、下記指標は、当行単体の計数を記載しております。

<機会>

再生可能エネルギー事業に関連したプロジェクトファイナンスのアレンジや融資等を通じて、低炭素社会への移行をファイナンスの側面からサポートしております。

<リスク>

気候変動に関するリスクについては、物理的リスクと移行リスクを認識しております。物理的リスクは気候変動によってもたらされる当行のお取引先の事業活動への影響及び業況の変化等による信用リスクの増大等や、営業店舗の損壊等によるオペレーショナルリスクを想定しております。移行リスクは気候関連の規制強化等への対応といった低炭素社会への移行の影響を受ける投融資先に対する信用リスクの増大等を想定しております。

<炭素関連資産>

当行の与信残高に占める炭素関連資産(注)の割合は15.6%となっております。

(注)2023年3月期より、炭素関連資産は「エネルギーセクター」のみから「運輸」「素材・構築物」「農業・食料・林産物」を加えた4セクターに拡大しております。当行では、日銀業種分類をベースに対象業種を選定し集計しております。

<シナリオ分析>

気候変動リスクが与信ポートフォリオに及ぼす影響を把握することを目的にシナリオ分析を実施しております。なお、本分析結果は一定の前提を置いた試算であることから、引き続きシナリオ分析の向上等に取り組んでまいります。

物理的リスク

IPCCのRCP8.5シナリオ(4℃シナリオ)のもとで、気候変動に起因する自然災害の大宗を占め、日本での発生確率の高い水害(河川洪水)による被災を想定し、ハザードマップを活用して、担保不動産の価値毀損額及び浸水によるお客さまの業務停滞日数から、2050年までの信用コストへの影響額を試算いたしました。分析の結果、2050年までの信用コスト増加額は20億円程度です。

移行リスク

CO排出量の大きい電力セクターの企業を対象に、IEAの持続可能な開発シナリオ(2℃未満シナリオ)のもとで、再生可能エネルギーへの追加設備投資費用の増加に起因する2040年までの与信コスト増加額を試算いたしました。分析の結果、与信コストへの影響は限定的と考えております。

B.人的資本・多様性等

当行グループにおける、人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は次のとおりであります。

 (a)人材育成方針

当行グループでは、人材は最も重要な経営資本であると認識しております。

「地域社会の持続的成長なくして自らの将来を描くことはできない」ということを全役職員で確認し、長期ビジョンとして「地域社会に貢献する会社へ~金融サービスの枠を超えて~」を掲げ、地域社会に更に貢献できる存在へ進化すべく全力で取り組んでおります。第17次中期経営計画とうほう「輝」プランは「地域・お客さま」、「従業員」、「当行」が輝くことを基本方針とし、現中計期間を「変革」のステージと位置付けております。

お客さまの期待にお応えするためには幅広い分野でのコンサルティングサービスの高度化が必要と考えており、当行グループでは、従業員の「自律的なキャリア形成」と「コンサルティング営業力強化」に向けて、「OJT」・「OFFJT」・「自己啓発」の三本柱で人材育成に取り組んでおります。


<輝き宣言(従業員が輝く)>

1.自律的なキャリア形成支援と活力ある職場環境を実現します

2.多様なワークスタイルを選べる柔軟な働き方を実現します

3.人材育成により、提案力・実践力を更に強化します

<人事・人材育成戦略>

銀行がアサイン(任命)する人事から従業員が自らデザイン(設計)する人事への変革を目指し、人事制度改革、人材育成をすすめております。

従業員が輝くことでモチベーションが向上し、働きがいを実感でき、専門スキルが向上することで生産性が向上する好循環の創出を目指しております。そのためには、主体的・自律的にキャリアデザインできることが重要であり、自分の未来を自ら創ることができる環境、多様な働き方を従業員自らが選択できる環境、働きがいを持ちながら長く安心して活躍できる環境を整備してまいります。

<人材育成の重点的取り組み>

OJTサポートとマインド醸成に向けて部店内OJT・1on1ミーティングの取り組みに加え、新入行員から部店長にいたるまでの各階層別研修や、法人・個人コンサルティングスキル、融資、コンプライアンス等のテーマ別研修、本部各部署に短期間滞在し専門スキルを習得する「行内留学」、自己啓発促進のための「ホームラーニング(eラーニング)」等により高度な金融知識を有する人材(プロフェッショナル人材)の育成に向けた取り組みを行っております。

(b)社内環境整備方針

金融業界には大きな変革が求められており、当行グループにおいても多様な人材を確保することにより変化に対応し、中長期的な企業価値の向上を図ることが重要であると認識しております。当行グループは「すべてを地域のために」をコーポレートメッセージに掲げております。従業員一人ひとりが地域貢献に向け多様な能力を最大限発揮するため、ダイバーシティ推進の取り組みを強化し、職場環境の整備を進めております。

<社内環境整備の主な取り組み>

項目

内容

人員の採用・維持

事業活動の源泉は人であり、新卒・キャリア・パートタイマーとも安定的に採用し人員維持につとめております。採用は性別や人種等の別にかかわらず、個人のキャリアやスキルと適材適所の観点から行っております。

完全フレックスタイム制の導入

従業員自身が日々の始業・終業時刻を決定し勤務時間を効率的に配分しながら働くことができる制度を導入しております。

女性の活躍

女性が活き活きと働くことのできる組織づくりを目的に、2009年に「女性活躍推進プロジェクト」を組成しました。2017年には『多様な働き方』をさらに推進する観点から、「ダイバーシティ推進プロジェクト」へ名称を変更し、2020年度末まで活動しました。その後も銀行として多様な人材が活躍できる環境づくりに向けた活動を続けております。

ベテラン・シニアの活躍

高齢化社会が進展するなか、60歳以降の人材においてもこれまでの豊富な経験と知識を活かし、引き続き活躍できる機会を広げております。活躍機会の拡大とともに処遇の改善も行っております。

チャレンジドの活躍

障がい者の雇用促進、就労支援に積極的に取り組んでおります。2012年3月に設立した特例子会社「株式会社とうほうスマイル」では、ハンディキャップのある社員が高いスキルで活躍しております。

育休取得の推奨

対象となる全ての職員(男女とも)が育児休業を取得しております。また、育児休業のほか、孫の育児に利用できる「イクまご休暇」の利用も促進しております。

キャリアサポート休職制度の導入

職員がキャリアを継続しながら、そのチャレンジ意欲やライフイベントに対応できる環境を整備するため、キャリアサポート休職制度を導入しております。

再雇用制度の拡充

業務経験者の再就業の機会を拡大するため、再雇用制度として「カムバック制度」を導入し、再雇用を促進しております。

とうほうホームラーニング

(eラーニング)

業務知識の習得や自己啓発をサポートするため、eラーニングにより自主的・自律的に学ぶことができる環境を整備しております。スムーズな復職に向け、病気や産育休など長期の休業中でも視聴可能としております。

とうほう・みんなのキッズらんど設置

従業員の復職支援・継続就業支援を目的とした事業所内保育施設「とうほう・みんなのキッズらんど」を県内3ヵ所に開設しております。

テレワークの導入

生産性向上や仕事と家庭の両立支援、ペーパーレス化を実現させるため、テレワークを導入しております。

サテライトオフィス設置

働き方の多様化や危機発生時への対応として郡山サテライトオフィスを設置しております。

健康経営

事業活動の源泉は人であり、そのベースは当行グループで働く人の健康であると考えており健康経営を推進しております。人事担当役員をトップとする「健康経営プロジェクト」を組織し、人事部、健康保険組合に加えて従業員組合もプロジェクトの一員となり、労使一体となって健康増進に努めております。

(3) リスク管理

 当行グループにおいて、気候変動に関する物理的リスクや移行リスクを認識し、信用リスク管理やオペレーショナルリスク管理等の統合的リスク管理態勢の枠組みで対応しております。また、気候変動対策及び持続可能な成長の観点から、社会・環境に影響を及ぼすセクターについて、以下のクレジットポリシーを定めております。クレジットポリシーについては、今後、さらに検討を重ねていく予定であります。 

・二酸化炭素排出による気候変動への影響を勘案し、原則、新規建設する石炭火力発電所向け投融資は行いません。ただし、日本のエネルギー政策等を踏まえ投融資を検討する場合は、例外として、発電効率性能や環境への影響等を総合的に勘案したうえで慎重に対応を検討します。

・クラスター弾の非人道性を踏まえ、クラスター弾の兵器を製造している先への投融資は行いません。

・森林資源等の保全や人権保護の観点から、パーム油農園開発事業・森林伐採事業については、違法伐採などが行われている可能性が高い事業者への投融資は行いません。なお、当該事業への投融資を検討する際には、RSPO(注1)やFSC(注2)等の国際認証の取得状況や環境への配慮状況、地域社会とのトラブルの有無等に十分留意して判断します。

(注1)RSPO(Roundtable on Sustainable Palm Oil:持続可能なパーム油のための円卓会議。パーム油に関連する7セクター(生産、搾油・貿易、製品製造、小売、投融資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の関係者で運営する国際的な非営利組織。

(注2)FSC(Forest Stewardship Council):森林管理協議会。責任ある森林管理を世界に普及させることを目的に設立された国際的な非営利組織。

(4) 指標及び目標

A.気候変動関連等

当行グループでは、上記「(2)戦略」において記載した気候変動に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は次のとおりであります。

(※)事業内容が異なる連結グループ全体での取り組みが困難なため、下記指標は、当行単体の計数を記載しております。

<二酸化炭素(以下CO)排出量>

CO排出量の削減目標については、2030年度CO排出量を「2013年度比50%削減」としております。2022年度のCO排出量は、2013年度比34.8%の削減となっております。今後も、引き続きCO排出量削減に取り組んでまいります。

また、再生可能エネルギー電力の利用によるCO排出量の削減目標の見直しや、Scope3の計測・開示についても検討を進めてまいります。

〔CO排出量推移〕                                                                (単位:t)

 

2013年度

2019年度

2020年度

2021年度

2022年度

Scope1

1,736

1,516

1,515

1,382

1,352

Scope2

10,361

7,819

7,556

6,658

6,527

合 計

12,097

9,335

9,071

8,040

7,879

<環境分野サステナブルファイナンス>

持続可能な社会の実現に向け、脱炭素社会への移行や新たな産業・社会構造への転換を促すため、日銀気候変動対応オペ対象の投融資や環境分野に関連する当行独自の投融資などサステナブルファイナンスについて、2021年度から2030年度までの10年間で1兆円実行・組成する目標を設定いたしました。実績の推移は次のとおりであります。今後、指標・目標については、内容の拡充を進めてまいります。

〔環境分野サステナブルファイナンス推移〕                     (単位:億円)

 

2021年度

2022年度

環境分野サステナブルファイナンス実行/組成額累計

1,574

2,512

 

うち、再生可能エネルギー関連

1,341

1,728

(注)上記の「環境」分野以外に、「ソーシャルボンド」への投資も行っております。

  (2021年度・2022年度累計57億円)

B.人的資本・多様性等

当行グループでは、上記「(2)戦略」において記載した人材の多様性の確保を含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針について、次の指標を用いております。当該指標に関する目標及び実績は次のとおりです。今後、指標・目標については、内容の拡充を進めてまいります。

(※)事業内容が異なる連結グループ全体での取り組みが困難なため、下記指標は、当行単体の計数を記載しております。

指標

目標
(2023年度末)

実績
(当連結会計年度末)

専門資格の保有者数

中小企業診断士

30名以上

18名

FP1級

50名以上

44名

FP2級

1,000名以上

919名

人員の採用・維持

新卒採用後3年以内の離職率

20%以下

10.6%

ダイバーシティ推進

女性役席者比率(注1)

25%以上

23.3%

女性総合職の平均勤続年数(注2)

15年以上

14.6年

労働環境・健康経営

高ストレス者割合(注3)

10.0%以下

10.4%

(注1)女性役席者比率は全役席者に占める女性役席者の割合であり、女性管理職となり得る層の充実及び女性従業員全体のキャリア形成を目的に目標を設定しております。

(注2)女性総合職のキャリアアップと就業継続を目的に目標を設定しております。

(注3)当行が外部委託して独自に実施しているストレスチェックの集計に基づき算出した3年間の平均値であります。

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