企業兼大株主東京インキ東証スタンダード:4635】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営方針

  当社グループは、印刷用インキの製造・販売からスタートし、各種プラスチック着色剤や機能性製品、特殊な成形加工技術を駆使した樹脂加工品へと事業範囲を拡大しながら、暮らしに役立つ製品を提供し続けてきました。

  また、常に市場や社会が求める価値を最優先に考え、お客様と共に創り上げることで、日々の暮らしに貢献し続けることを目指しております。

  前中期経営計画「TOKYOink 2020」策定の際、あらためて当社グループの「ありたい姿」「あるべき姿」を下記のとおり明確にし、社会に貢献できる、継続的な高収益メーカーとして活動していくことを基本方針としております。

 この度、当社グループの理念体系の見直しを行い、「ありたい姿」「あるべき姿」を実現するために、日々の業務の中で大切にすべき価値観として、行動指針を策定いたしました。

[行動指針]

・ 挑戦し続ける / Never Stop Challenging

・ イノベーションで価値を創造する / Creating Value Through Innovation

・ 共に成長する / Growing Together

(2)経営環境

  2022年度のわが国の経済は、社会経済活動に影響する規制強化等が実施されなかったこともあり、引き続き、緩やかな回復基調が継続されました。

 一方、ウクライナ情勢長期化等の影響により原油価格が高止まりしていることに円安が重なり、原油由来の原材料やさまざまな輸入品の価格が上昇したことで、企業や家計は大きな影響を受けており、当社グループも原油由来の原材料を多く使用しているため、同様に大きな影響を受けております。

 また、近年のデジタル技術の急速な進化により行動様式に変化が見られることで、商業・出版印刷のデジタル化へのシフトが加速していることや、サステナビリティへの意識の高まりによる脱プラスチックの流れが加速していることにより、当社グループ製品の需要動向全体に影響が及んでおり、環境規制等による原材料の供給面等にも影響が生じております。

 持続的に成長できる企業になるために、環境問題への長期的な取り組みや、外部環境変化に対応できる企業構造への変革を進めてまいります。

(3)経営戦略および優先的に対処すべき課題

 前中期経営計画「TOKYOink 2020」では、既存事業領域において徹底的な競争力強化と顧客満足を実現することで、より強固な経営基盤を構築するとともに、周辺事業領域、更にはその先の領域へ段階的に事業を拡大することにより、持続的な成長と高収益化を目指してまいりました。当社製品群は日常生活関連、国内産業関連、インフラ整備関連向けが多く、景気・経済動向に連動している特徴を有しております。そのため、新型コロナウイルス感染症の拡大により大きく変化したものを含め、下記に示すようなメガトレンドは当社の業績に与える影響が大きいと考えております。

(当社業績への影響が大きい主なメガトレンド)

・ 環境・社会課題への貢献

・ 気候変動抑制への対応

・ 国内人口の減少

・ ガバナンス強化

・ 働き方の多様化

・ デジタル化の加速

 当社製品群の特徴を踏まえた上で、メガトレンドに即した課題への対応を進め、景気・経済動向に影響されにくい高収益体質へのメーカーとなるべく、将来の成長に向けた再スタートの期間と位置付けた計画として、2022年度から3カ年の中期経営計画「TOKYOink 2024」をスタートいたしました。

 「ありたい姿」「あるべき姿」を原点とし、求められるESG課題への対応を強化することで、当社グループの成長を加速させるために、「TOKYOink 2024」では以下の経営方針を策定いたしました。

(経営方針)

・ 市場が求める価値の追求 とりわけ環境・社会に貢献する製品・サービスの提供

・ 低成長時代にも耐えうる高効率な運営体制の実現

 経営方針達成のための優先的に対処すべき課題として、以下の基本戦略を掲げております。

(基本戦略)

・ ESG経営の推進

・ 新製品開発・新規事業探索

・ 高効率運営体制の実現

・ 成長投資

・ 資本効率・株主還元

 経営方針や各事業固有の環境を踏まえ、以下の事業戦略を掲げております。

(事業戦略)

・ 経営方針に沿った環境・社会対応製品の開発推進

・ 経営方針に沿った運営体制の構築

・ 各事業の外部環境変化、市場動向に合わせた既存製品の競争力強化

・ 周辺事業領域の探索と成長製品の更なる拡充

 各事業セグメント別の優先的に対処すべき課題は、以下のとおりとなります。

(インキ事業)

・ 主力インキ事業領域のポートフォリオ変革を進め、環境対応製品、デジタル化への転換を推進

・ 高バイオマスインキ、環境対応インキ、産業用インクジェットインクの開発推進で収益獲得

(化成品事業)

・ 主力合成樹脂市場での成長機会を追求し、サーキュラーエコノミー参画を推進

・ 機能性マスターバッチ、自動車用着色材を主力に環境対応製品の拡大による成長を目指す

(加工品事業)

・ 市場の伸長が期待できる水処理用資材や防災減災資材を主力に特長ある新規製品の開発を推進

・ ネトロン®・土木資材を軸に各製品セグメントの特徴を活かし、ニッチトップ戦略により高収益化を目指す

  (注)ネトロン®は三井化学株式会社の登録商標です。

 基本戦略、事業戦略を推し進めることで達成すべき経営目標は、以下のとおりとなります。

 (経営目標)

・ 売上高:450億円

・ 営業利益:20億円

・ ROS:4.0%以上

・ ROE:5.0%以上

・ 配当性向:30%以上

 当社は、2023年12月に創立100周年を迎えます。節目の年を迎えるにあたり、今後の更なる成長を遂げるための「長期ビジョン」を策定し、公表する予定でおります。

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