昭和真空
【東証スタンダード:6384】「機械」
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企業概要
当社グループは、真空技術をベースにメカトロニクス・薄膜形成技術等の先端技術により、特に情報通信分野に適合した新製品の開発に注力するとともに、真空技術を要するマーケット動向を踏まえた要素技術、プロセス及び装置の開発を強化しております。
また、大学等研究開発機関や企業の研究部門などと連携し、新技術や製品量産化技術などを対象とした開発活動も行っております。
お客様の依頼に基づく受託実験に関しては、様々なタイプの実験装置を用意し、迅速かつニーズに応じた実験結果を提供することで、当社装置の販売につなげております。
当連結会計年度における研究開発活動は次のとおりであります。
水晶デバイス装置
5G、IoT、DXにAIが加わり、デジタル化の需要は依然として高度化しております。
水晶デバイス分野では、小型化・高周波対応・オールクォーツパッケージなどを目的とした生産工程のウエハプロセス化が注目されています。
2024年度の装置開発として取り組んだ新型トリミング装置が完成し、すでに水晶ウエハの平坦化用途で複数台の受注を獲得いたしました。当該装置は、他の用途への展開も期待できることから、2025年度には用途の拡大に向けた受託実験にも積極的に取り組む計画です。
また、水晶デバイスの小型化に対応した装置改良と高周波化に向けた計測技術開発にも注力し、先端技術の確立を推進しております。
光学装置
AR/VR/MR機器には、DOE(回折光学素子)をはじめ多くの光学部品が搭載されます。当社は早くからこれら光学部品への成膜技術開発に取り組み、DOE表面の選択面成膜技術を確立いたしました。
2025年度にはエンドユーザー・生産メーカーと協業し、量産化に向けたパイロットラインの構築を目指してまいります。
また、反射防止効果や親水などの特徴を持つガラスの表面加工を実現する装置の開発にも注力しており、2025年度に開催予定の技術交流会にて、量産型加工装置を発表する計画です。
電子部品・その他装置
モバイル通信機器に用いられるSAW・BAWフィルタ生産ラインの効率化を目指した電極形成用蒸着装置、アッシング装置、トリミング装置の開発を継続しております。特にこの分野は、受託実験の需要が高く、2025年度には、受託実験の体制強化を目的にエッチング装置・スパッタリング装置を各1機種増設する計画です。
当連結会計年度における研究開発費の総額は、403百万円となっております。
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