企業日特建設東証プライム:1929】「建設業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1)経営理念、経営方針等

 当社グループは、社是を「私たちは、見えないところにこそ、誠実に技術を提供して、社会から必要とされる企業であり続ける」、ブランドメッセージを「見えないところにこそ、私たちのプライドがある」、社訓を「安全第一」、「信用確立」、「技術発展」とし、「使命(Mission):安全・安心な国土造りに貢献する会社」、「価値観(Value):基礎工事における総合技術力と効率的な経営」、「あるべき姿(Vision):信頼される技術力に培われた、環境・防災工事を主力とした基礎工事のエキスパート」を経営理念に掲げ、これらに基づき、企業価値向上を目指すとともに、株主、顧客、取引先、地域社会、従業員等のステークホルダーの信頼と期待に応えてまいります。

(2)経営環境及び対処すべき課題

 今後のわが国経済は、緩やかに持ち直していくと思われますが、円安長期化による物価上昇やアメリカの関税措置、不安定な国際情勢により、依然として不透明な状況が続くものと予想されます。建設市場においては、引き続き公共建設投資は高水準で推移しており、2023年7月に閣議決定された「国土強靭化基本計画」のもと当社が得意とする防災・減災関連の公共事業は引き続き発注されていくものと考えています。また、民間設備投資については、持ち直しの動きがみられ、堅調な企業収益等を背景に、持ち直し傾向が続くことが期待されています。

 このような事業環境の中で、当社グループは2023年5月10日に公表した中期経営計画2023(2023年度~2025年度)において、「Next Challenge StageⅢ」をテーマに掲げ、現在、2年目を終え、最終年度である2026年3月期に入り、改めて事業戦略を進めるとともに、さらなる成長に向けた取り組みを加速してまいります。

 本計画では、「『日特らしさ』を失わずに働く人が『プライド』をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して『ブランド』を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。」というビジョンを掲げ、以下の重点課題に取り組んでおります。

 すなわち、「人的資本の確保と育成」、「生産性の向上」、「安全衛生・品質管理の強化」、「サステナビリティ経営の促進」、「新分野への挑戦」といった重要施策を通じて、企業価値の持続的な成長を引き続き目指してまいります。

 2025年3月期に売上高と利益減少を招いた主な要因は、期首時点で当期に寄与する手持ち工事が少なかったため、上期の売上高不足を招いたことでした。この状況を受けて、2025年3月期後半には繰越受注高の確保に注力し、前年同期を上回る成果を達成しました。今後、この受注を基盤に施工の促進を図り、計画目標の達成に向けて引き続き努力してまいります。

 さらに、円滑な施工を進めるための準備力向上と、現場状況の変化への対応力を強化する施策を徹底し、変化への柔軟な対応が可能な体制を構築してまいります。これにより、経営理念に掲げる「効率的な経営」の実現を目指して取り組んでまいります。

 また、2025年3月に当社グループに新たに加わった麻生フオームクリート株式会社に関しては、同社が強みとする気泡コンクリート工事をはじめとした事業において、当社の営業ネットワークを最大限活用することで市場認知度の向上を図ってまいります。さらに、当社がこれまでに培った施工ノウハウも活かし、営業力と施工力の両面からさらなる強化を進め、売上増及び利益増の実現に向けて取り組んでまいります。

(3)「中期経営計画2023(2023年度~2025年度)」の「事業戦略」「事業戦略を実現するための課題」「経営目標・指標」は下記のとおりであります。

 当社グループは「中期経営計画2023」において事業戦略を実現するために下記の重要課題に取り組みます。

①事業戦略

 「日特らしさ」を失わずに働く人が「プライド」をもって事業に取り組める環境を整え、顧客信頼を獲得して「ブランド」を確立する。事業を通じて、企業の存立意義を常に考え、長期的な視点であるべき姿を想いながら、人と企業が共に成長していく。

②事業戦略を実現するための課題

a.人的資本の確保と育成

  DXによる業務効率化を進め、労働基準法改正による2024年度からの労働時間規制の遵守、多様な働き方の推進、職場環境・社員待遇の向上を実現し、日特らしい技術者を育成します。

b.生産性の向上

 生産性の高い工種比率向上、テクノロジーを駆使した施工の機械化実現により、1人当たりの生産性を上げ、安定的な利益創出ができる基盤を確立するとともに、計画期間内の更なる売上高、営業利益の向上を実現します。

 その他、c「安全衛生・品質管理の強化」、d「サステナビリティ経営の促進」、e「新分野への挑戦」を加えた5つの課題に取り組み、前中期経営計画期間実績の5%成長に当たる連結営業利益(3年間計)161億円を実現します。また、得られた利益により継続的な投資を行い、企業価値の持続的な成長を目指します。

③主な目標値

a.営業面の目標(2025年度)

 ア. 地盤改良工事の拡大 ➡ 受注高・完工高:230億円(構成比30%以上)

 イ. 民間受注の拡大  ➡ 受注高:230億円(構成比30%以上)

 ウ. 構造物補修工事の拡大  ➡ 受注高:100億円

 エ. 施工の平準化  ➡ 上期施工高:構成比50%(370億円)

b.業績面の目標

 ア. 営業利益  ➡ 3ヵ年平均:54億円以上

 イ. 営業利益率  ➡ 3ヵ年平均:7.4%以上

c.財務面の指標(2025年度)

 ア. PBR(株価/1株当り純資産)➡ 1.3倍以上

 イ. ROIC(税引後営業利益(営業利益×(1-実効税率))/投下資本(有利子負債+純資産))

                                          ➡  10%以上

 ウ. EBITDA(営業利益+償却費) ➡ 3ヵ年平均:61億円

d.株主還元の目標

 前年度実績を下回らない配当を目指す。

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