企業日本鋳鉄管東証スタンダード:5612】「鉄鋼 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

当社は上下水道、ガス、情報通信を中心とした地域インフラ整備に対して、鋳鉄管、鉄蓋、樹脂管及び関連資材の供給を中心とした事業展開を図ってまいりました。インフラに携わる企業として、その機能の維持継続が使命と考えております。しかしながら、管路老朽化が年々進展し更新の潜在需要が増大する一方、人口減少や節水等による事業体収入の減少や、高齢化等による工事の担い手不足といったジレンマが解消されない状態が継続しており、管の供給だけにとどまっていては、使命を果たすことができないという危機意識から、劣化診断サービスの提供等、管路更新サイクル全般に関与する事業スタイルへのシフトチェンジ、すなわち「管路分野の Innovative All in ワンストップ企業」としての地位を確立すべく、活動を続けております。そうした役割を担うことにより、社会的な使命を果たしつつ、継続的に発展していく企業を目指し、環境変化に俊敏かつ柔軟に対応できる企業体質の強化を推し進めてまいります。
 今後も、継続的に株主様等のステークホルダーの皆様にお役立ちできるよう努めてまいります。

(2)対処すべき課題

① 鋳鉄管等コア事業の収益力強化

 上記基本方針に沿って、以下の3点を課題として取り組んでまいります。
(1) 販売力の強化に向けた新商品・新分野を含めた開発・拡販と需要喚起
(2) コスト競争力の一層の向上
(3) 人材育成の強化と女性活躍の推進ならびにESG経営の推進
これらの課題に対する主な取り組みは以下の通りです。

1)AIを活用した管路劣化診断技術の普及と拡販

事業スタイル変革の第一歩として、2018年より、Fracta社とのパートナーシップ契約に基づき、同社のAIを活用した管路劣化診断技術の事業体様への展開を進めてまいりました。その有効性が高く評価され、年々着実に事業体様での採用を拡大してきております。この普及活動にさらにドライブをかけ、拡販に注力してまいります。

2)環境インフラのデジタル情報基盤の整備

DX推進の一環として開発いたしました「だいさくくん」は、スマートフォンやタブレットで、データ収集・集計、自動編集できるDXソフトです。AIを活用し、マンホールの点検業務における作業効率の改善を実現したもので、マンホール点検業務の初回の受注でも高評価を得ました。今後、必要とされる事業体様・点検会社様へのご提案を進めてまいります。

3)新商品「楽ちゃく」の販売

 楽に、早く、確実に一人で接合できるプリセット接合工具を開発し、販売開始いたしました。誰でも、楽で正確な接合ができること、従来の半分の時間で接合が可能、作業は管上部からできるクリーン施工の三点をセールスポイントとしており、試用を経てより使いやすい形にバージョンアップし、拡販を進めてまいります。

4)水研様との業務提携の強化

㈱水研と当社で知的財産を共同保有しておりますKATANAバルブは、当社が製造を担い、㈱水研が販売開始いたしました。切粉を一切混入させることなく短時間で簡単に管路にバルブを設置できるようにすることで、水質確保や施工時間の短縮といった社会課題解決に寄与しております。ポリエチレン管の需要が高い海外での展開を視野に入れております。

5)「オセール」の拡販

鉄道、交差点、河川横断等、開削工事が困難な箇所で行う非開削工法における、耐震性能を維持するための治具として、当社は、地上で組み立てが極めて容易で、画期的に工数の削減が可能な「オセール」を開発し、2019年6月より販売開始、毎年拡販を進めてきております。この商品の有用性をさらに広くアピールしていき、認知度を一層向上させ、さらなる拡販を図ってまいります。

6)サスティナビリティへの取り組み

 カーボンニュートラルの実現に向け電気炉建設チーム設置を昨年月に設置し、検討を進めております。この検討を進化させ、具体化を図ってまいります。

7)更なる新商品開発とイノベーション

「オセール」・「楽ちゃく」に続く、イノベーティブな新商品開発を実現し、コア事業とのシナジー効果の創出を図ってまいります。

8)一層の合理化の追求と品質の向上

2018年度に大規模合理化を実施し、単年度で中期3か年計画を大きく上回る成果を出しました。2019年度以降も継続したコスト削減活動を実施してきております。引き続き、歩留向上、エネルギーコスト改善、操業の効率化やお客様の満足度を高めるための継続的な品質向上活動を推進してまいります。

9)効率的な新規及び老朽更新の設備投資

策定済の老朽更新計画を着実に進めると同時に新規案件の優先順を明確にし、適時適切な設備投資を計画的に行ってまいります。

10)徹底した業務効率化と高度化

在宅勤務の推進と並行してワークフローシステム化、RPA利用促進など事務作業の効率化を推進しておりますがそれにより、改善業務に充当する比率を高め、収益基盤の増強を図ってまいります。

11)将来を担う若手社員の確保とその育成

30歳代以下の社員が少ないことから、2020年度以降積極的に新卒や若手を中心とした中途採用を進めてきております。採用活動を一層強化するとともに、若手・中堅社員への教育を充実させてまいります。

12)女性活躍の推進

2023年6月20日に開催された第119回定時株主総会において初の女性社外取締役として秋山礼子氏を選任するなど、広く女性活躍の推進に注力してまいります。係長及び管理職の女性の割合を上げるべく、育成と登用に取り組んでおります。2021年4月に当社初の女性部長が誕生し人事部長として活躍しております。

13)ESG経営の推進

ESGに関わる取り組みとして、世界34か国で活動する水・衛生専門の国際NGOウォーターエイドに対し、ダクタイル鉄管の販売本数に応じた寄付を2021年度より開始しました。鋳鉄管を購入いただいた顧客の皆様にも、間接的に参画していただくことでSDGsへの貢献の輪を広げております。また、2022年10月には地元久喜市内の中学校にて水の大切さを教える授業を、NGOウォーターエイドとともに当社社員が実施いたしました。地元や市民の皆様に自然と親しみ笑顔を届けられる活動として、久喜工場近隣の久喜菖蒲公園において、“Nature Play Carnival in Kuki”と称する地域貢献のイベントを2021年11月より開始し、毎月開催しております。

また、これらの活動に関わる情報をより広くステークホルダーの皆様にお届けするためのPR、IR活動強化を引き続き進めてまいります。

 14)PR・IRの強化

2020年に開設しましたnoteや2021年5月にリニューアルいたしましたコーポレートサイトなどを最大限活用したPR活動や、2021年3月より開始しこれまで5回実施してまいりました個人投資家様向け説明会などを通じ、さまざまなステークホルダーの皆様との双方向のコミュニケーションを行うことで、一層の企業活動の充実に努めてまいります。

 以上の課題にスピード感をもって取り組み、お客様はじめさまざまなステークホルダーの皆様の期待に沿うよう、引き続き収益改善に向けて打てる手は全て打ち、収益力の強化を図ってまいります。

② 経営環境の変化に耐え得る財務体力の強化

引き続き必要なあらゆる収益改善施策を迅速に実行し、着実な業績の向上、更なる財務体質強化を図ってまいります。

今後とも株主の皆様の一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

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