山一電機
【東証プライム:6941】「電気機器」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「人の尊重」、「企業価値の最大化」、「企業品質の向上」、「技術立社への挑戦」及び「社会的役割の達成」という経営理念のもと、人・企業・社会・地球とのより良い結びつきを柔軟な技術力と発想力をもって意欲的に創造する「もっとしなやかにBetter Connection」をコーポレートスローガンに、お客様への価値創出に貢献し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
(2)経営環境及び対処すべき課題
2025年度の見通しにつきましては、世界経済は引き続き緩やかな成長を見込むものの、長期化しているウクライナ情勢や、中東情勢の緊迫化による地政学的リスクに、米国関税政策による新たなリスクが加わり、景気の先行きにより不透明さが増しております。
当社グループを取り巻く市場環境につきましては、主力の半導体市場では品種によって回復度合いに差はあるものの、市場全体では中長期的に市場拡大が進むと見込んでおります。
このような状況の下、2023年度を初年度とする第四次山一電機グループ中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)は、「お客様が満足いただける製品・サービスを提供できる会社」に成長することを引き続き目指すこととし、この経営目標の達成にあたり「お客様と共にグローバルに連携し、未来につながる製品の創造」という観点から取り組んでおります。
(3)経営戦略
当社グループは、「第四次山一電機グループ中期経営計画」の基本戦略である「成長戦略」と「構造改革」を引き続き深耕し、投資計画及び株主還元等についても引き続き目標値の達成に向けて取り組み、経営目標として「未来に向けて夢のある会社になる」ことを目指してまいります。
次期中期経営計画を見据え更なる成長のための施策として、「成長戦略」では「事業強化」を、「構造改革」では「機能強化」を更に進めてまいります。
① 事業強化
[テストソリューション事業]
「成長エンジンとして更に強い事業へ深化」を目標とし、達成のために以下の施策を進めてまいります。
・成長・拡大へのマイルストーンを作成して強力に推し進める
・必要な要素技術を予想して事前に社内に取り込む
・高品質とタイムリーな供給を実現して顧客から揺るぎない信頼を獲得する
[コネクタソリューション事業]
「強みを活かして第2の柱となるべく進化」を目標とし、達成のために以下の施策を進めてまいります。
・通信市場向けコネクタの製品開発力の強化
・製品の競争力を強化
・顧客との更なる関係強化
② 機能強化
a.「社内(組織力・実行力)の強化と外部の活用」については、以下の施策を進めてまいります。
・それぞれの部門や分野に精通する、また提案力を上げる
・不足しているものは、社内に取り込むか、また外部を活用する
b.「資本政策、キャッシュアロケーションの強化」については、以下の施策を進めてまいります。
・投資目的の達成と好循環のために、設備投資、戦略投資、人的資本への投資を行う
・資本コストを上回るROICの達成
c.「未来への投資」については、以下の施策を進めてまいります。
・新しい技術や将来発展しそうな分野への先行投資
・イノベーションへの足掛かり
(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、投資費用、ROE(自己資本当期純利益率)、配当性向及び総還元性向であります。
第四次中期経営計画では、2026年3月期に売上高500億円、営業利益100億円を超えることを目指すとともに、事業の競争力強化と持続的な成長の実現、生産性向上と安定的な供給体制の構築、人と組織と社会の調和に取り組んでまいります。
中期経営計画(2023年4月~2026年3月)及び、その2年目である2025年3月期の達成・進捗状況は以下のとおりであります。
① 業績目標
3ヵ年累計の連結売上高を1,390億円以上、連結営業利益を250億円以上とする目標を設定し、持続的成長とより一層の収益力の向上に取り組んでまいります。
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| (単位:億円) |
項目 | 2024年3月期(実績) | 2025年3月期(実績) | 2026年3月期(見込) | 累計 | 達成率 (見込)(%) |
連結売上高 | 364 | 452 | 474 | 1,291 | 92.9 |
連結営業利益 | 29 | 82 | 85 | 196 | 78.6 |
② 投資計画
投資計画の3ヵ年累計額は140億円とし、新中期経営計画の目標達成のため資金を投下いたします。
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| (単位:億円) |
項目 | 2024年3月期(実績) | 2025年3月期 (実績) | 2026年3月期 (見込) | 累計 | 達成率 (見込)(%) |
有形固定資産及び無形固定資産増加額 | 55 | 37 | 37 | 129 | 92.7 |
③ その他
・ROEにつきましては、10%以上を目指してまいります。
・配当につきましては、連結配当性向30%を引き続き目指してまいります。
・自己株式取得を機動的に実施し、総還元性向40%以上を目指してまいります。
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