宮入バルブ製作所
【東証スタンダード:6495】「機械」
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企業概要
当事業年度の研究開発活動は、バルブ事業関連につきましては、今まで取組んできましたエネルギー市場での液体水素・LNGインフラ向けバルブに加えて、一般産業ガス市場おいて「作る」、「運ぶ」、「使う」というセグメントに分類し、「作る」では空気分離装置用バルブ、「運ぶ」では一般産業ガス用容器弁、「使う」では一般産業ガスが使用されるクリーン市場(半導体・ファインケミカル・真空・食品)向けバルブの開発に重点を置き、活動してまいりました。
また、アグリ事業分野においては、醸造設備の開発に向けて、葡萄栽培や醸造所新設およびワインの醸造、さらには、きくらげの栽培研究を引き続き実施しました。具体的な取り組みは下記のとおりです。
当事業年度における研究開発活動
①液体水素用バルブにおいては、15A~50Aまでの品揃えが完了し、具体的な引合いを頂き、現在客先仕様に対応した特注対応を実施中であります。
②LNG燃料船用高圧バルブの開発においては、サイズ25Aが客先プラントでの実証運転が良好に終わり、サイズ50Aまでの開発もほぼ終了し、全サイズの引合い検討中であります。
③一般産業ガスの「作る」市場向けとしては、空気分離装置用の低温コントロールバルブの開発が終了し量産移行中で、具体的な引合いも頂いております。
④一般産業ガスの「運ぶ」市場向けとしては、防災用容器弁に重点を置き、顧客との共同により高圧容器弁及び逆止弁の基礎研究を進行中であります。
⑤一般産業ガスの「使う」市場向けとしては、クリーン市場全般(半導体・ファインケミカル・真空・食品)向けの各種ボールバルブの開発が完了し、これらのバルブシリーズと合わせて、配管部材として使用されるサニタリー継手と真空継手につきましても開発が終了しバルブ+継手という幅広い顧客対応が可能となりました。
⑥食品機械分野におきましは、すでに開発が完了したワインろ過機、瓶詰機、リンサーに追加して搾汁機の開発が完了し、弊社醸造所で実践使用検証に至っております。バレルクリーナーにつきましてもほぼ開発が終了し、販売に向けた準備中であります。また、液体窒素を使った冷凍食品機器用として、インジェクション冷却システム逆止弁の開発が終了し、客先による実践試験中で良好な結果を得ております。
当事業年度中に支出した研究開発費の総額は262,853千円であります。
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