宮入バルブ製作所 【東証スタンダード:6495】「機械」 へ投稿
企業概要
当事業年度の研究開発活動は、バルブ関連では食品機械分野の開発を中心に取り組むことと同時に、脱炭素社会へ向けて水素弁の拡充を図りました。
また、アグリ事業分野においては醸造設備の開発に向けて、葡萄の栽培や醸造所建設への取り組みや、きくらげの栽培研究を実施しました。具体的な取り組みは下記のとおりです。
当事業年度における研究開発活動
① 食品用機械開発においては、ワインろ過機の開発と並行してワイン用醸造関連機械の研究を進めており、瓶詰機やボトル洗浄機を試作しました。現在は除梗機の開発を行っています。このほか、大手食品機械会社との共同開発を行っており、ご飯の味付けに用いる散水ノズルを試作いたしました。
② 水素弁開発においては、サイズを大流量の40A、50Aに広げる開発を行っており、燃料船用高圧弁の開発を検討中です。
③ 葡萄栽培は甲府工場敷地内の約1haの土地に圃場整備を進め、葡萄の苗木の植樹を行いました。ワイン醸造ができるよう醸造所の建設や醸造設備の選定を進めています。
④ きくらげ栽培については研究開始から4年目に入り、これまで外部から購入していた菌床を自社のビニールハウス内で製造できるようになりました。また、栽培する菌床も約6700菌床のきくらげの栽培を通年できるようになりました。現在は生きくらげや乾燥きくらげを地元の道の駅やマルシェに定期的に試験販売しており、流通業者や消費者の声を聞き開発へのフィードバックを図っています。今後はきくらげを使用した加工品の開発にも力を入れていきます。
当事業年度中に支出した研究開発費の総額は267,902千円であります。
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