大田花き
【東証スタンダード:7555】「卸売業」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは「世界を花で笑顔にする」というパーパスの元、「事業を通して暮らしに潤いを提供し、豊かな社会文化を創造」すべく努力を積み重ねております。花のビジネスは、成熟国家日本の「暮らし向き」を考えると今後とも拡大の可能性を秘めています。また、花きの生産地は日本国内のみならず、世界各地に広がっており、それぞれの生産者が花きを生産して良かったと実感していただけるような流通が必要と考えております。そこで当社グループでは、花き流通を担う企業集団として、主要な機能である①商流②物流③情報流④資金流を各社有機的に連動させ、生産者や顧客の期待に応えるべく努めております。このことにより事業が持続的に発展し、中長期的な企業価値向上につながり、ひいては株主の皆様の負託に応えられるものと考えております。
① 商流 価格形成力のある拠点的な花の卸会社として、業界をリードする相場の形成に努めます。
② 物流 効率的なコールドチェーンを図り、逼迫する物流をカイゼンし取引先の利便性を図ります。
③ 情報流 商流・物流を効率的に運用するための情報流の整備し、有益でスピーディな情報伝達を図ります。
④ 資金流 資金の効率活用を目指し、信頼される健全企業であることに努めます。
(2)経営戦略等
当社グループは首都東京における圧倒的なシェアをもち日本最大の花き卸売会社大田花きを中心として、長年にわたり蓄積してきたノウハウ、経験を活かし、また新たな思考も取り入れながら、効率的な流通を実現するとともに、花き文化の発展に貢献してまいります。
①日本最大の花きの取引所ビジネス
②鮮度保持機能の強化と効率的・合理的物流の実現
③サプライチェーンを通じて関係各社との相乗効果ビジネス
(3)経営環境
花き業界は、農業生産人口の減少や販売側の環境変化があり、また物流の問題等からも、選択と集中が求められております。当社グループのみならず、業界の先頭に立って効率化、構造改革、再編に進んで取り組んでいくことが重要になってまいります。
また新たな需要を掘り起こすべく、消費活動を牽引する取り組みも行ってまいります。
これらを実現するためにも一層のコーポレート・ガバナンスを徹底し同時に品質、情報、流通の管理ビジョン「確実なパスワーク」を明確にし、経営機能を強化してまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
①「物流の2024年問題」に対処した円滑な物流網の構築
②生活者へは生産コストの価格転嫁を図りながらも付加価値のある商品の提供
③取引先との信用強化
④投資判断の明確化と投資コストの早期回収
⑤競争力を高める情報システムの強化
(5)経営者の問題意識と今後の方針について
経営環境におきましては、国内農業生産人口の減少に加え、資材・物流コストの上昇が今後とも予見され、厳しい生産環境が見込まれています。一方円安の影響により輸入量は横ばいと見込まれています。しかしながら冠婚葬祭やギフト需要、底堅い個人需要等、幅広い需要基盤を持つ当社は、選択される流通基盤として取り扱いを維持拡大でき、取扱高は増加すると想定しております。コスト面に関してはDX化などでの業務効率向上によりコスト低減を実現すると共に、遣り甲斐の持てる職場環境の整備や待遇改善に向けた積極投資を実践してまいります。
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