夢展望
【東証グロース:3185】「小売業」
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企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、主に10代から30代の女性を中心としたお客様向けに、衣料品・靴及び雑貨等のファッション関連商品を販売するアパレル事業と、ブライダルジュエリーを中心に販売するジュエリー事業を主軸として展開しております。
アパレル事業においては、売上収益の拡大を図りつつ、採算性を重視した事業運営及びコスト最適化の取り組みにより、収益体質の改善に努めてまいります。当社におきましては、海外向け売上が堅調に推移しており、越境EC販売を当社グループの成長エンジンと位置づけ、引き続き注力してまいります。今後は、年間を通じたIPコラボレーションの拡充やデジタルマーケティングの強化を通じて、日本の「カワイイ」ファッションを国内のみならず、海外の若年層にも届けることで、グローバル展開を推進してまいります。ナラカミーチェジャパン株式会社におきましては、実店舗とEC店舗の双方を展開する強みを活かし、オムニチャネル戦略を推進しております。売場効率や収益性に基づくスクラップ&ビルドにより、店舗ポートフォリオの最適化を図ってまいります。商品面では、主力であるシャツ・ブラウスについて、引き続き仕入条件の見直しによる原価改善に取り組んでまいります。
ジュエリー事業におきましては、ブライダルジュエリー市場における成長を目指し、店舗販売員に対する社内トレーニングの充実を通じてカウンセリング力を強化し、成約率及び平均購買単価の向上を図っております。あわせて、新規事業として、訪日外国人顧客(インバウンド)向けの接客体制を強化するとともに、ファインジュエリー商材のラインナップ拡充を進めております。マーケティング面では、従来の広告手法に加えてSNSマーケティングを強化し、より幅広い顧客層へのアプローチを図ってまいります。
また、最も重要な経営資源の一つである「人材」については、年齢・性別・バックグラウンドを問わず、問題意識が高く行動力のある人材を積極的に登用しております。引き続き、現場の気づきを経営に反映させ、多様な人材が活躍できる風通しの良い組織づくりを目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループでは、「売上総利益率」、「営業利益率」等の各種利益率及び「営業キャッシュ・フロー」を重視しております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、中長期的な経営戦略として、業績の着実な成長を目指し、その実現に向けた各種施策を展開してまいります。
アパレル事業においては、それぞれのブランド特性や強みを活かしながら、ビジネスモデルの転換及び収益ポートフォリオの再構築を進めてまいります。当社におきましては、「Dear My Love」の海外展開の拡大、年間を通じたIPコラボレーションの拡充、自社ECと出品ECの共存による販売チャネルの最適化、SNSマーケティングの強化に取り組んでまいります。あわせて、EC物流コストの低減や、生産拠点の見直しによる仕入価格の最適化、SNSを活用した自社ライブ配信による集客力の向上など、コスト構造の見直しによる収益性の改善にも継続して取り組んでまいります。ナラカミーチェジャパン株式会社においては、引き続き実店舗とEC店舗の両チャネルを活かしたオムニチャネル戦略を推進するとともに、不採算店舗のスクラップ&ビルド、EC基幹システムのコスト抑制、ブランドの集約による販売効率化など、コスト構造の見直しを進めてまいります。また、LTV(顧客生涯価値)の向上を目指したロイヤルカスタマー戦略や、生産拠点の見直しによる原価改善、さらに店舗販売員の営業力強化による成約率の向上を図り、安定的かつ持続的な収益基盤の構築に取り組んでまいります。
ジュエリー事業におきましては、ファインジュエリーへの新規参入や、不採算店舗のスクラップ&ビルド、SNSを通じた新規顧客の獲得といったビジネスモデルの変革を進めております。さらに、IPコラボとの連携による“推し活”ジュエリーの企画展開や、ファインジュエリーのEC販売強化による販売コストの抑制、店舗販売員の提案力強化による成約率の向上など、収益ポートフォリオの多様化と収益性向上の両立を図ってまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
引き続き当社グループではお客様の嗜好をとらえ、他社との競合において比較優位に立ち、持続的に成長するため、以下の内容を対処すべき課題としてとらえ、その対応に取り組んでまいります。
① 商品企画力の更なる向上
当社グループの中核事業であるアパレル事業において、当社はEC販売に特化し、子会社のナラカミーチェジャパン株式会社は百貨店などの実店舗販売とEC販売を併用しております。販売チャネルやお客様の層は異なるものの、アパレル事業に共通する重要な課題は、お客様のニーズを的確に捉え、タイムリーに商品化する「商品企画力」であると認識しております。
当社は引き続き、各ブランドの個性を際立たせつつIPコラボレーションを積極的に推進し、トレンドを捉えた商品開発を行うとともに、長期的に売上を牽引できる「大型商品」の創出にも注力してまいります。ナラカミーチェジャパン株式会社においては、従来の定番商品に加え、日本市場向けの独自商品やコラボレーション商品の開発にも力を入れており、ラインナップの幅を拡大しています。
生産体制に関しては、従来のSPAモデルに加え、クイックレスポンス型の体制や一部商品の受注生産を併用することで、仕入精度の向上と在庫適正化に努めております。また、円安や物流費高騰など外的コスト増への対応としては、主要ブランドの海外展開拡大に伴い生産量を確保し、スケールメリットを活かすことでコスト抑制を図ってまいります。
② 商品企画部門と販売部門の連携強化
お客様の求める商品を、適正な価格と数量で適切なタイミングで市場投入するには、商品企画部門と販売部門の連携強化が不可欠と考えております。需要に即応した供給体制を構築すべく、商品企画部門と販売部門の上に事業本部を置き、商品企画段階から現場の販売動向やお客様の声を反映した取り組みを進めております。
自社ECサイトのほか、様々なモールでの販売も展開しており、チャネルごとに異なる顧客層に対応する必要があるため、販売部門の知見を企画に反映するプロセスを重視しています。この連携強化により、商品のヒット率が向上し、結果としてプロパー消化率や利益率も改善傾向にあります。引き続きこの取り組みを強化し、精度を上げていくことで在庫抑制及び更なる利益率向上にも努めてまいります。
③ 販売力の強化
当社グループは、国内外における販売力のさらなる強化を重要な経営課題と捉えております。国内においては、各ブランドのファン層の拡大を目指し、SNSやインフルエンサーとの連携を強化することで、ブランド認知度及び顧客エンゲージメントの向上を図っております。
一方、海外展開については、2024年8月より段階的に米国・中国・韓国・台湾の大手事業者と連携し、各エリアにおける本格的な販売を開始いたしました。現地の消費動向や市場ニーズに応じた商品構成・価格戦略を構築し、各国ごとの最適なマーケティング手法を展開することで、グローバル市場におけるブランドプレゼンスの向上を図ってまいります。今後は、国内外共にデジタルを軸とした販売チャネルの最適化を推進し、顧客との接点拡大及びLTVの最大化を実現してまいります。
④ 品質管理体制の強化
顧客満足度及びリピート率の向上には、安定した品質の確保が不可欠です。提携検品所での検品フローの見直しや、商品企画担当者へのサンプルチェック研修の実施により、不良品の未然防止を図っております。加えて、海外製造委託先の管理強化も並行して進め、全体的な品質マネジメント体制の底上げに注力してまいります。
⑤ 多種多様な人材が活躍できる組織作り
人材は企業の成長を支える最も重要な経営資源の一つです。当社では年功序列を排除し、従業員の本質と行動を評価する人事制度を軸に、多様な人材が活躍できる環境づくりを進めております。年齢、性別、バックグラウンドなどに関わらず、問題意識が高く行動力が伴う人材を積極的に登用し、経営層と現場のコミュニケーションの円滑化にも取り組んでいます。引き続き、現場の気づきを経営にも活かせる風通しの良い組織を目指してまいります。
⑥ コンプライアンス体制の強化
企業に対する社会的要請が年々高まる中、コンプライアンスの徹底は経営の根幹を支える重要な課題です。当社では、毎月のコンプライアンス委員会に加え、日常的な啓発活動や社員教育を継続実施しており、社内外のステークホルダーから信頼される企業であり続けるよう努めております。今後も、社内規程や運用の見直し、通報制度の強化等を通じて、実効性の高いコンプライアンス体制の構築を図ってまいります。
⑦ 財務上の課題について
財務上の課題につきましては、3事業等のリスク(12)継続企業の前提に関する重要事象等の項をご参照ください。
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