企業兼大株主多木化学東証プライム:4025】「化学 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 当社グループは、「研究開発は企業価値向上の原動力」と位置づけ、新製品・新技術の研究開発に注力しております。特に、将来の成長が期待されている高機能性材料及びそれらの先端応用技術について、大学の研究機関などとも連携・共同して研究開発を進めております。

 当社グループの研究開発要員は71名で、グループ総従業員数の約12%にあたります。研究開発要員のうち30名は製造技術支援要員で、既存製品に対するユーザーからの要求に対応して、品質向上やコストの低減などを進めております。令和6年4月に研究所・技術部の組織再編を行い、既存事業の収益力向上と成長事業の創出に向けて、研究開発の充実化を図りました。また本年には、本社新社屋隣接地に新たな研究拠点を設ける予定で、本社との連携機能を充実させる計画であります。

 当連結会計年度における研究開発活動の主なものは、以下のとおりであります。

(1) アグリ

 肥料生産方式の合理化に関しては、生産コスト及び温室効果ガスを削減する技術に基づき製造支援を行い、安定操業体制を確立しました。更に、温室効果ガス削減を推進するため、よりエネルギー効率の高い肥料製造方法の検討を行いました。

(2) 化学品

① 水処理薬剤

 超高塩基度ポリ塩化アルミニウムの拡販のための適用研究を行い、需要の拡大に貢献しました。また、本社工場の製造支援を行い、生産能力増強を実現しました。

② 機能性材料

 メディカル材料分野では、医療用材料の基準に適合した設備及び品質保証体制を維持しました。また、新たな医療領域への適用に向けて、ユーザーや大学と共同して材料開発を進めました。

 無機材料分野では、セラミックス向けの新たなバインダーの研究開発を行い、関連特許を出願しました。

(3) その他の研究開発活動

 バカマツタケの完全人工栽培に関しては、量産化に必要な生産安定性や生産コストが当社の想定する水準に達しておらず、引き続き課題解決に取り組んでまいります。

 魚うろこ由来3重らせんコラーゲン材料に関しては、iPS細胞との親和性を持ったコラーゲン材料をクオリプス株式会社と共同開発しました。2025大阪・関西万博での大阪ヘルスケアパビリオンやPASОNA NATUREVERSEに展示される拍動するiPS心筋シート及びiPS心臓に使用されます。

 当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は、以下のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

アグリ

19

化学品

195

その他の研究開発費

211

合計

427

   (注)上記には、製造技術支援にかかる費用は含まれておりません。

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