企業兼大株主住友ファーマ東証プライム:4506】「医薬品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 次世代の成長の種を確保し、継続的な研究開発を進めると同時に、研究開発費用を圧縮するため、開発プログラムの選択と集中を行い、上市が近いがん領域の2品目および再生・細胞医薬に注力しました。また、遂行能力の向上を目指し、2024年12月にリサーチディビジョン、開発本部および技術研究本部を統合してR&D本部を発足させました。

 当連結会計年度における主な開発の進捗状況は、次のとおりです。

(1) 精神神経領域

① 他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞(開発コード:CT1-DAP001/DSP-1083)

 日本において、京都大学医学部附属病院が非凍結細胞(CT1-DAP001)を用いて実施した医師主導治験のデータを基に、2025年度のパーキンソン病を適応症とした承認申請に向けた準備を進めました。

 米国において、カリフォルニア大学サンディエゴ校が非凍結細胞(CT1-DAP001)を用いたパーキンソン病治療に関するフェーズ1/2試験(医師主導治験)を推進しました。

 また、米国において、凍結細胞(DSP-1083)を用いたパーキンソン病治療に関するフェーズ1/2試験(企業治験)を推進しました。

② 他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞(開発コード:HLCR011)

 日本において、網膜色素上皮裂孔を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。

③ 他家iPS細胞由来網膜シート(立体網膜)(開発コード:DSP-3077)

 米国において、網膜色素変性治療に関するフェーズ1/2試験を開始しました。

(2) がん領域

① enzomenib(開発コード:DSP-5336)

 米国および日本において、急性白血病を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。

② nuvisertib(開発コード:TP-3654)

 米国および日本において、骨髄線維症を対象としたフェーズ1/2試験を推進しました。

③ SMP-3124

 米国および日本において、固形がんを対象としたフェーズ1/2試験を開始しました。

(3) その他領域

①「オブジェムサ」(一般名:ビベグロン)

 欧州において、提携先が過活動膀胱を適応症とした承認を2024年6月に取得しました。

②「ジェムテサ」(一般名:ビベグロン)

 米国において、前立腺肥大症を伴う過活動膀胱に対する適応追加承認を2024年12月に取得しました。

 中国において、過活動膀胱を対象としたフェーズ3試験を実施していましたが、期待した結果が得られなかったため、当社における開発を中止しました。

③ ユニバーサルインフルエンザワクチン(開発コード: fH1/DSP-0546LP)

 ベルギーにおいて、当社が開発したTLR7アジュバント(免疫強化剤)を添加して作製した新規のユニバーサルインフルエンザワクチンのフェーズ1試験を開始しました。

 このような研究開発活動の結果、当連結会計年度の研究開発費の総額は、499億円(前連結会計年度比55.7%減)となりました。なお、当該金額は、当連結会計年度に計上した事業構造改善費用14億円を含んでいることから、これを除いたコアベースの研究開発費は、485億円(前連結会計年度比46.7%減)となりました。また、当社グループは、研究開発費をグローバルに管理しているため、セグメントに配分していません。

 当社グループにおける開発状況は、以下のとおりです。

1.精神神経領域

 

(2025年5月13日現在)

製品名/一般名/コード名

予定適応症

地域

開発段階

低分子

ラツーダ/ルラシドン塩酸塩

(新用法:小児)統合失調症

日本

フェーズ3

DSP-0038

アルツハイマー病に伴う精神病症状

米国

フェーズ1

DSP-0187

ナルコレプシー

日本

フェーズ1

DSP-3456

治療抵抗性うつ

米国

フェーズ1

DSP-0378

進行性ミオクローヌスてんかん、発達性てんかん性脳症

日本

フェーズ1

DSP-2342

未定

米国

フェーズ1

再生・細胞医薬

(株式会社RACTHE

RAとの連

携)

CT1-DAP001/DSP-1083

(他家iPS細胞由来ドパミン神経前駆細胞)

パーキンソン病

日本

申請準備中

米国

フェーズ1/2

(医師主導治験)

フェーズ1/2

(企業治験)

HLCR011

(他家iPS細胞由来網膜色素上皮細胞)

網膜色素上皮裂孔(RPE tear)

日本

フェーズ1/2

DSP-3077

(他家iPS細胞由来網膜シート)

網膜色素変性

米国

フェーズ1/2

2.がん領域

 

(2025年5月13日現在)

製品名/一般名/コード名

予定適応症

地域

開発段階

enzomenib/DSP-5336

急性骨髄性白血病

米国・日本

フェーズ2

nuvisertib/TP-3654

骨髄線維症

米国・日本

フェーズ1/2

DSP-0390

膠芽腫

米国・日本

フェーズ1

SMP-3124

固形がん

米国・日本

フェーズ1/2

3.その他の領域

 

(2025年5月13日現在)

製品名/一般名/コード名

予定適応症

地域

開発段階

KSP-1007

複雑性尿路感染症、複雑性腹腔内感染症、人工呼吸器関連肺炎を含む院内肺炎

米国・日本

フェーズ1

fH1/DSP-0546LP

インフルエンザ

欧州

フェーズ1

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