京都ホテル
【東証スタンダード:9723】「サービス業」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において、当社が判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、次の経営方針を掲げ、全ての役員及び従業員が、職務を執行するにあたっての基本方針としております。
① 顧客第一主義に徹し、お客様に心の満足を提供する企業を目指しております。
② ホテル業を通じ、社会・経済の発展に貢献する企業を目指します。
③ ステークホルダー(株主・お客様・従業員・パートナー・地域等)に対する責任を果たし、社会規範に沿った事業活動を行う企業を目指します。
(2) 中期経営戦略
当社は、1888年(明治21年)に国際観光都市・京都で創業し、2028年には創業140周年を迎えます。 厳しいコロナ禍を乗り越えた今、持続可能なホテルを目指し、より盤石な経営基盤の確立を実現すべく 2026年3月期から2028年3月期までの3ヶ年を対象とする「第3次中期経営計画」を策定いたしました。当該第3次中期経営計画においては、以下のビジョンを掲げ、重点施策に取り組んでまいります。
① ビジョン
コロナ禍を生き抜いた今、「第二創業」の決意も新たに、お客様、お取引先、 株主、従業員、その他全てのステークホルダーにとって、「WIN-WIN HOTEL」 たらんことを目指す。
② 重点施策
(イ) 収益力強化、協働力強化
・ 商品・サービスの付加価値向上 → ※改装による施設競争力の維持強化
・ 販売価格の適正化
・ 基盤となる顧客との関係強化
・ 会員利用促進と活用
・ 多様な顧客の取り込み
・ パートナー企業やテナント等ステークホルダーと協働、WIN-WIN 関係を構築
・ 生産性の向上
※ 改装の概要(予定)
工事対象: ホテルオークラ京都の客室全般
期間: 2026年から2029年
投資額: 約40億円
(ロ) 人材確保・定着
・ 多様な人材の確保
・ エンゲージメントの醸成
・ 人材教育
(ハ)財務基盤強化
・ 内部留保による純資産改善
・ 適正な資本配分
・ 投資と借入のコントロール
(ニ) その他
・ SDGs に係る取り組み
(3) 経営環境
社会経済活動の正常化が進む中で、雇用・所得環境の改善を受け、緩やかな回復基調で推移しております。一方、ウクライナや中東地域をめぐる紛争の長期化を背景とした不安定な国際情勢により、エネルギーや原材料価格の高止まりが続いております。また、物価上昇の継続による個人消費の冷え込みが懸念されるほか、米国の政策動向が国内景気を下押しする可能性もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
ホテル業界におきましては、安定的な国内観光需要に加え、円安の後押しを受けて訪日外国人旅行者数が過去最高を記録するなど、活況を呈しております。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
今後の見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善を背景に、緩やかな回復基調が継続することが予想されます。また、堅調なインバウンド需要に加え、2025年4月に開幕した大阪・関西万博には半年間にわたり国内外から多数の観光客が訪れることが見込まれ、その近隣地域にも経済波及効果が期待されています。
一方で、不安定な国際情勢により、エネルギーや原材料価格の高止まりが続いており、物価上昇の継続による個人消費の冷え込みが懸念されます。さらに、通商政策を含む米国の政策動向が国内景気を下押しする可能性もあり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、2026年3月期においては、(2)に掲げる第3次中期経営計画の重点施策のうち、「財務基盤強化」「人材確保・定着」「施設競争力の維持強化」を最重要課題として取り組んでまいります。
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