京葉瓦斯
【東証スタンダード:9539】「電気・ガス業」
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企業概要
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものである。
(1) 会社の経営の基本方針
当社は、「お客さまの視点に立った企業活動を通じ、より快適な生活と豊かな社会の実現に貢献いたします」を経営理念として、エネルギーの安定供給と保安の確保に努めるとともに、お客さま満足の向上に努めることにより、お客さまから選ばれる企業を目指すことを基本方針としている。
(2) 中長期的な経営戦略及び対処すべき課題
現在、人口減少や少子高齢化による社会構造の変化、気候変動や激甚化する自然災害、株式市場からの要請、そして脱炭素社会の実現に向けた潮流など、経営環境が大きく変化している。
こうした状況のなか、当社グループは「中期経営計画2025-2027」に定めたありたい姿である「都市ガスの安定供給・保安確保という社会的使命を担い続けるとともに、新しい価値を広くご提供することで、お客さまの“期待に応える”存在となる」の実現に向け、三つの事業領域の成長と経営基盤の強化に取り組む。
「エネルギー領域」では、安定供給と保安の確保を第一として、レジリエンスの強化や保安人財の育成などに着実に取り組むことで、ガス事業者としての使命を果たしていく。また、環境性の高いエネルギーである都市ガスと電気の拡大をはかるとともに、再生可能エネルギーのさらなる拡大やゼロカーボンシティ実現への貢献などを通じて、カーボンニュートラルの推進に関する地域の牽引役を目指していく。
「ライフサービス領域」では、ライフステージに応じた対面接点とデジタル接点の最適な組み合わせによる接点機会の増大をはかるとともに、くらしサポートサービスやリフォーム事業の強化、業務用サービスの拡大などに取り組むことで、お客さまにとっての“くらしのかかりつけ”を目指していく。
「リアルエステート領域」では、リーフシティ市川(*)でのエリアマネジメントの確立をはかることで、地域・社会の活性化に貢献していく。また、不動産事業のさらなる展開により、収益の拡大を目指していく。
そして、これら三つの事業領域を支える「経営基盤の強化」では、人財戦略の取り組みなどを通じて従業員の行動変容を促し、働きがいを高めることで経営計画の達成と持続的な企業成長を目指すとともに、相互に関連するCXの向上とDXの推進を一体として取り組むことで、お客さまへ新しい価値をお届けしていく。
また、2025年2月に、東京証券取引所における上場市場の再編にあたり示された上場維持基準への適合を達成した。今後も本基準に適合した状態を継続的に維持できるよう、企業価値とガバナンスの向上に取り組む。
(*)当社市川工場跡地開発事業におけるエリア愛称。
(3) 目標とする経営指標
当社は、「中期経営計画2025-2027」において、経営目標を以下のとおり設けている。
指標 | 2027年目標 |
ありたい姿 | 都市ガスの安定供給・保安確保という社会的使命を担い続けるとともに、新しい価値を広くご提供することで、お客さまの“期待に応える”存在となる |
事業活動に伴うCO2※1の削減 | 排出量ゼロ |
カーボンオフセット都市ガスの導入 | 2%※2 |
再生可能エネルギー電源の開発 | 80地点※3 |
R&Dの推進 | 脱炭素・SDGsへの貢献 |
お客さまアカウント数※4の獲得 | 145万件 |
保安の高度化 | 重大事故ゼロ※5 |
スマートメーターの導入 | 導入の推進 |
レジリエンスへの投資 | 100億円※6 |
不動産事業の拡大 | 10%以上の利益成長※7 |
CX・DX戦略の推進 | ・ガス事業における生産性の向上※7 ・ペーパーレス化:100%削減 |
人財戦略の推進 | エンゲージメントスコアの向上 |
資本収益性の向上 | ROE 4.5%以上 |
※1 京葉ガス事業所のガス・電気のエネルギー使用、社用車の走行により排出するCO2
※2 都市ガス販売量に占める割合
※3 累計地点数
※4 ガス(都市ガス・LPG)・電気・その他サービスにおける利用者数
※5 当社ガス事業における設備の故障などに起因する人身事故・大規模供給停止、当社が原因となるガスに起因する爆発事故、お客さま先でのガス機器使用に伴う死亡事故
※6 2025-2027年の累計投資額
※7 2024年比
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