中山福 【東証スタンダード:7442】「卸売業」 へ投稿
企業概要
当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営方針
当社グループは、「社会と共存し、社業を通じて、株主の皆さま、仕入先、得意先、社員その他の関係者の方々の「幸」の実現と、社会の発展に貢献する。」を経営理念に掲げ、社会生活に密着し、消費者のニーズに沿った企業活動を旨とし、仕入先の商品、あるいは自社オリジナル商品を、得意先を通じて生活市場に提供していく過程で、仕入先、得意先の業績向上、あるいはその他取引先の利益に貢献し、その適正な対価として得た利益を株主の皆さまに還元するとともに、社員の処遇・福利厚生・教育の充実を図り、新たな経営資源に投資することで「社業」を拡大し、より大きな経済活動を担うことで、社会の発展に貢献することを経営の基本方針としております。
(2)経営戦略等
当社グループは、「ホームユース製品の販売と情報発信を通じて、社会の発展、自社の成長を実現するとともに、人々の暮らす環境を豊かにする。」を当社の経営ビジョンとし、2023年5月に中期経営計画「NF10 Grow Up 100th~創業100年に向けた中期経営計画~」を策定いたしました。2025年に創業100周年を迎えるにあたり、4つの経営戦略を定め、以下の対処すべき重点課題に取り組んでまいります。
① 物流体制の強化
物流ネットワークの構築・強化、人的資本の的確な分配等を行い、安定した物流体制を維持すると同時に、物流体制の高度化・効率化を推進していく過程で運送方法・保管方法の見直し等を実施し、環境への負荷を低減させる。
② 卸売事業の拡充
DtoCやSPA等が発展する中、変容する消費者ニーズを的確に捉え、販売先あるいは製造メーカーへの情報発信力を強化すると同時に、在庫管理の徹底・納品率の向上を図ることで、コア事業である卸売事業の存在価値をこれまで以上に高めていく。加えて、人材に関わる施策への投資を充実させ、新たな発想を生む人材の育成や効率的な働き方を促進していく。
③ ものづくり事業の強化
経営資源を投下し、自社オリジナル商品「ベストコ」の販売強化を図り、収益構造の変革に注力する。グリーンパル㈱の製造技術、㈱インターフォルムのデザイン力、㈱ENICYのインターネット販売力をより一層活用し、グループシナジー効果を最大限追求する。あわせて自社オリジナル商品「ベストコ」の安定供給を行うために、海外での製造拠点開拓も同時に行っていく。そして、ものづくり事業を強化していく企業として、環境に配慮し国内外における安心・安全な製品を提供することを目指す。
④ EC事業の拡大
「新しい生活様式の定着」による実店舗からネットへと変化する消費者行動を好機と捉え、新しく立ち上げたEC事業部をコントロールタワーとして、EC事業を持つ販売先への営業強化、EC直営店での自社オリジナル商品「ベストコ」の販売強化を図り、グループ会社との連携も推進し、2025年3月期に売上20億円を展望。同時に、情報収集力・マーケティング力を充実させ、変容する消費ニーズを捉えた魅力的な商品開発に繋げていく。また、環境に配慮した品質の高い商品も積極的に取り扱うことを通じ、消費者の生活の質の向上にも寄与していく。
(3)経営環境
当社グループの経営環境は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に位置付けられたことで、経済社会活動の更なる正常化が期待されるものの、不安定な国際情勢及び資源高の継続、円安基調の継続によって、物価高による消費者の節約志向がさらに高まり、また仕入価格や原材料価格、物流コストへの影響が続くことが想定され、経営環境は一層厳しい状況となると予想しております。
このような状況の中、当社グループにおきましては、卸売事業の拡充のために消費行動の変容が生み出す需要の変化を的確に捉え、既存市場における販売情報の分析を通じた新商材の発掘や新規取引先の開拓に注力し、消費者に選んでいただける魅力のあるホームユース商品の販売と情報発信を積極的に進めてまいります。また、事業体制の変化に合わせた全国各拠点の効率化等によって物流コストの削減を図ります。ものづくり事業では、製造子会社の設備投資等による一層の業績進捗を図り、同時にEC事業の拡大を積極的に行いながら、厳しい経営環境の変化に耐えうる事業基盤の構築を実現してまいります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、2023年5月に中期経営計画「NF10 Grow Up 100th~創業100年に向けた中期経営計画~」を策定いたしました。2025年に創業100周年を迎えるにあたり、4つの経営戦略を定め、以下の対処すべき重点課題に取り組んでまいります。
① 物流体制の強化
当社事業の強みである全国物流拠点の高度化・効率化を推し進め、物流品質の向上と低コスト化を追求します。
② 卸売事業の拡充
厳しい市場環境を踏まえたうえで、当社コア事業の“存在価値”と“収益性”の維持・向上を追求します。
③ ものづくり事業の強化
自社オリジナル商品「ベストコ」を含めた、グループの“ものづくり事業”のさらなる成長を目指します。
④ EC事業の拡大
グループとしてのEC事業拡大に向けた取り組みを強化、経営資源の効率的・効果的な組み合わせにより販売チャネルを拡充します。
(5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、創業100周年にあたる第79期(2025年3月期)に売上430億円を計画し、引き続き「NF10 NAKAYAMAFUKU NEXT10」における経営戦略に基づき、収益力増強を推進してまいる所存です。
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