企業不二製油グループ本社東証プライム:2607】「食品業 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

(1)不二製油グループのサステナビリティ経営

 当社グループは、「不二製油グループ憲法」のビジョンに「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」を掲げています。グループ全従業員が地球環境・人権・心身の健康などのバリューチェーン上の社会課題を機敏に捉え、リスクの低減のみならず、全てのステークホルダーの期待に応えるソリューションの提供に努め、社会価値を創造することで、サステナブルな食の未来の実現と当社グループの企業価値向上を目指しています。

 詳細は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

(2)ガバナンス

① 取締役会とサステナビリティ委員会

 当社グループは監査等委員会設置会社であり、取締役会の任意の諮問機関のひとつとしてサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティ関連のリスク及び機会をモニタリングしています。取締役会は同委員会からの答申を受け、指導・承認・監督すると共に、中長期のグループの方向性を決定しています。

 同委員会はESG担当役員を委員長とし、同委員会における議決権を持つCxO(Chief X Officer)に加えて、事業部門長及び各エリアの代表者、社外有識者で構成されています。

 同委員会は年2回以上開催し、中長期的な環境(E)・社会(S)と企業経営双方の持続可能性の観点から、ESGマテリアリティの策定並びに取組テーマの目標・戦略について、マルチステークホルダーの視点で審議・監督し、取締役会へ答申しています。また、各取組テーマの推進責任者から取組の進捗や実績報告を受け、助言及びモニタリングする機能を担っています。

 2022年度は、同委員会は2回開催され、以下の事項につき審議・監督し取締役会に答申しました。

・ESG委員会からサステナビリティ委員会へ名称変更

・2021年度ESG取組テーマ活動実績の確認

・2022年度ESG取組テーマ及び活動計画の決定

・2023年度ESGマテリアリティの決定

② ESGマテリアリティ

 当社のバリューチェーン上の「サステナビリティ関連のリスク及び機会」に係わる重点課題として、「ESGマテリアリティ」を定めています。事業活動を通じた「ESGマテリアリティ」への取組により、「ポジティブ・インパクトの創出」あるいは「ネガティブ・インパクトの低減」に寄与します。

 ESGマテリアリティは、新たな社会課題の把握とステークホルダーからの助言に基づき年に1度レビューを行い、特定しています。2022年度のESGマテリアリティは、「不二製油グループが社会に与える影響度」と「社会課題が不二製油グループに与える影響度」の2軸から成るマテリアリティマップにより、各マテリアリティの重要性を3段階で評価・特定し、サステナビリティ委員会での審議及び取締役会の承認を経て決定しました。(注)

 特定されたマテリアリティは管掌者(CxO及び担当部門役員、担当部門長)のもと、具体的な目標や対応施策、推進責任者を定め、取組を推進しています。詳細は「(3)戦略 ① ESGマテリアリティにもとづく経営戦略」に記載のとおりです。

(注)ESGマテリアリティマップ、及びESGマテリアリティの特定プロセスの詳細は、サステナビリティレポートをご参照ください。(2023年度のマテリアリティに関する情報は2023年8月下旬公開予定)https://www.fujioilholdings.com/sustainability/materiality/

 また、ESGマテリアリティへ取り組む上での基本的なグループの姿勢をまとめた各種方針・規範を制定しています。各種方針・規範一覧は以下のURLよりご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/sustainability/policy/

 2022年度は、新たに「不二製油グループ生物多様性方針」及び「不二製油グループ人権ガイドライン」を制定しました。

・「不二製油グループ生物多様性方針」

「(3)戦略 ② ESGマテリアリティと具体的な取組」に記載のとおりです。

・「不二製油グループ人権ガイドライン」

 人権インパクトアセスメントにより、職場・従業員における人権課題への具体的な対応構築を課題と認識し、2023年3月1日に「不二製油グループ人権ガイドライン」を制定しました。「不二製油グループ人権方針」に基づいた、職場・従業員に対する不二製油グループの指針として機能し、当社グループのグローバルな事業活動において一貫した人権尊重責任を果たすことを目的としています。本ガイドラインは、当社グループの全ての従業員及び役員に適用されます。

「不二製油グループ人権ガイドライン」は以下のURLよりご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/pdf/sustainability/policy/human_rights_guideline230301.pdf

③ サステナビリティに関連する役員報酬(業務執行評価連動型金銭報酬)

 サステナビリティに関する重点領域の取組は、取締役の業務執行評価連動型金銭報酬の評価対象項目としています。詳細は「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等(1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおりです。

(3)戦略

① ESGマテリアリティにもとづく経営戦略

 当社グループはバリューチェーン上の「サステナビリティ関連のリスク及び機会」を捉え、各事業で課題解決を推進していくための経営戦略ツールとしてESGマテリアリティを活用し、取締役会によって中長期のグループの方向性を決定しています。

 取締役会のモニタリングのもと管掌者と推進責任者によってESGマテリアリティに対する具体的な事業活動を推進することで、バリューチェーン上で認識され特定された重要な社会課題に対する「ポジティブ・インパクトの創出」あるいは「ネガティブ・インパクトの低減」に寄与します。

② ESGマテリアリティと具体的な取組

 2022年度は、ESGマテリアリティに関し、以下の取組テーマを推進しました。

(サステナブルな食資源の創造、健康と栄養)

 当ESGマテリアリティを推進する技術・製品開発については「6 研究開発活動」に記載のとおりです。

 また、中期経営計画「Reborn 2024」の基本方針「事業基盤の強化」の「挑戦領域への展開」において、サステナブルな食の未来へ貢献し新しい価値を創出することで高収益・高成長を果たせる次世代事業の展開に取り組んでいます。詳細は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりです。

(サステナブル調達)

 当社グループは、食のバリューチェーンの川中に位置し、顧客である食品メーカー等に食品中間素材の販売を行っています。「サステナブルな食の未来」の実現に向け「サステナブルな食のバリューチェーン」を構築するため、社会課題を解決していく上で鍵となるサプライヤーや顧客とともに、環境保全、人権尊重、公正な事業慣行、リスクマネジメント等に取り組み、持続可能な食品素材を提供しています。

 調達に関するグループの上位方針「サプライヤー行動規範」及び主原料であるパーム油、カカオ、大豆及び戦略原料であるシアカーネルについて原料別の責任ある調達方針を掲げ(注1)、中長期目標とKPI(注2)を公表し、取組を推進しています。なお、中期経営計画「Reborn 2024」においても、当該目標とKPIの達成に注力することを掲げています。

(注)1.「サプライヤー行動規範」及び原料別の責任ある調達方針は以下のURLよりご参照ください。
https://www.fujioilholdings.com/sustainability/procurement/
詳細は「(4)リスク管理」に記載のとおりです。

2.各原料別の中長期目標とKPIにつきましては「(5)指標及び目標」に記載のとおりです。

(製品の安全性と品質)

 当社グループは、安全・安心な製品を社会に提供することを前提に事業活動を展開しています。不二製油グループでは「品質基本方針」を定め、製品安全と安定品質の製品出荷を最優先に、製品設計からお客様にお届けするまでの品質保証体制の確立と強化に努めています。具体的には食の安全と品質を徹底するために「品質保証規程」に基づく品質及び食品安全マネジメントの強化、従業員の継続的な品質意識向上のための活動を推進しています。

(労働安全衛生)

 従業員の安全を確保することは企業の社会的責任であり、持続可能な経営を行う上での前提条件です。「安全衛生基本方針」に基づき、不二製油グループの従業員及び事業所内で働く全ての方々の命を守るとともに、労働災害ゼロの達成を目指しています。

(気候変動、水資源、サーキュラーエコノミー)

 当社グループの事業活動は、豊かな自然生態系の恩恵を受けると同時に、気候変動や生物多様性の喪失は事業継続上のリスクです。当社グループは、2015年10月に「環境基本方針」(注1)を制定しています。2018年策定の「環境ビジョン2030」(注2)では、グループ全体のCO2排出量・水使用量・廃棄物量の削減に関する2030年目標を掲げ、環境負荷を低減する取組を加速させています。

 なお、中期経営計画「Reborn 2024」においても、当該目標とKPIの達成への注力と一部環境目標の見直しを図ります。

(注)1.「環境基本方針」は以下のURLよりご参照ください。https://www.fujioilholdings.com/pdf/sustainability/policy/sqe_policy210401.pdf

2.「環境ビジョン2030」につきましては「(5)指標及び目標」に記載のとおりです。

3.TCFDにつきましては「(4)リスク管理」に記載のとおりです。

(生物多様性)

 詳細は「(4)リスク管理」に記載のとおりです。

(DE&Iの実践)

 多様化する社会の価値観や顧客ニーズに応え、イノベーションを創出し続けるには、当社グループで働く人々が個々の違いを尊重し、多様な価値観を受け入れ、誰もが活躍し貢献できる組織運営と企業文化が重要であると考えます。公正な機会の提供と評価、インクルーシブなマネジメントによる多様な人材の活用に取り組んでいます。

 なお、2022年度のサステナビリティ委員会では、新たな取組テーマとして「人材確保・育成」を特定し、2023年度のESGマテリアリティに追加しています。

 人的資本、DE&Iの取組の詳細につきましては「(6)人的資本・多様性」に記載のとおりです。

(GRC)

 ガバナンス・リスク・コンプライアンスの詳細につきましては「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりです。

(4)リスク管理

 「(2)ガバナンス ② ESGマテリアリティ」で記載したESGマテリアリティに加え、サステナビリティ関連リスク及び機会を当社バリューチェーン全体で包括的に評価し対応するプロセスとして、以下を実施しています。

① 人権リスクへの対応

(人権デュー・ディリジェンス)

 当社グループは「不二製油グループ人権方針」を掲げ、事業活動が影響を及ぼし得る当社グループ内及びサプライチェーン上の人々の人権尊重責任の実行方針を示し、当方針に基づき人権デュー・ディリジェンスを実施しています。また、人権デュー・ディリジェンスの取組において、事業活動が及ぼし得る人権への負の影響を特定・評価し、優先的に対処すべき重要な課題を特定するため、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」で提唱されるプロセスに則り、外部の有識者の助言を得て、人権インパクトアセスメントを実施しています。

 第2回インパクトアセスメントで特定した人権リスクへの対策の進捗については、サステナビリティレポートをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/sustainability/human_rights/

(救済の実施)

・グループ従業員を対象とした内部通報制度

 国内グループ会社では、「不二製油グループ社内通報窓口」を運用しています。また、通報者の秘密・匿名性を確保することにより、通報しやすい環境を整備すべく、社外の法律事務所にも通報窓口を委託しています。特定分野の協力会社を対象とした通報窓口としては、2018年度から「公正取引ヘルプライン」を運用し、適正な取引継続に努めています。

 海外グループ会社においては、グループ会社役職員(当社又は当社グループの業務に従事する者を総称して役職員という)向けの内部通報制度「不二製油グループコンプライアンス・ヘルプライン」を運用しています。

 内部通報制度の詳細は以下のURLよりご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/about/governance/compliance/

・サプライチェーン上の人権・環境リスクに対応する苦情処理メカニズム

 「責任あるパーム油調達方針」を実現する目的で、2018年5月にグリーバンス(苦情処理)メカニズムを構築・公表しました。グリーバンスメカニズムは、ステークホルダーから当社グループに提起されたサプライチェーン上の環境・人権問題について、「責任あるパーム油調達方針」に基づいてパートナーとともにサプライヤーへエンゲージし、問題を改善する仕組みです。

 当社ウェブサイトでは、苦情処理手順書を掲載し、エンゲージ対象企業の定義や、グリーバンス対応プロセスを公開しています。また、四半期に一度、受け付けたグリーバンスへの対応状況を更新し、ステークホルダーへ情報を開示しています。

 グリーバンスメカニズムの詳細は以下のURLよりご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/en/sustainability/grievance_mechanism/

② 気候変動リスクへの対応

 当社グループは、2019年5月にTCFD(気候関連財務情報タスクフォース)へ賛同を表明しています。TCFDの提言に基づき、「ガバナンス」、「戦略」、「リスク管理」、「指標と目標」の4項目について、積極的に情報開示しています。

(TCFDの提言に基づく4項目の情報開示)

a.ガバナンス

・ESG担当役員の管掌のもと、全社リスクマネジメント体制において気候変動リスク・機会を管理。

・TCFDの提言に基づくシナリオ分析を実施し、経営会議、取締役会において報告・承認(年1回以上)。

b.戦略

 (ⅰ) 国内グループ会社、主要な海外グループ会社を対象に、TCFDが提言する気候変動シナリオ分析、気候変動リスク・機会の選定、財務インパクトの定性・定量評価を実施。(詳細は「気候変動リスク・機会及び財務インパクトの影響度評価」に記載のとおりです。)
自社及び社会や地球にとってプラスのインパクトをもたらす、省エネ活動や再エネ活用等、「環境ビジョン2030」に基づく継続的なCO2排出削減対策を推進。

 (ⅱ) 地球温暖化問題等のSDGsの価値観が浸透している中、ミレニアル世代・Z世代を中心とした植物性食品消費の活発化、加えて世界の食の変容や人口増加によるタンパク質の供給量不足を補うべく、プラントベースフード(植物性食品)市場拡大が見込まれる。当社グループは不二製油グループ憲法のビジョン「植物性素材でおいしさと健康を追求し、サステナブルな食の未来を共創します。」のもと、原料のサステナブル調達による環境保全への配慮、当社グループが強みを持つ植物性素材の提供によって、脱炭素社会における社会課題の解決に取り組む。

c.リスク管理

・経営会議において全社重要リスク対応策の立案、実施、評価・改善等を行う全社リスクマネジメント体制を構築。

・気候変動リスクも全社重要リスクの一つと位置付け、全社リスクマネジメント体制で管理。対応内容は取締役会に報告(年1回以上)。

d.指標と目標

・2030年目標(注1):CO2排出量の削減

スコープ1+2 総量40%削減(グループ全体)(基準年:2016年)

スコープ3(カテゴリ1)総量18%削減(グループ全体(注2))(基準年:2016年)

・「環境ビジョン2030」の目標達成に向け、生産現場における省エネ活動やエネルギー使用量の少ない新設備の導入、再生可能エネルギーの使用等へ積極的に取り組む。

また、スコープ3の中で最も排出量が多いカテゴリ1の削減に向け、サプライヤーエンゲージメントに取り組む。

・2022年度、不二製油㈱にてインターナルカーボンプライシング(注3)をテスト導入した。今後、全グループ会社に展開し、投資計画の策定・省エネ推進へのインセンティブ・投資意思決定の指針等に活用予定。

(注)1.スコープ1:事業者自らによる温室効果ガスの直接排出

 スコープ2:他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出

 スコープ3:事業者の活動に関する他社の排出(カテゴリ1~15)

 カテゴリ1:購入した製品・サービス

 詳細はサステビリティレポートをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/sustainability/environment/management/

2.INDUSTRIAL FOOD SERVICES PTY LIMITED(オーストラリア)は除く。

3.インターナルカーボンプライシング:企業が独自に炭素価格を設定し、企業の低炭素投資・対策を推進する仕組み

<気候変動リスク・機会及び財務インパクトの影響度評価>

③ 生物多様性リスクへの対応

 当社グループの事業活動は、豊かな自然生態系の恩恵のもと事業活動を営むと同時に、気候変動や生物多様性 に影響を与えています。地球環境と社会経済並びに不二製油グループの持続可能性を高める上でも、生物多様性を保全し回復させることは、重大な経営課題であると認識しています。

 2022年度は、事業活動と生物多様性の関係性をバリューチェーンに沿って把握し、事業全体に関わる生物多様性課題を整理し、バリューチェーン全体で包括的に取り組む基本方針「不二製油グループ生物多様性方針」を制定しました。(注)

 当方針では、生物多様性に配慮した事業活動のための行動指針を示しています。

<行動指針>

1.バリューチェーン上における生物多様性への依存と影響を評価し、自然生態系の保全と回復に取組む。

2.バリューチェーンを通じて、事業活動が生物多様性へ与える負の影響を回避・軽減し、復元・再生を図る。

3.革新的な研究や技術開発を推進し、バリューチェーン全体で生物多様性への負の影響を低減および事業機会の創出を目指す。

4.生物多様性に関する各国法を遵守し、国際的な取り決めを尊重する。

5.ステークホルダーの意識向上を図り、能力構築を支援する。

6.先住民など社会的少数派または弱者の権利を尊重する。

7.さまざまなステークホルダーとのパートナーシップを通じ、生物多様性の保全および回復の実効性を高め、地域社会との共生を目指す。

(注)「不二製油グループ生物多様性方針」は以下のURLよりご参照ください。https://www.fujioilholdings.com/pdf/sustainability/policy/biodiversity.pdf

(5)指標及び目標

 当社グループでは、サステナビリティに関する指標及び目標として、以下を設定しております。

① ESGマテリアリティ

 各ESGマテリアリティについて、管掌者及び推進責任者を定め、以下のような具体的な目標や施策、取組を推進しています。

 その他の取組テーマの指標及び目標についてはサステナビリティレポートをご参照ください。

https://www.fujioilholdings.com/sustainability/materiality/

(サステナブル調達)

 主原料及び戦略原料である以下の4つの原料につき、持続可能な調達を実現するための中長期目標とKPIを設定し取組を推進しています。

(環境ビジョン2030)

 2030年に達成を目指す「環境ビジョン2030」において、グループ全体のCO2排出量・水使用量・廃棄物量の削減及び資源リサイクルに対するコミットメントを表明し、環境への取組を推進しています。

② 中期経営計画における非財務KPI

 中期経営計画「Reborn 2024」における経営目標において非財務KPIを掲げています。

 詳細は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)目標とする経営指標」に記載のとおりです。

(6)人的資本・多様性

 当社グループは、世界の食への貢献、グローバル化を進めてきたことで連結従業員総数のうち7割が海外エリアの従業員となりました。当社グループが社会に貢献し、成長し続けるには、多様な人材が活躍できる環境や風土を整えることが重要であると考えます。

 企業の活動を支えるのは人材であり、企業の持続的な成長を支える大切な財産です。多様な人材が成長しながら、いきいきと挑戦と革新に取り組み、一丸となって新しいビジネスや技術、製品を生み出し続けることがグループの発展につながると考えております。

① 事業戦略と連動する人的資本の考え方

 当社グループにおきましては、近年、海外におけるM&Aによる事業拡大や、新市場への成長投資、資本効率の改善のための事業・資産譲渡等を進めてまいりました。これらは当社グループがグローバルな食品メーカーとして世界の食に貢献し、持続的に企業価値を向上させるためであります。

 このような変化の中で、不二製油グループ憲法のミッションを達成し、持続的にグループを成長させることは、不二製油グループの多様な人材の能力の発揮により実現できると考えております。当社グループのグローバルで多様な人材が、ビジョンの実現に向けて一体となって力を最大限発揮できるよう、成長の機会の提供と職場環境の整備を行ってまいります。

② 人材戦略

 不二製油グループ憲法のビジョンの実現に向け、中長期的な視点で人材育成に取り組んでおります。

 当社グループでは、人材戦略の目標を「グローバルに貢献する食品メーカーとしてグループと従業員双方が持続的に成長し企業価値の向上を実現する」としております。

 人材戦略の目標を実現するためには、多様な人材がそれぞれの強みを発揮して主体的に挑戦し続け、一つのチームとなって企業価値の向上に向けて活躍することが必要です。当社グループでは、中期経営計画「Reborn 2024」で、サステナビリティに関する方針の一つとして「人材活用」を掲げ、人材の確保と育成、能力を活かす適正配置、専門性を最大限に活かす人事制度の設計と運用、及びダイバーシティを深化させたDE&Iの推進により、人材戦略の目標達成に向けて取り組んでおります。

 人材の成長と能力の発揮は中長期的に時間をかけて進めていくものと認識しておりますが、当社グループの人材に係る活動は、グループの経営計画や事業戦略に沿い、状況変化に柔軟に対応してまいります。

 当社グループの人材戦略のイメージは次のとおりです。

<「Reborn 2024」人材活用>

 中期経営計画「Reborn 2024」の3つの基本方針のうち、「サステナビリティの深化(経営戦略と一体化したサステナビリティ戦略)」のテーマのひとつに「人材活用」を掲げ、以下の3つの方針のもと取組を進めております。

 中期経営計画における方針① グローバル経営を支える人材の確保・育成・適正配置

 改善・改革マインドを持って自律的に行動し、多様かつ高度な専門性と能力を発揮し、継続的に成果を出す組織を目指し、優秀な人材の確保や、一人ひとりが自律して能力を向上させるためのキャリア支援等の活動に注力しております。また、世界で事業を継続的に推進・拡大するための要となる、グローバルに力を発揮できる人材の登用・育成を進めております。

 中期経営計画における方針② DE&Iの推進

 複雑で急速に変化するビジネス環境に対応していくためには、多様な人材が求められ、個性や能力を最大限に活かすことが重要と認識しております。そのため、当社グループでは、これまでのダイバーシティ推進を進化させ、DE&Iとして活動を強化しております。

 中期経営計画における方針③ 内外コミュニケーションの強化

 多様な人材が成長できる労働環境の整備として、経営層とグループ従業員の対話機会の増加、経営への参画意識の向上に向けた活動、健康経営等、グループとしての一体感の醸成に努めております。

③ 人事施策

 人材戦略の目標を達成するために、中長期的には不二製油グループ憲法のビジョンを実現するための施策と、経営環境に応じて事業戦略と連動した施策をタイムリーに設定しております。

 主な施策

・経営人材候補の育成

:重要ポストのサクセッションに向けた選抜人材の育成

・人材登用・採用

:海外勤務ローテーション、キャリア人材の採用、シニア層の活躍支援

・DE&I

:グループ会社の経営層における外国人・女性の登用

・労働環境整備・ウェルビーイング

:健康経営、不二製油グループ人権ガイドラインの策定

・人事制度設計・運用

:個々の専門性を最大限に活かす人事制度の導入

 グループの事業活動を継続し、成長を支えるため、経営人材として、執行役員やグループの主要会社の経営ポストを担う人材を育成しております。また、事業戦略に応じたキャリア人材の採用や、将来に向けた計画的な人事ローテーションを行うとともに、熟練社員の知見と技術を次世代に伝えるべくシニア層が活躍できる制度を整備しています。

 当社グループがグローバルに人的資本価値を最大に発揮するため、多様な従業員の力を経営に活かして、グループの競争力の確保、継続的な企業価値の向上につなげていきたいと考えております。人権や価値観を尊重し、DE&Iの取組を進め、広くオープンな成長の機会と、実績や能力の客観的な評価で多様性を向上させてまいります。

 また、各種研修や教育及びウェブ社内報「FUJI Connect」を用いた情報共有を行い、全従業員に対し、等しく成長の機会を提供しています。

 事業領域の拡大や急速な市場環境の変化に加え、コロナ禍を経た就業環境の変化により、コミュニケーションの重要性が一層高まっております。経営陣とグループ従業員、従業員同士が、活発なコミュニケーションを行い、全従業員が一体となっていきいきと働ける健全な企業風土の醸成に努め、経営参画意識の向上を目指しています。

<人事施策イメージ>

<不二製油㈱ 2023年度教育体系>

<「FUJI Connect」による従業員への情報共有、コミュニケーションの機会の提供>

 トップメッセージの発信、グループ各社の活動紹介や、グループ従業員間のコミュニケーションの場である「FUJI Connect」をウェブ上に開設しております。従業員のモバイル端末や会社のパソコン等からアクセスができ、グループの一体感の醸成、経営陣と従業員のコミュニケーションの場として活用されています。

(人的資本に関する指標及び目標)

 不二製油グループ本社㈱及びグループの中核の事業会社である不二製油㈱を指標の対象としております。

指標

実績

目標

年次有給休暇取得率

2022年度 73.9%

2025年度まで 65%以上を継続

新卒採用男女比率

(生産職を除く)

2022年度 男性 4.0:女性 1

2023年度 男性 0.9:女性 1

男女比率 1:1

育児休業取得率(男女計)

2022年度 64.5%

2025年度 80%

・年次有給休暇取得率

 2021年に、女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画におきまして、 従業員の仕事と生活の調和を尊重しながら能力を十分に発揮できる環境を計る指標として有給休暇取得率目標を設定しております。2025年度まで65%以上を継続することを目標にしており、2022年度は73.9%の取得率となりました。今後も心身共の健康を保つためのリフレッシュの機会としての有給休暇の高い取得率目標の達成を継続したいと考えております。

・新卒採用男女比率(生産職を除く)

 「第1 企業の状況 5 従業員の状況(4)多様性に関する指標」に記載のとおり、管理職に占める女性労働者の割合の向上の基礎となる指標として設定しております。女性の管理職比率が10%台である理由の一つとして、全体従業員の女性比率が低いことが挙げられます。生物的な体格や体力の差により生産職における男性従業員の比率が大きくなりますが、生産職以外の新卒採用男女比率の目標を1:1とすることで従業員の男女比率を徐々に均等に近づけ、ひいては能力の公正な評価を通じて管理職における男女比率も1:1に近づけていきたいと考えております。

・育児休業取得率(男女計)

 2025年度に80%の取得を目標として設定しております。関連指標として「第1 企業の概況 5 従業員の状況(4)多様性に関する指標」に男性労働者の育児休業等の取得状況を記載しております。2022年度における男性労働者の育児休業等の一人当たり取得日数は21.0日でした。今後も従業員の育児休業の取得を促進してまいります。

 また、当社グループの健康経営への取組は、経済産業省及び日本健康会議より以下の評価を得ております。

・経済産業省及び日本健康会議 健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)

 不二製油グループ本社㈱(6年連続)、不二製油㈱(6年連続)

・経済産業省及び日本健康会議 健康経営優良法人2023 大規模法人部門

㈱フジサニーフーズ(5年連続)

・経済産業省及び日本健康会議 健康経営優良法人2022 中小規模法人部門

 不二つくばフーズ㈱(5年連続)、オーム乳業㈱(5年連続)

 詳細は以下のURLよりご参照ください。

 サステナビリティレポート「従業員の健康維持・促進(健康経営)」

https://www.fujioilholdings.com/sustainability/health/

 不二製油グループ本社㈱ ニュースリリース

「健康経営優良法人2023 大規模法人部門(ホワイト500)」に認定されました

https://www.fujioilholdings.com/news/2023/20230308.html

 不二製油㈱ウェブサイト「健康経営」

https://www.fujioil.co.jp/company/health/

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