三谷商事
【東証スタンダード:8066】「卸売業」
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企業概要
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
社是である「開拓者精神」に基づき、新規の事業をM&Aや社内でも新しい取組みを行うことにより時代の流れに合った事業を開拓しております。今後も、日本国内での投資に加え、人口や需要が増えるグローバルなどでも投資を進めてゆく考えです。また投資効率も考えて投資を行ってゆきます。
経営においては、効率がよく、無駄がない、借金の少ない、キャッシュ・フローが豊かな、内容や質の良い会社を目指します。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
目標は、付加価値(≒総利益額)を増やし持続的に成長することです。
投資の効率については、事業で使っている金額(EV≒IC:純資産1,921億円+借入金83億円-現預金1,284億円=720億円)から生み出された純利益190億円の利回り(ROIC)は、今期は26%程度(190億円÷720億円)でありました。
また年平均成長率は、EVについては直近10年間で+0.6%直近3年間で△1.2%、総利益については直近10年間で+3.2%直近3年間で+8.6%、営業利益については直近10年間で+5.9%直近3年間で+15.0%となっております。投資の効率や営業利益の成長率に比べ、EVや総利益の成長率に課題があると考えます。
現在、事業の付加価値を見える化し、PDCAサイクルを回しながら持続的に成長し続けるTQM活動に取り組んでいます。付加価値を増やすためには既存事業の売上高を増やしたり、総利益率を向上させたり、新しく買収した事業をPMI等を通しきちんと成長させる実力が必要です。
投資する地域については、GDPや人口が伸びている海外(環太平洋地域:東南アジアや北米、豪州)や、日本では東京のような人口やサービス業が集中する大都市部を主に考えています。
投資する事業については、自分たちが事業内容を理解でき、自分たちが運営できる事業を投資利回りも考慮しながら決定しております。キーワードは、①競争する上で優位性を持った事業、②業界の勝ち組企業、③グローバルでの事業、④東京など大都市部でのサービス業、⑤勝ち組コア事業の補強、⑥今後成長が見込まれる業種・業界などです。
今期の投資は45億61百万円でした。既存事業の投資については、ゴンドラ事業のレンタル用ゴンドラなどを主なものとして投資しました。
また、海外事業のEVは91億円となりEV全体に占める比率は13%(91億円÷720億円)となりました。今後も外貨を獲得できる海外の比率を高めてゆきます。
また実質現預金は、1,201億円(現預金1,284億円-借入金83億円)となり、現在のEV720億円を上回っており課題です。EVを増やすには、投資を行い成長させてゆく実力(見える化、事業計画作成、持続的PDCAを基盤にし、TQMを行う仕組みや組織)をつけること、そしてその力を組織や事業に定着させることが必要です。数年前よりこの難題に取り組んでおり、進捗しています。
EV・利益推移 |
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| (単位:億円) |
| 1998年3月期 (27年前) | 2015年3月期 (10年前) | 2022年3月期 (3年前) | 2025年3月期 (当期) |
EV | 392 | 676 | 747 | 720 |
総利益 | 254 | 438 | 469 | 602 |
営業利益 | 28 | 177 | 207 | 315 |
年平均成長率 |
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| 1998年3月期 からの27年間 | 2015年3月期 からの10年間 | 2022年3月期 からの3年間 |
EV | +2.3% | +0.6% | △1.2% |
総利益 | +3.2% | +3.2% | +8.6% |
営業利益 | +9.4% | +5.9% | +15.0% |
※EV≒IC…純資産+借入金-現預金
ROIC(Return on Invested Capital)…純利益÷(IC≒EV)
TQM(Total Quality Management)…販売・管理・生産・開発の全部門が、仕事の品質価値を高める為に、問題を見える化し、計画、実施を定期的に確認する改善活動
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