企業三ツ知東証スタンダード:3439】「金属製品 twitterでつぶやくへ投稿

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企業概要

 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。

(1)会社の経営の基本方針

 当社グループは、経営の基本方針として、経営理念を掲げております。

[経営理念]

 未来を「つなぐ」技術で世界中の人と想いを「つなぐ」

 創業以来培ってきた冷間鍛造技術と品質保証体制を基盤に、自動車産業をはじめとする幅広い分野に信頼性の高い製品を提供し、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。また、持続的成長と企業価値向上のため①生産性向上と収益力強化②新たな需要への対応を見据えた技術開発、設備投資③環境負荷低減や人材育成などサステナビリティ経営を重点課題として取組みます。

(2)目標とする経営指標

 当社グループは、昨年に続き中期経営計画「ビジョン24」の取組みを継続してまいります。第65期(2027年6月期)に達成すべき経営目標を連結売上高140億円、営業利益率5%とし、営業利益率5%を安定的に確保する体制を構築すると共に成長戦略に取組み、第67期(2029年6月期)に目指す姿としては連結売上高160億円、営業利益率5.5%を掲げております。

(3)経営環境及び対処すべき課題

今日の世界経済は、依然として地政学的リスクの継続や資源価格の高止まり、インフレ圧力の残存など不確実性を抱えながらも、各国の金融政策やサプライチェーンの安定化により緩やかな回復基調が見られつつあります。国内経済におきましても、設備投資や雇用の持ち直しの動きが見られる一方、個人消費や外需の動向には依然として慎重な見極めが求められる状況が続いております。当社が事業を展開する自動車部品業界におきましても、電動化や自動運転技術の進展、カーボンニュートラルへの対応といった構造的な変革が一層加速しており、部品メーカーにはこれまで以上に高精度・高強度かつ環境負荷の低い製品の開発・供給が求められております。

こうした環境変化の中で、当社グループにおいては、以下の項目を重点実施項目として取り組んでまいります。

①海外事業最適化に向けて具体的な施策を実行します

1.インドセグメント・・・新会社設立・量産体制確立。それに先駆けて既得商権以外の新規受注獲得の現地活動を開始する。

2.タイセグメント・・・大型設備投資による新規受注品立ち上げを成功させて利益確保を確実なものとする。

3.米国セグメント・・・大型設備投資を視野に入れた新規基軸商権を獲得する。

4.中国セグメント・・・経営のスリム化を加速する。

②新規事業の領域拡大に向けて具体的な施策を実行します

1.自社開発特殊ファスナー(クイックシリーズ)の用途拡大を図り新規顧客を獲得する。

2.クイックシリーズ、水素配管コネクターに次ぐ新規事業開拓に向けて、外部のベンチャー企業ステーションに常駐し情報収集を行う。

③既存事業(自動車部品関連)の収益力アップに向けて具体的な施策を実行します

1.顧客ポートフォリオ、製品ポートフォリオを見直して顧客の優先度・目標売上高に応じた営業活動を行う。

2.難加工品に果敢にチャレンジし続け‘ダントツ’の技術力を身に付ける。

3.技術営業活動をさらに活発化させ顧客ニーズにタイムリーに応えられる‘機動力’をアピールしていく。

4.製造経費の合理化に向けて、消耗工具費用低減と人時生産性向上を重要課題として取り組んでいく。

5.三ツ知グループと協力会社を含めた生産設備の最適な再配置を実施する。

④デジタル化を推進してDX実現に向けたスタートを切ります

1.新基幹システムの稼働開始により間接業務の合理化を図る。

2.DX推進メンバーを選抜し、製造現場の見える化からデジタル化・DX化を推進する。

⑤人材戦略を具体化し多様な人的資本を形成していきます

1.従業員各個人のスキルアッププランを立案・実施する。

2.グローバル人材を計画的に育成する。

3.社員のエンゲージメント向上を目的とした人事評価制度への見直しを開始する。

⑥ESG経営への取り組みを強化します

1.昨年度発足したCN推進チームを中心にCNに対して能動的に取り組んでいく。

2.地域社会に愛される企業を目指した活動に取り組む。

3.経営の効率性と公平性、透明性を維持し、コーポレートガバナンス(企業統治)に積極的且つ確実に取り組み、持続可能な成長と企業価値の向上に努める。

⑦資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応

・現状分析

 当社のPBRは1倍を下回る水準が継続し、2025年6月末時点で0.29倍と大きく1倍を下回っています。現状を分析してみますと、既存事業について価格競争の激化、コスト高など外部環境の悪化により、営業利益率が0.8%と収益率が伸び悩んでいます。

 また、収益力低下と減損による当期純利益の赤字計上により、ROE-0.9%と資本効率が悪化しています。これに伴い株価も低迷しています。

・PBR改善へ向けて

 現状分析を踏まえ、当社の課題を以下の通り明確にするとともに、具体的な取組みを推進してまいります。

[課題]

1)既存事業の更なる効率化と営業力の強化により収益力を強化

2)成長事業・成長市場への積極的・戦略的な投資

3)新たなビジネスへの挑戦

4)経営資源の効率的な活用

5)投資家との対話の充実

6)投資家に対する配分の適正化と安定化

[具体的な取組み]

1)省力化、DX化を取入れた生産の効率化

2)戦略的なポートフォリオの見直し

3)顧客関係性強化による価格競争力強化

4)自動車以外の建設用・土木用新締結部品への投資

5)新規事業・新規開発品への挑戦

6)日系以外の海外メーカーの開拓

7)特定投資株式の見直し(持ち合い株の解消)

8)人財戦略の推進と人財の多様化

9)機関投資家・個人投資家向け会社説明会への積極的な参加

10)IRエキスポへの積極的な参加

11)2050年カーボンニュートラル目標達成へ向け、カーボンニュートラル推進チームを設置し、

 コーポレートガバナンスを評価し地域社会へ貢献

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