レイズネクスト
【東証プライム:6379】「建設業」
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企業概要
(1)経営の基本方針
[企業理念]
産業インフラを支える。豊かな未来を拓く。
・安全で安定的なプラントの操業を支え、人、暮らし、環境の未来に貢献します。 ・メンテナンスとエンジニアリングによって、プラントおよび設備の最適化を実現します。 ・多様性・自主性を尊重し、従業員・パートナー企業の幸せを追求します。 |
[長期ビジョン]
RAIZNEXT Group V-2032
・エネルギーに携わる企業としての社会的責任を全うし、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。 ・常に最新の技術を導入・洗練し、メンテナンス・エンジニアリングの両輪でパートナー企業と共に最大限の顧客価値を提供し続けます。 ・人々の暮らしを支えるプラントの安定稼働を守る柱であるというプライドを持ち、従業員がやりがいをもって働くことのできる会社を目指します。
|
[行動指針]
進取果敢
既存の枠組みに捉われず 新しい発想で積極的に 挑戦します。 |
| 誠心誠意
お客様によりそい 一つひとつの仕事に 心を込めて取り組みます。 |
| 共存共栄
関係する全ての人を尊重し ステークホルダーとともに 発展します。 |
(2)経営環境及び対処すべき課題
① 第2次中期経営計画の総括
2021年度~2024年度の4年間は統合によるシナジー効果の創出期間であるとともに、長期ビジョン実現のための基盤づくりを行う期間と位置づけ「RAIZNEXT SYNERGY POWER」をテーマに取り組みを推進してきました。
「経営基盤の強化」、「メンテナンス事業の強化」、「エンジニアリング事業の強化」、「タンク事業の強化」を基本戦略とし各種施策を推進した結果、完成工事高(連結)目標1,450億円に対し実績1,573億円、営業利益(連結)目標105億円に対し実績108億円、親会社株主に帰属する当期純利益(連結)目標70億円に対し実績81億円、ROE目標8.0%に対し実績9.6%、連結配当性向目標40%以上に対し実績60.3%となり、すべての業績目標および経営指標の目標値を達成いたしました。
また、第2次中計テーマである2019年の経営統合に伴うシナジー効果については、完成工事高累計目標200億円以上に対し実績266億円、経常利益累計20億円以上に対し実績25億円と、こちらも目標を達成いたしました。
第2次中期経営計画期間における取り組み成果と課題は次のとおりです。
1)経営基盤強化
コーポレートガバナンス・リスクマネジメント体制の整備、安全・品質管理体制の高度化を図るとともに、持続的な会社の成長と企業価値向上を目指し、サステナビリティ経営を推し進めるため外部へのESGデータの開示やGHG排出量削減目標(Scope1&2)の策定・開示を行いました。
また2024年時間外労働上限規制への対応においては、時間外労働ガイドライン作成・人員採用等、各種施策の確実な実行と改善を継続しています。
従業員に対しては、働きやすい職場環境実現のため、制度改革や工事現場仮設事務所等における執務環境の改善を継続し、老朽化した事業所事務所の建て替え、ネットワークインフラ更新等のBCP対策も積極的に進めました。第2次中期経営計画期間中に構築した各体制やインフラの適切な運用と強化により、さらなるガバナンスの強化、人材確保と育成、安全・品質向上が必要と認識しております。
2)メンテンナス事業の強化
全体最適を目的に組織統合を実施した結果、機動的な人員配置が可能となり、大規模定期修理工事や新たな工場への参入など受注・収益の拡大を果たしました。また、協力会社を含めた技能者育成や施工体制の強化を図り、安全性向上・効率化に向けた施工作業の自動化、機械化の推進にも取り組みました。
コア事業としての競争力を一層強化すべく、労働生産性向上を目指し、リソース管理の高度化、さらなる機械化・自動化の加速が必要と認識しております。
3)エンジニアリング事業の強化
エンジニアリング事業においては、新規メガソーラー発電所やグリーンアンモニア製造プラントの建設工事等、カーボンニュートラル社会に向けた新たな分野の工事受注を進めました。
また、閉鎖製油所の将来計画への積極的な参画に努め、プラント無害化工事や設備撤去工事等の基盤整備工事の受注に加え、顧客と協働して新規事業の事業化に向けた検討にも取り組みました。電気自動車の普及や社会のIT化などにより需要が旺盛な非鉄金属分野においても、工場の新設および増設工事を継続して受注しております。
GX推進に伴う設備投資拡大に対応すべく、DX推進によるエンジニアリングのさらなる高度化・遂行力強化が足元の課題と認識しております。
4)タンク事業の強化
タンク事業においては、設計から施工計画・施工支援までの一気通貫体制を構築し、全国事業所ネットワークを活かして、未参入の石油備蓄・製油所のタンク工事を新規受注いたしました。また、溶接技術者等の人材不足および作業環境の改善に向けて自動溶接技術の確立およびロボット実装化の推進、化石燃料に替わるエネルギーとして期待される水素やアンモニア貯蔵タンクの設計・施工技術の検討にも取り組みました。
LNGや液化水素などの低温タンク分野への進出を目指すべく、カーボンニュートラル案件受注体制の早期確立、製作/検査ロボットの早期実装が課題と認識しております。
② 第3次中期経営計画の概要
当社を取り巻く事業環境においては、第2次中期経営計画期間における事業環境から継続し、ESGに関する社会意識の高まりに伴うカーボンニュートラル社会への対応、建設業界における労働人口減少への対応、デジタル革命進展への対応など、様々な課題への対応が求められています。
レイズネクストグループでは、第2次中期経営計画の課題と当社を取り巻く事業環境を踏まえ、2025年3月に第3次中期経営計画を策定しました。
第3次中期経営計画における基本戦略は、これまでの取り組みから継続し、「経営基盤の強化」、「メンテナンス事業の強化」、「エンジニアリング事業の強化」、「タンク事業の強化」を柱とし、「RAIZNEXT X CHALLENGE」(X:トランスフォーメーションを指す)をテーマに、従来のやり方にとらわれず各種取り組みに挑戦し、長期ビジョン実現の総仕上げとなる第4次中期経営計画に向けチャレンジしていきます。
1)経営基盤強化
経営基盤における“X”としてDXによる「業務プロセス改革(安全/品質管理の高度化、業務改革の推進、データドリブン経営等)」や、「人材育成の強化」、「健康経営の促進」、「新しい働き方の推進」に取り組み、さらなるガバナンスの強化、人材確保と育成、安全・品質向上を実現します。
2)メンテンナス事業の強化
メンテナンス事業の“X”として「施工作業のさらなる機械化/自動化による安全性向上、省力化、効率化」、「次世代メンテナンス技術の開発/導入」、「施工管理業務の高度化」などに取り組み、コア事業としての競争力を一層強化していきます。
3)エンジニアリング事業の強化
エンジニアリング事業の“X”として「3D設計/AI設計推進、BIM/CIM構築」、「先進的プロジェクト管理システム導入」、「高度な解析ソリューション」などに取り組み、エンジニアリングのさらなる高度化・遂行力強化を目指します。
4)タンク事業の強化
タンク事業の“X”として「低温タンク(LNG/液化水素)分野での受注体制構築」、「製作/検査のロボット化」、「自動溶接の現場実装」などに取り組み、タンク事業のさらなる拡大を目指します。
なお、第3次中期経営計画では、次の経営数値目標を掲げております。
① 業績計画
第3次中期経営計画最終年度(2028年度 2029年3月期)業績目標
<連結>
| 2028年度目標(2029年3月期) |
完 成 工 事 高 | 1,710億円 |
営 業 利 益 | 136億円 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 93億円 |
② 経営指標の目標値
自己資本当期純利益率(ROE)・・・ 9.5%以上
連結配当性向 ・・・・・・・・・・60%以上
(注)上記KPIについては、有価証券報告書提出日現在において予測できる事情等を基礎とした合理的な判断に
基づくものであり、その達成を保証するものではありません。
長期ビジョン、第3次中期経営計画の詳細につきましては、当社ウェブサイトに掲載しておりますので、そちらをご参照願います。(https://www.raiznext.co.jp/)
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